【相談前・相談時】債務整理を依頼する弁護士の選び方を解説!失敗しない6つの注意点も紹介

【相談前・相談時】債務整理を依頼する弁護士の選び方を解説!失敗しない6つの注意点も紹介
【相談前・相談時】債務整理を依頼する弁護士の選び方を解説!失敗しない6つの注意点も紹介
  • 「債務整理を弁護士に依頼したいけど、どうやって選べばいい?」
  • 「債務整理をしてもらう弁護士選びを失敗したくない」

借金を債務整理しようと思ったとき、ほとんどの方は弁護士などの専門家の助けを借りようとするでしょう。では弁護士を選ぶときに、どんなポイントに注意して選べばスムーズに手続きが進むのでしょうか?

そこでこの記事では、実際に弁護士に相談する前と相談時に見るべきポイントについて詳しく解説。

また弁護士選びに不可欠な弁護士費用の相場や内訳、支払うタイミングなども紹介していきます。弁護士選びを失敗しないための6つの注意点を参考にしながら、相性のいい弁護士を探していきましょう。

借金問題を解決するには、債務整理の手続きを依頼する弁護士選びが重要です。これから紹介するポイントを参考に、あなたの弁護士選びを成功させましょう。

 

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【相談前】弁護士を探すときに見るべきポイント

【相談前】弁護士を探すときに見るべきポイント
債務整理を弁護士に依頼するには、まず弁護士探しから始めなければなりません。弁護士を探すには知り合いのツテで紹介してもらったり、役場主催の無料相談会を利用するなどの方法がありますが、インターネットで検索して探すという方も多くいます。

こちらではインターネットで探すときの見るべきポイントを中心に、まずは相談する弁護士事務所を決めるまでについて解説していきます。

債務整理の実績件数

債務整理を依頼する弁護士を探すには、債務整理の実績が豊富な事務所に依頼するのが鉄則です。法律の専門家である弁護士といえど弁護士が必要となる分野は幅広く、離婚問題に詳しい弁護士もいれば企業法務を専門とする弁護士もいます。

弁護士それぞれに得意とする分野が異なるため、まずはホームページを確認して債務整理が得意分野に入っているかや、過払い金請求の実績が豊富かをチェックしましょう。具体的には次のような項目を確認するといいでしょう。

  • 債務整理の交渉件数
  • 借金問題の解決件数
  • 債務整理の解決実績
  • 過払い金請求の変換率

債務整理を得意とする弁護士事務所では、ホームページのトップに「債務整理解決件数○件」などと掲載しています。なるべくなら「相談件数」ではなく、「解決件数」を具体的な数字で示してある事務所を選ぶといいでしょう。

相談件数だと実際に依頼する前の相談だけのものも含まれている可能性があり、「多数解決」など具体的な数字が書いていないと実績が豊富かの判断がつきません。債務整理が得意な弁護士に依頼すると手続きがスムーズに進むだけでなく、借金相手(債権者)との交渉に慣れているというメリットもあります。

特に任意整理では裁判所を通さずに、債務者との話し合いで借金の減額を求めていくため、こうした交渉術に長けている弁護士に依頼するだけで債権者があっさりとこちらの提案に応じる可能性が高くなります。

費用の記載は具体的か

弁護士事務所のホームページを確認するときには、弁護士費用の記載が具体的かもチェックしましょう。そのためにも後で解説する弁護士費用の相場を知って、相場よりも高くないか比較することを忘れずに。

弁護士費用をチェックする場合は、債権者一件ごとの相場を見るのはもちろんですが、総額がいくらになるのかも明記している事務所がおすすめ。さらに支払い方法は一括払いのみなのか、分割払いや後払いにも対応してくれる事務所なのかも一緒に確認しておきましょう。

もしホームページ上で費用が確認できない場合は、電話での相談や顔を合わせての相談時に聞いてください。ホームページで費用の記載がなくても、相談時に詳しく説明してくれるようであれば安心して依頼できます。

無料相談できるか

弁護士に債務整理を依頼するにはホームページで見つけた事務所に電話やメールなどでアポイントを取り、顔を合わせての相談に進み、そこでお互いに納得ができれば正式に依頼するという流れになります。

初回相談では30分数千円の相談料を取る事務所もあれば、無料で相談に応じてくれるところもあります。できれば無料相談を実施している事務所なら依頼者の側に立って手続きを進めてくれるでしょう。

債務整理を依頼する場合は、複数の事務所に相談して一つに絞るのがおすすめ。このとき初回相談料がかかってしまうと、債務整理にかかる費用を最小限に抑えられ、納得して弁護士選びができるようになります。無料相談時には借金の現状や現在の収入が分かる書類を準備して、不明な点や質問事項などはあらかじめメモにまとめておくといいでしょう。

自宅や裁判所からの距離

弁護士事務所を選ぶには、自宅からの距離や裁判所への移動時間がかからないかも重要なチェックポイント。というのも個人再生や自己破産の手続きでは、完了までに3~4回ほど弁護士事務所に行かなければなりません。事務所までの距離が遠いと、行くまでの交通費がかさんだり時間がかかってしまいます。

また裁判所から事務所まで距離があると、弁護士が出張するのに別途交通費や日当がかかる場合があります。その分余計に経費がかかってしまうので、なるべくお金をかけずに手続きしたいという方には向きません。

都会であれば自分の行動範囲内にある弁護士事務所が、地方なら地元で行き来しやすい範囲の事務所を探すといいでしょう。「債務整理 ○○(地域名)」で検索すると地元で債務整理を扱っている弁護士事務所が出てきます。事務所の所在地などをチェックして、自宅から通いやすく裁判所からも近い事務所を探してみましょう。

口コミや評判をチェック

弁護士事務所を探すときはグーグルなどの検索エンジンで、その事務所の口コミや評判をチェックすることをおすすめします。

口コミは弁護士に実際に依頼した人の生の声を聞ける貴重な情報源のため、口コミ評価が高いと安心材料となるでしょう。また次のような口コミサイトやQ&Aサイトで確認するという方法もあります。

ただし口コミサイトの中には特定の事務所だけに良い口コミを載せている自作自演の可能性も。サイトによっては情報の正確性に欠ける場合があるので、すべてを信じるのではなくあくまでも参考程度にすることをおすすめします。

過去のトラブルはないか

弁護士事務所を探すときには、過去に依頼者とのトラブルがないかもチェックしましょう。たくさんいる弁護士の中には、依頼者からお金をだまし取ったり依頼者の利益相反となる行為を犯して処分された弁護士もいます。借金問題を解決してほしいと依頼した弁護士から不利益を被らないためには、あらかじめ確認が必要です。

過去に弁護士会から処分を受けたかの履歴は「弁護士懲戒処分検索センターでチェックできます。弁護士名や登録番号から検索できるので、トラブルに遭わないためにも無料相談に行く前に一度調べておきましょう。

【相談時】弁護士を選ぶときの見るべきポイント

【相談時】弁護士を選ぶときの見るべきポイント
上述したポイントを参考に相談する弁護士を絞ったら、実際に事務所に行って相談します。相談時は主に弁護士の人柄や応対の仕方を見ながら本当に依頼しても大丈夫かを確認しましょう。

話しやすく親身になってくれるか

弁護士を選ぶときには、話しやすく親身になって自分の話を聞いてくれるかが大切なポイントです。借金問題というのは家族や友人にも相談するのをためらうような深刻な悩みです。そのような借金の悩みをキチンと聞いてくれ、一緒になって解決策を探ろうとしてくれる弁護士でなければ、納得できる解決には至りません。

態度が横柄だったり事務員任せで話を聞いてくれないようであれば、本当に話さなければいけない重要な事柄を伝いそびれる可能性があるだけでなく、何より弁護士と接触するたびストレスが溜まってしまいます。話しやすい弁護士を選ぶには自分と歳が近かったり、同性の弁護士を探すのもおすすめ。まずは顔を合わせてみて親身になって話を聞いてくれるかを確認しましょう。

費用や報酬の説明は明確か

有能で信頼できる弁護士は、債務整理にかかる費用や報酬についての説明も隠さずに伝えてくれます。中には費用の総額を明らかにしなかったり、内訳を詳しく教えてくれないケースがあります。

弁護士費用がいくらになるか分からないまま手続きを進めてもらっても、「費用はどのくらいになるんだろう」という不安が消えません。実際に費用の請求が来て初めて「こんなに弁護士費用が高いのか」と驚くことがないよう、相談時に費用や報酬の説明があるかもチェックしてください。

扱う案件によっては最初の段階で金額がはっきり提示できない可能性もあります。しかし概算なら費用の総額は出せますので、「概算でいいので」と必ず見積もり金額を出してもらうようにしましょう。

法テラスについて説明してくれるか

あなたの立場に立ってくれる弁護士なら「法テラス」について説明してくれる可能性があります。法テラスとは正式名称を「日本司法支援センター」という国の制度で、法的トラブルの解決を目的としています。その中には「民事法律扶助」という制度があり、次のような支援を行っています。

法律相談援助
無料の法律相談
代理援助
弁護士や司法書士費用の立て替え
書類作成援助
書類作成費用の立て替え

これらの支援は経済的に余裕がない方の法的トラブルで生かされます。立て替えてもらった費用は月々5,000円~の分割払いができます。もちろん債務整理に関しても利用できるので、債務整理を依頼する弁護士費用を立て替えてもらえたり、実際の報酬が安く抑えることも可能です。

法テラスの民事法律扶助を利用するには収入や財産に関していくつか条件があります。弁護士にあなたの状況を説明したとき、もし法テラスが利用できる条件に当てはまるのであれば、法テラスについて教えてくれる弁護士は、あなたの立場に立って費用面についても考えてくれるといえるのではないでしょうか。

参考:ご利用の流れ|法テラス

不利な点も隠さず教えてくれるか

債務整理の良い点だけでなく、デメリットやできないことも隠さずに教えてくれるなら、本当に信頼できる弁護士といえます。物事には良い面もあれば悪い面もあります。もちろん債務整理も同様で、「クレジットカードが新規で利用できなくなる」や「財産が没収されたり行動が制限される場合がある」といったデメリットがあります。

仕事を引き受けたいからと、債務整理の良い面だけ並べたて調子のいいことばかりいう弁護士では信頼性に欠けます。逆に相談したときに債務整理のリスクや不利な点もキチンと伝えてくれる弁護士なら、本当に依頼者のことを考えてくれる可能性が高いでしょう。

債務整理のメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

「借金の元金が減らない!7つの原因の解決法&種類別の減らし方」

対応の早さ・丁寧さ

依頼者に対する対応の早さや丁寧さは、そのまま仕事に対する姿勢につながります。相談のアポイントに関するメールの返信や電話の折り返し、日時の設定や必要書類の伝え方などをチェックして、仕事への姿勢や依頼者への対応についても確認しましょう。

対応が早いと依頼された業務も迅速に対応してくれ、債権者との交渉もスムーズにまとまり解決までの時間が短くて済みます。逆に解決まで長時間かかると、待たされる間不安な日々を過ごさなければならず、本当に手続きをしてくれているのか疑いが出ることも。

対応に丁寧さがないと、依頼者のことを大切にしているかが疑問です。途中で担当弁護士が変わってしまって混乱したり、事務員任せで弁護士の顔が見えなくて不安になるというトラブルの可能性があるため、そのような弁護士はなるべくなら選ばないようにしましょう。

弁護士との相性

弁護士を選ぶ最後のポイントは人と人との相性を確認しましょう。弁護士といえど一人の人間です。あなたと性格が合わなかったり相性が悪かったりすると、信頼して任せようという気にならなくなります。

途中でやはり性格が合わず解任して、他の弁護士に変えてもらうとなると、さらに解決までの費用や時間が余計にかかってしまいます。特に個人再生や自己破産では弁護士との密なやり取りが必要で、手続きが終わるまで1年近くかかることも。また手続きが終わってからも支払いや業者への対応で付き合いが続く場合があります。

その期間中ずっと嫌な気持ちで接するよりは、「良い関係を作れそうだ」「信頼できそうだ」と心から思える弁護士に依頼するようにしましょう。債務整理の手続きや期間、流れについてはこちらの記事に詳しく紹介していますので参考にしましょう。

債務整理の流れと必要書類 | 期間や手続きの注意点も解説

気になる弁護士費用について

気になる弁護士費用について
債務整理を依頼する弁護士を選ぶには、弁護士費用が相場より高いかどうかもチェックが必要です。こちらでは気になる弁護士費用について、相場はもちろん内訳や支払い方法なども解説していきます。

相場と支払い方法

まずは弁護士費用の相場と支払い方法についてです。複数の弁護士事務所に無料相談に行ったときは、必ず費用の概算見積もりを提示してもらい、総額を相場と比較して決めていきましょう。

弁護士費用の相場

こちらでは実際にかかる弁護士費用の合計金額を、債務整理の種類別と過払い金請求に分けて見ていきます。

任意整理 過払い金請求 個人再生 自己破産
3万~5万円(1社につき)+減額報酬(10%~20%) 成功報酬(払戻金の20%) 20万~50万円

※住宅ローン特則利用の場合プラス10万~20万円

約30万円~

任意整理では債権者の数と、債権者との交渉により減額した額で弁護士費用の相場が変わります。さらに過払い金請求を行った場合は、払戻金の約20%が成功報酬として請求されます。個人再生では持ち家を残す住宅ローン特則を利用するとその費用がプラスされることがあります。

自己破産では最低でも弁護士費用は30万円かかります。債務整理の費用については一部に上限があるもののそれぞれの事務所が自由に決めていいことになっています。とはいえ適正とされる相場がありますので、あまりにも高額な弁護士費用を提示するところには依頼しない方がいいでしょう。

支払方法について

弁護士費用の支払いは基本的に一括払いとなっていますが、中には分割払いに応じてくれる事務所もあります。特に債務整理をする人の多くはお金に困っているという理由から、債務整理を多く弁護士事務所では積極的に分割払いを進めてくれるところも。

ただし分割の上限は36回払いまでで、毎月最低でも2万円~5万円の支払いが必要となる可能性が高いでしょう。自己破産で借金が免責にならない限り、任意整理でも個人再生でも減額された借金の支払いが続きます。

弁護士費用を分割払いにするとなると、借金と費用の2つの支払いが同時に発生することになるため、どちらも確実に完済できるよう、無理のない返済計画を立てるようにしましょう。

費用内訳と支払うタイミング

弁護士費用には着手金や報酬といった内訳があり、それぞれに支払うタイミングが異なります。事前に何にどのくらいの費用がかかるかを確認して、費用総額を算出するときの参考にしましょう。

初回相談料

初回相談に費用がかかる場合は、30分当たり5,000円が相場となっています。債務整理の相談は確認事項が多く最短でも1時間はかかるため、相談料だけでも1万円必要です。そこでなるべく相談料を抑えるには相談料自体を無料にしている事務所や、メール・電話での相談が無料にしているところを選ぶといいでしょう。

また法テラスでは電話での法律相談を無料で受け付けています。また無料で相談できる窓口を紹介してもらえるサービスもありますので、積極的に利用してみてはいかがでしょうか。

着手金

着手金とは弁護士に依頼するときに支払う費用で、結果がどうであれ返金されません。普通は一括で支払うことになりますが、分割払いに応じてくれる事務所もあります。債務整理と過払い金請求の着手金相場はこちらです。

任意整理 過払い金請求 個人再生 自己破産
2万~5万円(1件当たり) ~4万円(1件当たり) 10万~20万円 10万~20万円

着手金は個人再生と自己破産では一律に設定していますが、任意整理や過払い金請求では債権者一件当たりの単価で表示してあることがほとんど。債権者の数が多くなればなるほど着手金の金額も高くなりますので、ご注意ください。

基本(解決)報酬金

基本報酬金というのは債務整理が成功した場合に支払う費用で、解決報酬金という場合もあります。任意整理や過払い金請求の手続きが終了した時点で支払い、債権者1件当たり2万~5万円が相場です。

中小企業を相手に高利で融資するいわゆる「商工ローン」については1件当たり5万円が上限となっていますが、個人の債務整理では2万円前後が相場となっています。

減額(過払い)報酬金

減額報酬とは借金を減額できたときにその金額に応じてかかる費用のこと。過払い金請求の場合は過払い報酬金といいます。債務整理と過払い金請求の減額(過払い)報酬金の相場はこちらです。

任意整理 過払い金請求 個人再生 自己破産
減額した金額の10%~20% 回収した金額の20~25% 減額した金額の10% なし

通常の債務整理では減額報酬金の上限は10%とされています。例えば合計で50万円の借金減額に成功したケースでは減額報酬金は5万円ということに。過払い金請求ではこの上限が少し上がり、債権者との直接交渉で回収できた場合は20%に、裁判をして取り戻したときは25%が上限です。

事務手数料

弁護士が遠方の裁判に出るための交通費といった経費は、事務手数料として別途請求される場合があります。事務手数料の相場金額はこちらです。

  • 印紙代・切手代…実費
  • 交通費…実費
  • 裁判所費用…3万円
  • 出頭費用…1万円/1回

個人再生や自己破産のほか、裁判で過払い金を取り戻すときにも印紙代や切手を予納しなければなりません。また弁護士が裁判所に行くための交通費や日当も手数料として請求されます。出頭費用はその事務所によって一律ですが、交通費を抑えるにはなるべく裁判所から近い弁護士事務所を選ぶといいでしょう。

弁護士選びを失敗しないために

弁護士選びを失敗しないために
弁護士選びを失敗すると、相場より余分に費用がかかったり必要以上に手続きに時間がかかる場合があります。これを防ぐにはこれから紹介する注意点を踏まえて弁護士を選ぶといいでしょう。

宣伝広告やホームページの情報はほどほどに

派手な宣伝広告やホームページの見栄えといった、見た目だけに惑わされることなく選ぶのが、弁護士選びを失敗しない秘訣です。また事務所の大きさや弁護士の経歴、広告に有名芸能人が載っているからと選ぶのも危険です。

実はこうした宣伝文句や弁護士の経歴は、実際の仕事内容に反映されないことがほとんど。そればかりか広告にお金をかけ過ぎていると、高い着手金や報酬金として依頼者に跳ね返ってくるケースがあります。

そのためホームページや広告の見栄えの良さはあまり気にせず、実際の弁護士の対応や自分との相性の良さなどを確認して選ぶようにしましょう。

2~3カ所の事務所を比較

債務整理を依頼する弁護士を選ぶときは、2~3カ所の事務所に相談に行って対応や費用を比較して選ぶのがおすすめです。債務整理を請け負う事務所の多くで無料相談を実施しているので、ホームページを見て目星を付けたところへ相談に行くといいでしょう。

多くの事務所ではその場で委任契約を強要することはありません。逆に依頼を強制したり急かしたりするようなところにはくれぐれも依頼しないように注意しましょう。

相談するときは自分の収入額や借金の明細、借り入れ先一覧表を準備しておくとスムーズに話が進みます。ホームページを見て不明な点があった場合は、質問事項を書いておくと聞き忘れが防げます。その中から一番自分のために親身になってくれそうな弁護士に依頼するのが、債務整理成功させる秘訣です。

「面談不要」の事務所は要注意

「いちいち事務所に行って説明するのは面倒だから、電話やメールだけで引き受けてくれる弁護士はいないかな?」と考える方もいるかもしれません。しかし面談なしに依頼を受けるような事務所はそもそもルール違反をしている可能性が高いため、そういった事務所には依頼しない方がいいでしょう。

弁護士や司法書士の連合会では、以下の規定で面談なしの委任契約を禁止しています。

日本弁護士連合会
債務整理事件処理の規律を定める規程
日本司法書士会連合会
債務整理事件の処理に関する指針

債務整理は個人の信用情報や将来に大きな影響を及ぼす手続きです。面談で本人確認をしっかり行わないままで依頼を受けた場合、後になって別人だったことが判明すると、本人の意図しないところでブラックリストに載ってしまったり、本人以外が多額の過払い金を手にしてしまうケースも。

このようなことがないよう各業界団体では債務整理前の面談を必須としている訳で、「面談の必要はありません」とアピールしてくるような弁護士事務所はそのルールを無視しているということになります。後になって費用が高かったり仕事を事務員任せにするなどのトラブルが発生する可能性が高いため、間違っても依頼しないようにしましょう。

比較(ランキング)サイトで決めない

インターネットで弁護士事務所を検索していると「おすすめ事務所をランキング発表!」や「債務整理できる弁護士を比較」といったサイトを目にすることがありますが、これらは債務整理に関係のない会社が運営していることがほとんどです。

多くの場合、特定の弁護士事務所を目立たせるために作られたサイトなので、このようなサイトを参考に弁護士を選ばないよう注意しましょう。中には表示されている事務所にそのサイト経由で依頼が来ると運営している会社に報酬が入る「アフィリエイト広告」のような仕組みとなっているサイトも。

費用の安いランキングを見て依頼しても、実際にかかった費用は全く違うものだったというケースもあるため注意が必要です。事務所のおすすめポイントが本当なのかは、実際に相談に行って自分の目で確かめるようにしましょう。

事務所の規模だけで決めない

事務所の規模が大きいからと、債務整理を依頼するのは止めましょう。というのも事務所の規模と所属している弁護士の実力にはあまり関係がないからです。大きい事務所だからと自分に合う弁護士がいるとは限らず、規模が小さくても親身になってくれる弁護士がいる可能性があります。

弁護士を選ぶときは事務所の規模の大小ではなく、解決件数といった実績の豊富さや弁護士個人の人柄を見て選ぶようにしましょう。

弁護士費用は債務整理で減額できない

弁護士に支払う費用は債務整理で減額できないので気を付けましょう。「債務整理で弁護士費用も免責されるの?」と疑問に思われる方がいるかもしれませんが、残念ながら弁護士費用は免責されません。よって債務整理を弁護士に依頼する場合は、なんとかして費用を捻出したり、家族や知人に立て替えてもらう必要があります。

依頼者側の落ち度で依頼後の費用が払えなくなったり理由もなく支払いを延滞すると、弁護士があなたの依頼を辞退する可能性も。弁護士が債務整理の途中で委任契約を破棄すると、債権者との和解案が白紙に戻って取り立てが再開したり、それまで弁護士に支払っていた着手金は払い戻しができず無駄になってしまいます。

依頼後に弁護士費用が払えないという事態に陥らないために、費用が一括で払えないというときは前もって、次のような手段がとれるか確認してみましょう。

  • 着手金無料の事務所を探す
  • 分割払いや後払い可能か確認
  • 過払い金で費用を相殺
  • 法テラスを検討

まとめ

債務整理をするには弁護士の協力が欠かせません。任意整理では債権者との交渉力が減額できるかのカギとなり、個人再生や自己破産では書類の準備や裁判所での手続きに法律の知識が必要になるためです。

弁護士を選ぶときには相談前に債務整理の実績の豊富さや自宅との距離、無料相談の有無や口コミなどをあらかじめチェックしましょう。実際に事務所に行って相談する場合は、自分の話を親身になって聞いてくれるか、デメリットや費用についてもキチンと説明してくれるかなどがポイントです。

できれば2~3の事務所を比較して、費用の相場や対応などを比較検討しながら自分に一番合う弁護士に依頼するといいでしょう。債務整理はあなたのこれからの人生や財産にかかわる大切な手続きです。こちらで紹介したポイントを参考にして、ベストパートナーとなりうる弁護士を見つけましょう。

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