ヤミ金に強い弁護士の選び方|失敗しない9のポイントと依頼するメリットとは?

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  • 「闇金からお金を借りてしまった…弁護士に相談したいけどどうすればいい?」
  • 「闇金に強い弁護士の選び方を知りたい」

闇金とは知らず、もしくは知っていたがやむを得ずお金を借りてしまった場合、膨らみ続ける利息や執拗な取り立てに困っている方も多いと思います。そのようなときに頼れるのが、「ヤミ金に強い弁護士」です。しかしいざヤミ金に強い弁護士を探そうと思っても、どのようにして選べばいいか分からない人もいるのではないでしょうか。

そこでこちらの記事では、ヤミ金に強い弁護士の選び方を中心に、闇金問題を弁護士に依頼するメリットや依頼する手順について紹介。選び方9つのポイントを参考にして、親身になって話を聞いて解決しようとしてくれる弁護士を見つけましょう。

 

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ヤミ金に強い弁護士の選び方9つのポイント

ヤミ金に強い弁護士を選ぶには、次にあげる9つのポイントをおさえましょう。

対応実績が豊富なこと

ヤミ金に強い弁護士を選ぶには、やはりヤミ金への対応実績が豊富なことがポイントです。一口に弁護士と言っても、それぞれ得意分野が異なります。医者にも内科や外科のように専門科が分かれているように、ヤミ金問題を解決するには、ヤミ金対応の実績が豊富だったりヤミ金対応が得意な弁護士に依頼するのがベストです。

ヤミ金対応実績が豊富かどうかは、事務所のホームページを見れば分かります。トップページでアピールしているケースが多く、他にも特徴や過去の解決事例などからも得意かどうかが分かります。また「ヤミ金 弁護士 ○○(地名)」で検索すると、その地域のヤミ金対応が可能な弁護士事務所がヒットするのでご確認ください。

費用が高すぎないこと

ヤミ金問題解決のための弁護士を選ぶには、弁護士費用が高すぎないことも重要です。ヤミ金からお金を借りている人のほとんどは、お金に困っているため。いくらヤミ金対応に強いからといえ、相場よりも極端に高い事務所に依頼する必要はないでしょう。

弁護士費用には、相談時に支払う「相談料」や案件を依頼するときに支払う「着手金」解決した後で支払う「(成功)報酬金」に大別できます。他に実費や日当なども発生する場合があるので、どのようなタイミングで発生するか事前に確認しましょう。ヤミ金対応が可能な弁護士費用の相場は以下の通りです。

相談料 無料~30分10,000円
着手金 無料~50,000円(1社当たりの場合も)
報酬金 30,000円~70,000円(1社当たり)

ヤミ金に対応している弁護士事務所には、相談料・着手金を無料にしているところも多くあります。手元にまとまったお金がないという方は、着手金のあと払いが可能な事務所を選ぶといいでしょう。ヤミ金問題は通常の借金問題と比較して緊急性が高かったり、業者の対応が難しい場合があるため、費用が高めに設定されていることが多いです。

費用が安すぎないこと

相場よりも高すぎる費用は避けるべきですが、逆に安すぎる場合にも注意が必要です。あまりにも安い金額でヤミ対応の依頼を引き受ける弁護士事務所は、実力不足だったりヤミ金業者と「グル」になっている可能性が。

費用の安さだけで選んでしまうと、「せっかく依頼したのに取り立てが止まらなかった」「ヤミ金と手を組んでいる整理屋だった」と、逆にヤミ金問題をこじらせてしまう場合があります。費用の安さだけで飛びつかず、ヤミ金問題をきちんと対応してもらえるかを重視して弁護士を選びましょう。

分割払い、後払いに対応しているか

弁護士費用をすぐに用意できないという方は、分割払いや後払いに対応している弁護士事務所を選びましょう。分割払い・後払いが可能かどうかはホームページに掲載している場合が多いので、そちらをチェックするといいでしょう。記載がなくても相談時に確認すると、支払方法の変更に応じてもらえることがあります。

「お金がないから弁護士に依頼できない」とあきらめず、分割払いや後払いに対応している弁護士を探してみましょう。

相談可能時間・無料相談の有無

相談可能時間や無料相談の有無も、ヤミ金に強い弁護士を選ぶ上でのポイントです。どうしても急ぎで対応してもらいたい状況のとき、24時間電話相談ができるととても心強いでしょう。また依頼前の初回相談が無料のところだと、費用を気にせず相談できます。

中には複数回の相談でも無料で行っている事務所があります。複雑になりがちなヤミ金問題。相談する度に毎回相談料を支払っていては、さらに金銭的に大変になるでしょう。そのような意味でも無料相談を行っている事務所を選ぶのがポイントになります。

対応日時が柔軟か

依頼後の対応日時が柔軟かも、選ぶ際のポイント。ヤミ金業者は土日祝日、昼夜を問わず嫌がらせをしてくる可能性が高いです。そのようなときにすぐにどう対応すべきかの指示を受けたり、弁護士に来てもらって業者と交渉してもらう必要があるので、対応日時が柔軟な弁護士を選ぶといいでしょう。

人柄等が信頼できること

ヤミ金に強いかどうかに関係なく、弁護士を選ぶときには人柄等が信頼できるかも重要です。相手が専門家といえども人と人との関係です。信頼して話ができるという場合もあれば、「あまり信頼できそうではない」と感じてしまう場合も。信頼できるかどうかは、次のような点をチェックしましょう。

  • 費用面の質問にもきちんと回答してくれるか
  • メリットだけでなくデメリットも教えてくれるか
  • こちらの話を親身になって聞いてくれるか

逆に、事務員に相談して弁護士とは会えていない、都合のいいことばかりでこちらの希望や事情を聞いてくれないというときは、他の弁護士を探した方がいいでしょう。

場合によっては口コミ等を参考にする

ケースバイケースですが、ネットの口コミ等を参考にするという選び方もあります。ネット掲示板などで、その弁護士事務所の口コミを見るという方法です。ただし情報が古い場合があり、情報の真偽が分からないのがデメリット。

また良い口コミばかりであったり、似たような文言ばかり並んでいる口コミは、悪徳な事務所が自作自演している可能性があります。口コミはあくまで参考程度にとどめ、他のポイントで事務所を選ぶようにしましょう。

ヤミ金から紹介された弁護士でないこと

ヤミ金に強い弁護士を選ぶには、ヤミ金から紹介された弁護士でないことも重要。「付き合いのある弁護士(司法書士)を紹介する」とヤミ金から紹介された弁護士のほとんどは、ヤミ金とグルになっている可能性が高いからです。ヤミ金とグルになっている弁護士や司法書士のことを「整理屋」ということがあります。

整理屋とはヤミ金から紹介され、あるいはヤミ金とつながっていることを隠して相場より高い費用を受け取り、一時的に解決したと見せかける手法を使います。しかし実際には裏でヤミ金とつながっているため、再び取り立ての被害が発生。また闇金地獄が続いたり、高額な元金和解を持ちかけられるケースがあります。

ヤミ金から紹介された弁護士には絶対に依頼せず、自衛のためにも弁護士費用の相場は覚えておくのが賢明です。

闇金から元金和解を提案されたときの解決方法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「闇金から元金和解を提示されたら…起こりえるリスクとトラブル解決法を解説!」

ヤミ金対応を弁護士に依頼するメリット

ヤミ金の対応をヤミ金問題に強い弁護士に依頼すると、次のようなメリットがあります。

返済の必要がなくなる

弁護士に依頼すると、ヤミ金に返済していた借金は一切、返済の必要がなくなります。弁護士に依頼することで、弁護士からヤミ金業者に「今後は一切返済をしない」という内容を告げることで、返済をしなくてもよくなります。

そもそもヤミ金からの借金は、法的にも返済の必要がないお金です。ヤミ金は出資法や利息制限法といった法律に違反した法外な金利で貸し付けを行っています。このような行為は犯罪行為であり、不法な原因によって貸し付けられたお金には、法的な返済義務はありません(不法原因給付)。

とはいえ法律の専門家でない素人が「違法な取引だから返済はしません」と言っても、ヤミ金業者の怒りを買って脅されたり、執拗な嫌がらせをされる可能性が。ここで弁護士が登場すると、「これ以上何かやるとこちらが逮捕されてしまう」と考え、闇金からの取り立てや嫌がらせをストップできるという訳です。

闇金が借金を完済させてくれない理由や手口については、こちらの記事を参考にしてください。

「闇金が借金を完済させてくれない…どうすればいい?その理由と手口、適切な対処方法とは」

業者の口座を凍結できる

弁護士にヤミ金対応を依頼すると、業者の口座をという決できるというメリットがあります。ヤミ金が営業で利用している口座のほとんどは、違法な手段で手に入れた口座です。弁護士に依頼することで、「犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律(通称:振り込め詐欺救済法)」により、金融機関に口座の凍結を申請することが可能になります。

口座を凍結されたヤミ金は、これ以上営業できなくなるばかりでなく、これまで利用者から回収してきたお金を引き出すことができなくなります。口座凍結は、ヤミ金にとって大きな痛手となることでしょう。

闇金からの借金が原因で口座凍結される原因は、こちらの記事を参考にしましょう。

「闇金からの借金で口座凍結されたらどうなる?3つの原因と解除方法、再び被害にあわないための対策」

逮捕できる可能性

弁護士に依頼すると、ヤミ金業者を逮捕できる可能性があります。闇金は違法業者であるものの、個人の利用者との間のトラブルは民事事件として扱われるため、ヤミ金業者からお金を借りただけでは、警察に相談しても警察が動いてくれないでしょう。

しかし弁護士などの法律の専門家に依頼すると、ヤミ金業者の違法な取り立ての手口を立証することで、事件性があると認められる可能性が高まります。また弁護士から「これ以上利用者に接触すると警察と捜査する」とヤミ金業者に伝えることで、手を引くケースがあります。

ヤミ金被害を警察に相談する時の注意点は、こちらの記事を参考にしましょう。

「闇金は警察に相談できる!相談する時の注意点と民事不介入で対応してくれないときの対処法」

お金を取り返せる可能性

ヤミ金問題を弁護士に依頼するときに、一緒に「被害回復分配金の支払い手続き」を依頼することで、ヤミ金に支払ったお金を取り戻せる可能性があります。被害回復分配金の支払い手続きとは、振り込め詐欺救済法に際して作られた制度で、ヤミ金被害にも適用できます。

ヤミ金が利用している銀行口座を凍結させ、その口座の残金の範囲内で届出があった被害者に「被害回復分配金」として分配するという制度です。この制度で配当を受けるには、次の2つの条件があります。

  • 警察にヤミ金被害の被害届を提出している
  • 凍結したヤミ金の口座に残金がある

この手続きを行うには、ヤミ金の口座に振り込んだことが分かる資料が必要。金融機関に申請用紙を提出し、禁輸機関がヤミ金の口座だと認定できれば、一定期間の経過後に被害者に分配されます。ただしヤミ金が口座からお金を引き出した後では取り戻せるお金がほとんどないということも少なくありません。

取り立てをストップできる

弁護士にヤミ金対応を依頼すると、ヤミ金からの取り立てや督促をストップできます。これだけでも精神的なストレスがかなり軽減されるでしょう。弁護士にヤミ金対応を依頼すると、ヤミ金宛てに弁護士が代理人になったことを知らせる「受任通知」が送られます。

受任通知の送付後は、債務者に対する直接の取り立てや連絡が禁止されます(貸金業法第21条)。罰則や行政処分等が設けられているので、これに違反すると2年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金またはその両方とい刑罰が科されることに。最悪のケースではヤミ金業者が逮捕される可能性が高く、ほとんどのケースで取り立てをストップできるでしょう。

闇金からの電話がしつこいときの対処法は、こちらの記事を参考にしてください。

「闇金からの電話しつこいときの対処法!間違った方法や電話がくる理由も紹介」

ストレスを軽減できる

ヤミ金対応を弁護士に依頼することで、あなたのストレスを軽減できます。闇金からの取り立ては、通常の金融機関と比べても取り立てが厳しく、家族、会社への違法な嫌がらせなどもあります。日に日に増えていく利息も相まって、精神的に参ってしまう方が少なくありません。

しかし親身になって話を聞いてもらえたり、その後のヤミ金との交渉をすべて弁護士に任せることで、大きな心のつっかえを取ることができます。ストレスを軽減でき安心感を得られるということは、ヤミ金被害に苦しむ方にとって、大きなメリットになるはずです。

被害回復のサポートを受けられる

ヤミ金問題解決後の被害回復のサポートを受けられるのも、弁護士に依頼する大きなメリットです。上で紹介した被害回復分配金の支払い手続きを代理で行ってもらえたり、経済的にひっ迫した原因を探り再びヤミ金を利用しないようなサポートを受けられることも。

闇金以外にも借金を抱えている場合は、自己破産などの債務整理を提案し、そのまま手続きを代行してもらえます。ヤミ金被害に再びあわないためには、根本的な問題解決が必要です。弁護士にサポートしてもらいながら、問題解決後の生活についても考えていきましょう。

ヤミ金対応を弁護士に依頼するときの手順

実際に弁護士にヤミ対応を依頼する場合は、次のような手順で進めるといいでしょう。

インターネット等で相談する弁護士事務所の候補を探す

まずはインターネット等で、相談する弁護士事務所の候補を探します。ここでのポイントは「ヤミ金対応の実績が豊富なこと」ホームページを確認したり電話で直接問い合わせて、ヤミに強い弁護士を見つけましょう。また1か所だけでなく、複数の弁護士事務所をピックアップするのがコツです。

ヤミ金対応の実績があるといっても、年間数件しか取り扱いがない弁護士と、年間100件を超える弁護士とでは知識や対応のノウハウの違いは明らかです。複数の弁護士事務所を比較し検討するためには、少なくとも3か所以上の事務所を探しておきましょう。

電話やメールなどで相談のアポイントを取る

次に電話やメールで相談のアポイントを取ります。相談方法やホームページに掲載されている方法を用います。匿名での相談も可能で、相談内容を第三者に漏洩するという心配もありません。今悩んでいることやこれからどうしたいのかを文字や言葉で伝えてください。

情報を整理しておく

面談による相談の前に、ヤミ金に関する情報は整理しておきましょう。ヤミ金問題を相談するにあたっては、情報が多いほど弁護士が対応しやすくなります。弁護士への相談は時間が決められていることも多く、要点をまとめておくとスムーズに説明できます。

ヤミ金業者の連絡先が複数あったり、何人かの相手とやり取りをしている場合には、その詳細をまとめておきましょう。次のような情報をまとめておくと、面談時に役立ちます。

  • 業者の連絡先
  • お金の返済方法(振込か手渡しかなど)
  • 振込先の口座情報
  • その業者を知ったきっかけ
  • 業者とやり取りした詳細(日時・内容)

ソフト闇金との違いや見分け方については、こちらの記事を参考にしましょう。

「ソフト闇金と闇金の違いって?よくある手口と見分け方、知らずに借りたときの対処法とは」

事務所で面談する

アポイントを取った日時に、弁護士事務所で面談しましょう。まとめた情報をもとに、これまでの状況などを弁護士にお伝えください。ヤミ金と取引しているという後ろめたさから、つい嘘をついてしまったり取り繕ってしまうことがあるかもしれません。
しかしながらこれでは、相談した意味がありません。弁護士としては本当の話を聞いた上でなければ適切な対応ができないからです。弁護士には守秘義務があり、職務上知り得た秘密を第三者漏らしてはいけないという決まりがあります。相談者が特定されるような内容を外部に漏らすことはないので、安心して相談してください。

契約内容に納得できたら委任契約

ヤミ金への対応方法やかかる費用について納得できたら、弁護士と委任契約を結びます。それにより早ければ契約の当日もしくは翌日までに受任通知が送付されます。これ以降は闇金からの電話などにおびえる心配はなくなるでしょう。

弁護士がヤミ金業者と交渉する

委任契約後は弁護士がヤミ金業者と直接交渉していきます。ヤミ金業者から連絡があったときには「弁護士に依頼したので、今後は弁護士とやり取りしてください」と伝えて構いません。

和解・解決後に費用を支払う

ヤミ金業者と和解が成立したり、ヤミ金問題が解決した後には、契約通りの支払いを行ってください。案件に取り掛かる前の着手金と解決した後で発生する報酬金をそれぞれのタイミングで支払います。支払方法は口座振り込みもしくは口座引き落としが可能な場合も。

交通費や通信費などの実費や、弁護士が遠方に出張するときに発生する日当が発生する場合は、その都度支払い期限を弁護士に確認しましょう。

ヤミ金問題や弁護士に関するよくある疑問・質問

こちらではヤミ金問題や弁護士に関するよくある疑問・質問にお答えしていきます。

ヤミ金業者とグルになっていることは多い?

映画やテレビドラマ、漫画などを見るとヤミ金業者とグルになっている悪徳弁護士がよく出てきますが、果たして現実でも多いのでしょうか。実際のところヤミ金業者とグルになっている弁護士はほとんどいないと言っていいでしょう。

というのも反社会的勢力であるヤミ金と弁護士がグルになっていても、弁護士側にメリットがないのがその理由です。それどころか、普通の弁護士にとってはリスクやデメリットしかないといっても過言ではありません。そもそもヤミ金の仕事は手間がかかる割に労力に見合う報酬が得られにくく、何らかのトラブルがあると自身の身にも危険が及びます。

ヤミ金とグルになっているのではと誤解される原因として、依頼を受けても解決までに時間がかかることや、被害を受けた金額すべてをヤミ金から取り戻すことは困難という事情が考えられます。弁護士に依頼すればすぐに解決できると思っている人からすると、グルなのではと勘繰っても仕方のないことかもしれません。

けん制のつもりで「弁護士に依頼している」と言ってもいい?

実際には弁護士に依頼していないのに、けん制のつもりで「弁護士に依頼している」とヤミ金にいうのはNGです。問題が解決するどころか、逆効果になる可能性が高いからです。依頼しているのが嘘だとバレると、さらに激しい嫌がらせや報復をしてくる恐れがあります。

このようなことを避けるためにも、弁護士との委任契約が成立するまでは弁護士に相談していることに一切触れず、契約後は弁護士に対応を一任するようにしましょう。

弁護士に依頼した後に嫌がらせは全くない?

弁護士にヤミ金対応を依頼すると、嫌がらせや取り立てを減らすことができますが、依頼後に報復や嫌がらせを受ける可能性は残念ながらゼロにはできません。その確率を限りなくゼロに近づけるためには、ヤミ金に強い弁護士に依頼するのがベストです。

ヤミ金対応に不慣れな弁護士に依頼してしまうと、対応の詰めが甘くその後の嫌がらせが止まらないというケースがあります。依頼後の嫌がらせや報復のリスクを少しでも減らすためにも、弁護士選びは慎重に行ってください。

弁護士と司法書士、どちらに依頼すればいい?

ヤミ金に強い専門家をインターネットで探していると、弁護士以外に司法書士事務所のホームページが表示されることがあります。弁護士事務所よりも費用が安い傾向にあるので、「司法書士でも大丈夫なのでは?」と考える方がいるかもしれません。

弁護士と司法書士のどちらも法律の専門家ですが、対応できる業務に次のような違いがあります。

対応可能業務 借金金額が140万円以下(1社当たり) 借金金額が140万円以上(1社当たり)
弁護士 可能 可能
司法書士 可能 不可

司法書士が対応できるのは、1社当たりの借金額が140円以下の任意整理や過払い金返還請求に限られます。また地方裁判所における法定代理人になる権利を有していないため、個人再生や自己破産ではすべて申立人本人が裁判所とやり取りしなければなりません。

ヤミ金の借金が140万円を超えないケースは少なくありませんが、通常の金融機関とは異なり、争いが生じたりトラブルになる可能性が高いため、日ごろからヤミ金トラブルの対応を行っている弁護士に依頼するのがいいでしょう。

弁護士に相談するタイミングは?

弁護士にヤミ金対応を相談するのは、できるだけ早いタイミングがいいでしょう。ヤミ金との取引は、時間の経過を追うごとに負担が重くなります。ヤミ金の借金は違法な高金利なので利息だけがどんどん増えていったり、「返済が厳しいのなら」と新たに別のヤミ金を紹介されて、取引するヤミ金が二つ三つと増える可能性も。

周囲に知られたくないからと相談をためらっていたりすると、取引開始時に提出させられていた家族や勤務先のところに執拗な電話攻撃をされたりして、かえって大事になってしまうでしょう。ヤミ金問題を解決するには、一刻でも早くヤミ金に強い弁護士に相談できるかが大きなポイントになります。

一人で対応しようとするとどうなる?

では弁護士に依頼せず、1人でヤミ金に対応しようとした場合はどうなるのでしょうか?毎月の返済ができているうちはいいのですが、返済が滞ると違法な取り立てや悪質な嫌がらせに悩まされるようになります。そしてあなたが支払えないと分かると、今度は家族や会社などあなたの周囲へとその被害は広がります。

家族仲が悪くなり離婚に至るケースや、会社に居づらくなって辞めざるを得なくなる場合も。一家離散や夜逃げといった結果になる人も少なくありません。また闇金が理由で自身も犯罪に巻き込まれたり、行方不明になったというケースも。最悪の場合、自死を考えるに至るまで追い詰められてしまう人もいます。

闇金地獄に陥りやすい人やその対処法は、こちらの記事を参考にしましょう。

「闇金から借金した債務者の末路|闇金地獄に陥りやすい人とそこから抜け出すための対処法」

まとめ

ヤミ金に強い弁護士を探すには、事務所のホームページなどをチェックして、実績や取扱事例などを参考にしましょう。費用が安すぎても高すぎても問題で、相談時間が長く対応可能日時が柔軟かもポイントです。そして何より重要なのは弁護士との相性や信頼できそうかということ。

ヤミ金対応を弁護士に依頼できると、すぐに返済しなくてもよくなり取り立てがストップします。また場合によってはヤミ金の口座を凍結し、その口座からしはらった分を取り戻せる可能性も。さらに精神的ストレスが軽減でき、問題解決後の手助けを受けられるのも大きなメリットです。

ヤミ金対応を弁護士に依頼するのは、早ければ早いほどいいでしょう。正式に委任契約を結ぶまでは弁護士に相談していることは漏らさず、解決の定義や費用について納得できたら契約しましょう。弁護士に依頼したからといえ、嫌がらせが全くのゼロになるということはないものの、ヤミ金問題に強い弁護士に依頼できればその確率を減らせます。

いずれにしろ一人で対応しようとしたりせず、専門家の力を借りながらヤミ金問題を解決していきましょう。

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