楽天カードの滞納1ヶ月は危険?延滞期間別のリスクと支払えない時の対処法

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  • 「楽天カードの支払いができそうにない、延滞するとどうなる?」
  • 「1ヶ月楽天カードを延滞すると強制解約されるって本当?」

楽天カードは、楽天市場でおなじみの楽天グループの一つ、楽天カード株式会社が発行するクレジットカードです。楽天市場での使用で楽天ポイントが貯まりやすくなるなどのメリットがあり、発行枚数は3000万枚超(2024年3月末時点)にも上ります。

楽天カードを使っている多くの会員の中には、支払いが厳しい方、もしくは延滞している方もいるのではないでしょうか。今回は楽天カードを延滞するとどうなるのか、また支払いが厳しときにはどうしたらよいのかについて解説をしていきますので、ぜひ参考にしてください。

 

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楽天カードの支払いが遅れるとどうなる?

楽天カードの締め日は毎月月末で、翌月の27日に支払いを行います。しかし何らかの事情によって27日に支払いが間に合わないということは誰にでもあり得ます。実際に楽天カードの支払いが遅れ、放置を続けた場合どのようなことが起こるのでしょうか?順を追って詳しく解説をしていきます。

  • 遅延損害金が発生する
  • 楽天カードが一時的に利用できなくなる
  • 郵便・電話で督促を受ける
  • 信用情報機関に事故情報が登録される
  • 楽天カードが強制解約される
  • 自宅訪問の通知が届くことがある
  • 回収会社から連絡が来る
  • 裁判所から書類が届く
  • 給与や預金が差し押さえられる

遅延損害金が発生する

楽天カードの支払いを滞納すると、期日の次の日から遅延損害金が発生します。遅延損害金とは支払いができなかったことに対する賠償のようなもので、一日ごとに利息に上乗せで加算されていきます。遅延損害金の計算式は以下の通りです。

利用残高×遅延損害金の年率(%)÷365日×滞納日数

楽天カードの遅延損害金の利率は、ショッピング利用分は年率14.6%、キャッシングの場合は年率20.0%です。例えばショッピングで20万円を利用し、1ヶ月間(30日)滞納した場合、遅延損害金は以下のように計算ができます。

200,000円×14.6%÷365×30日=2,400円

残高が多ければ多いほど、そして延滞日数が長いほど遅延損害金がかさむことになります。

楽天カードが一時的に利用できなくなる

クレジットカードは、後から支払いを行うことを前提として利用できるようになっています。つまり支払いが滞っている場合、いつクレジットカードが利用できなくなってもおかしくないということです。

延滞後にカードが利用できなくなる日数については、カード会社の方針によって異なるため一概には言えません。しかし楽天カードは延滞に対し比較的厳しい傾向があるため、早ければ延滞翌日からカードが使えなくなるケースもあります。

郵便・電話で督促を受ける

返済から数日~一週間程度経過すると、楽天カードから支払いが確認できない旨の連絡が入るようになります。督促は郵送もしくは電話で行われます。

郵送による督促

郵送の場合、楽天カード株式会社から圧着ハガキが届きます。督促状であることは一見分からないようになっていますが、表面に目立つように「重要なお知らせです」と書かれているため、開封しなくても他の人が延滞の通知であると気づく可能性はあります。

電話による督促

支払い期限の翌日~1週間後より0570-069-101という番号から携帯電話に1日数回程度電話がかかってくるようになります。この番号で検索をすると「詐欺だ」「横暴だ」といったマイナスの口コミが書かれていることがありますが、実際にはそのようなことはありません。

電話に出ると、オペレーターが支払いができていないことを確認し、いつ支払いができる予定かをたずねてきます。延滞を責められたり、恫喝されたりすることはありませんので安心しましょう。なお携帯電話で連絡が取れない場合、自宅の電話番号に電話がかかってくる可能性があります。

信用情報機関に事故情報が登録される

支払い日より1カ月以上経過すると個人信用情報機関に延滞の情報が掲載される可能性が高くなります。

クレジットカード会社、消費者金融や銀行は個人信用情報機関に加入しており、延滞や貸倒などの事故情報を共有しています。一度信用情報機関に延滞の記録が残ると、その記録が消えるまでクレジットカードが一切使えなくなるだけでなく、ローンを組むこともできなくなります。いわゆるブラックといわれる状態です。

何らかの事情で1回延滞をしただけではブラックになることはありませんが、連絡なしに長く延滞をし続けている場合、もしくは過去に何度も延滞をしている場合はいつブラックになってもおかしくありません。

楽天カードが強制解約される

個人信用情報に滞納情報が登録されると同時に、楽天カードを強制解約され会員資格が取り消されることがあります。

強制解約をされると、楽天カードのオンラインサービス「楽天e-NAVI」ログイン後、「このカードはサービス対象外となっております。(エラーコード:2)」というメッセージが表示されるようになります。郵送やメッセージ等での通知はありません。

楽天カードを強制解約されると、家族カードやETCカードも同時に解約され使用不可になります。楽天ポイントは楽天市場のIDに紐づけされているため、カードの解約だけでポイントが失効することはありません。

自宅訪問の通知が届くことがある

楽天カードからの電話や郵便物に一切応じずに延滞をし続けた場合「自宅訪問による状況確認予定」という書面が届く可能性があります。通知には連絡が取れないため、自宅を確認する予定になったという旨が記載されています。

債権の取立て行為は、貸金業法で厳しく規定がされています。そのため貸金業者やカード会社が自宅に訪問するのは禁止だ、と思っている方は少なくないでしょう。しかし実際には自宅への訪問そのものが禁止されているわけではありません。

自宅訪問が行われるのは、原則として連絡が取れない状態が継続した場合のみです。楽天カードの電話番号に連絡をすることで自宅訪問を取りやめてもらうことが可能です。

自宅への訪問は違法行為ではない

貸金業法では下記のように「正当な理由」がない場合に自宅に訪問することを禁じています。

(取立て行為の規制)
21条1項3号
正当な理由がないのに、債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所に電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所を訪問すること。
出典:e-GOV法令検索|貸金業法

言い換えると正当な理由があれば自宅を訪問してもよいということです。例えば債務者が一切連絡に応じない場合、債務者が本当に登録住所に住んでいるのかを確認することを目的に訪問をすることは、第三者の判断でも十分に「正当な理由」となります。

回収会社から連絡が来る

支払いをせず3ヶ月以上経過すると、楽天カードではなくパルティール債権回収株式会社から督促の連絡が入るようになります。楽天カードは延滞が長期になると、債権回収を専門に行うパルティール債権回収に債権を譲渡するためです。

またパルティール債権回収株式会社は回収業務を引田法律事務所に委託するケースがあるため、債権回収会社ではなく法律事務所から受任通知書が届くこともあります。

パルティール債権回収から連絡が来るようになった際の対処法については、以下の記事で詳しくまとめています。
パルティール債権回収って怖い?債権回収会社から連絡が来る理由と流れ、対処方法を徹底解説

裁判所から書類が届く

債権回収会社もしくは法律事務所からの連絡を無視し続けていると、最終的には債権回収会社や法律事務所が法的措置に踏み切る可能性があります。裁判所に申し立てを行い、法に基づいて債権を回収しようとします。

法的措置を取られると、裁判所から「督促状(支払督促)」が届きます。特別送達は裁判所からの訴状等を発送する際に使用される特別な郵便で、原則として手渡しで配達することになっています。

給与や預金が差し押さえられる

裁判所から督促状が届いたにも関わらず何も対応しなかった場合、「仮執行宣言付支払督促」が届きます。仮執行宣言とは、裁判の判決が下される前に財産の差押えができる制度のこと。仮執行宣言付支払督促を2週間無視すると、相手の主張を全て受け入れたと判断されます。その後給与や預金の差し抑えが実行されます。

給与の差押えの詳しい手順、回避方法については以下の記事でまとめています。不安な方はぜひ参考にしてください。
給料差し押さえは無視できる?差し押さえまでの流れや期間、回避方法について解説!

楽天カードの支払いが遅れる時の対処法

楽天カードの支払いができない場合、早ければ支払日の翌日から督促の連絡が始まります。1ヶ月ほどの滞納の場合、給与や財産の差押えにまで移行することはほぼありませんが、楽天カードを強制解約されたり、信用情報がブラックになったりする可能性はあります。また督促が理由で借入が他の人に借入が知られる可能性もあり得ます。

そこで楽天カードの支払いが遅れる時の対処法について詳しく解説を行います。延滞してどうすべきか悩んでいる方、これから延滞しそうな方は参考にしてください。

再振替に間に合う場合は不足額を入金する

楽天カードでは振替日に引き落としができなかった場合、一部の金融機関を対象に自動で再引き落としを行うサービスを行っています。再振替に間に合う場合はできるだけ早く不足分を入金しておきましょう。

以下の金融機関では、引き落とし日の翌営業日から4営業日にわたって自動引き落としを計4回実施します。

  • 楽天銀行
  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • りそな銀行/埼玉りそな銀行
  • その他一部の地方銀行

ゆうちょ銀行では、引き落としができなかった月の月末に1回だけ再引き落としが実施されます。例えば9月27日に支払いができなかった場合、9月30日に引き落としがかかるということです。ゆうちょ銀行の方は、間に合うように前日までに入金をしておきましょう。

支払い分の金額が準備できたら早めに支払う

再引き落としに間に合わない場合、もしくは再引き落としの対象でない場合は振込で支払いを行いましょう。振込先や金額は電話もしくは楽天e-NAVIで確認ができます。

口座と残高を確認して振り込む

引き落とし用の銀行が再振替サービスの対象でない場合、自動音声専用ダイヤル(0120-30-6910)に電話をすることで請求額と振込先が分かります。電話後は音声案内に従って「3 各種照会」を選択し、カード番号と生年月日を入力します。その後「2 請求額の照会」に進むことにより、その日当日の入金額が分かります。

自動音声専用ダイヤルで振込先の確認ができるのは振替日翌日から翌月10日までです。振替日から数営業日が経過すると、会員ページの楽天e-NAVIでも振込先口座が確認できるようになります。

オペレーターが対応する楽天カードコンタクトセンター(0570-66-6910)に連絡をすると、振替日からの日数に関係なく振込先と請求金額を確認できます。受付時間は9時30分から17時30分までですので注意しましょう。

郵送で届く振込依頼書を使う

再振替に間に合わない場合、もしくは再振替のサービス対象外で振込での入金をしなかった場合は圧着ハガキで振込依頼書が届きます。なお延滞をしていない場合でも、振替先口座を登録していないと郵送で振込依頼書が届きます。コンビニでできるだけ早く支払いを行いましょう。

なお支払い金額が30万円以上の場合はコンビニエンスストアでは支払いができないため、用紙に記載された振込先で振込を行いましょう。

カード会社に支払い予定日等を伝える

ここまで解説をしたのは、あくまでも数日~1週間程度以内に支払いができるケースです。1ヶ月程度支払いができそうにない場合はあらかじめ楽天カードに連絡を行い、事情を伝えることを強くお勧めします。

楽天カードに連絡をせず延滞を続けた場合、入金が確認できるまで1日に数回電話がかかってくるだけでなく、郵送で督促状が届くようになります。しかし支払いの予定をあらかじめ伝えておくことにより、その日まで督促の連絡を止めて待ってもらえる可能性が高いです。

連絡先は督促や入金確認の電話に使用される番号(0570-069-101)で、受付時間は8時15分から20時30分までです。上記の番号が混雑して繋がらない場合、092-303-2333の番号も使用できます。

弁護士に相談をする

延滞が1ヶ月を超えている、もしくは過去に何度か延滞を重ねている場合はいつ信用情報がブラックになり、カードを強制解約されてもおかしくありません。そのような方は早めに弁護士に相談をすることをお勧めします。

弁護士に依頼することにより、借金返済の負担が大きく軽減できる可能性があります。また督促を一時的に止めることができ、精神面での負担も軽減できる可能性があります。

一時的に督促が止まる

弁護士に借金問題の解決を依頼すると、法律事務所より債権者に受任通知(介入通知)が送付されます。債権者が受任通知を確認した後は依頼者に代わって弁護士が全てのやりとりを行うようになります。

そのため一時的に入金をする必要がなくなり、あなたへの督促の連絡も一切入らなくなります。督促に悩んでいた方は、これだけでも精神的な負担を大きく軽減できるはずです。

少ないリスクで借金問題を解決できる

早めに弁護士に借金問題を相談することにより、少ないリスクで借金問題を解決できる可能性があります。弁護士に依頼をして行う債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産の3種類がありますが、そのうち任意整理は財産没収などのデメリットがなく、弁護士に依頼をすることで時間的な負担もなく手続きが進められます。

ただし任意整理によって必ずしも借金問題が解決できるわけではありません。借金を放置し残高や利息、遅延損害金が膨れ上がった状態の場合、任意整理では借金の負担を軽減できない恐れがあります。返済が厳しいと感じたら早めに対策を取ることをお勧めします。
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まとめ

楽天カードの支払いを滞納すると翌日から遅延損害金が発生し、督促の連絡が入るようになります。また滞納が長引いたり、何度も延滞を繰り返したりしていると楽天カードを強制解約され、信用情報がブラックになる恐れがあります。

楽天カードの支払いが1ヶ月程度遅れる場合、必ず楽天カードのカスタマーセンターに連絡をするようにしましょう。支払いができないことを理由に放置を続けると督促が止まないだけでなく、担当者が確認のため自宅を確認しに来ることもあります。最終的には法的措置に移行する恐れもあります。

1ヶ月以上支払いができそうにない場合、もしくは何度も滞納を繰り返したり複数の会社で延滞をしたりしている場合は早めに弁護士に相談することをお勧めします。弁護士に債務整理を依頼することにより、返済の負担を大きく軽減できる可能性があります。

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