闇金の借金を借り逃げするとどうなる?取り立てと闇金被害への対処法とは

闇金の借金を借り逃げするとどうなる?取り立てと闇金被害への対処法とは
闇金の借金を借り逃げするとどうなる?取り立てと闇金被害への対処法とは
  • 「闇金の借金を借り逃げするとどんなことになる?」
  • 「借り逃げ目的で闇金から借りられる?」

闇金からお金を借りたまま返済せずに行方をくらまして逃げることを「借り逃げ」といいますが、借り逃げするとどんなことが起こるか知っている人は少ないかもしれません。

こちらの記事では闇金から借り逃げするとどうなるかについてや、初めから借り逃げ目的で借金ができるかについて解説。

また闇金問題を解決する方法や闇金を利用したくなったときの対処法も紹介します。カードローンやキャッシングなどで借金が膨らんでしまうと、闇金からお金を借りたまま「このまま逃げてしまおうか…」と考える人がいるでしょう。しかし安易に借り逃げすると自分だけでなく周囲にも大変な迷惑がかかる場合があります。

 

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闇金から借り逃げするとどうなる?

闇金の借金を借り逃げすると自分や家族、勤務先などにどのような影響があるのでしょうか?

前段として闇金からお金を借りるときには、闇金独自の審査を受ける必要があります。自分の住所や勤務先はもちろんですが、家族構成や実家の場所、親戚の名前や住所などの情報を教えなければなりません。つまりすでに闇金は、お金を貸す前から本人が逃げるリスクの有無をチェックしているという訳です。

一日何百回も電話がくる

闇金の返済をしないままの人には、本人の携帯電話やスマホに何度も電話をかけてきます。闇金からの電話はあまり出たくないものですし、返済できないと何を言われるか分からないと怖くなってしまう人もいるでしょう。闇金側でもその心理はよく理解しているため、電話の回数の多さで見えない圧力をかけてきます。

ひどい時は朝から晩まで、1日に何百回も電話をかけてくることも。留守電やメールにも連絡が来て、電源を落とすか携帯本体を変えない限り、闇金からの電話から逃れられないでしょう。また返済を求める電話の内容も、次第に大きな声を出したり、恫喝めいた言葉になることがあります。

家族や親族に取り立てが行く

利用者本人と連絡が取れない場合は、家族や親族に取り立ての矛先が向かいます。上で紹介した通り、闇金からお金を借りる際は家族や親族など周囲の人の連絡先や住所を教えなければなりません。それは本人と連絡が取れなくなったときのためです。家族の携帯に取り立ての電話をしてくる他にも、次のような迷惑行為をされる可能性があります。

  • 本人の代わりに金を返せと脅される
  • 家族の勤務先に電話する
  • 家族や親族の家に押しかける
  • 家電にひっきりなしに電話がくる
  • 子どもの学校にいやがらせの電話をする

結婚している利用者なら、配偶者の家族にまで借金返済の催促がいくこともあります。闇金にしてみれば、お金を回収できれば誰からお金を返済してもらっても構わないと考えています。利用者の家族や周囲の人を巻き込むことで、多くの人は観念するだろうと考えてこのような取り立て行為を行っています。

勤務先への嫌がらせがある

闇金から借り逃げしてしまうと、嫌がらせ行為によって勤務先へ多大な迷惑をかけてしまいます。本人と連絡が取れず、家族や親族からお金を取れないと分かると今度は、勤務先に取り立ての連絡が来ます。「お宅で働いている〇〇さん、貸したお金を返してくれないのだが」といきなり来てだれかれ構わず言いふらしたり、「給料から借金を返済しろ」などと会社に電話をかけてくることも。

会社宛てにしつこく電話をかけて来たり、FAXで借金の催促分を何十枚にもわたって送ってくる業者もいます。しまいには精神的に追い詰められて、職場に居づらくなって辞めざるを得なくなったり、会社に迷惑がかかるからとクビになる可能性もあります。

引っ越しをしても意味がない

「闇金の取り立てから逃れるには引っ越しをすればいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。引っ越しによって一時的に闇金の督促から逃れることは可能ですが、家族や職場などの個人情報がバレている時点で、引っ越しはあまり有効な方法ではありません。それはたとえ仕事を辞めて家族ごと引っ越ししたとしてもです。

闇金は借り逃げした人の情報を、偽造した委任状で入手した住民票や戸籍をもとに割り出します。前の住所から実家を特定したり、親族や兄弟の住所を把握します。たとえ借りた本人が引っ越しをして闇金の取り立てから逃げられたとしても、逃げたことで周囲に迷惑がかかるリスクが高くなることを覚えておきましょう。

取り立てだけでは警察が相手にしない

借金の取り立て行為だけで警察に捕まえてもらうことはできません。闇金業者の方も乱暴なことをすれば警察に捕まるということは十分分かっているので、本人に暴力をふるったり、家の物を勝手に持ち去るなどの明らかな犯罪行為はしてこないでしょう。警察を呼んでも「民事不介入です」と言われたり「実害があったら通報して下さい」と断られるのみです。

ただ単に借金の返済を求められただけでは、金銭の貸し借りのトラブルということで民事事件になり、民事に介入できない警察は動くことができないからです。つまり執拗な取り立て行為があっただけで何も違法行為がなければ、警察に間に入って解決してもらうことはできません。

債権は取り立て屋に売られる

闇金からの借金を借り逃げした人の借金(債権)や借用書は取り立て屋に売られてしまいます。取り立て屋とは、闇金から債権を譲り渡された債権者のことで、どんな手を使ってでも債権を回収するような業者です。闇金ですら回収できなかった債権を買うのですから、さらに厳しい取り立てをされることは間違いありません。

また闇金では、借り逃げした利用者の個人情報を名簿業者に売ることもあります。名簿業者に売られた個人情報は、他の闇金や詐欺グループの手に渡って拡散されることに。闇金から借り逃げするということはこのように様々なリスクをはらんでいます。

闇金の取り立てにあったら…

もしも闇金から借金の取り立てがあったら、どのように対処すべきなのでしょうか。闇金は返済できない利用者に対し、様々な迷惑行為で追い詰め、判断を鈍らせることで無理にでも返済させようとします。そのため下のような冷静な対応が必要になります。

闇金の要求は拒否する

闇金の要求は拒否するのが鉄則です。闇金の言いなりになって従っていると、相手はさらにつけあがってどんどん理不尽な要求をしてくる可能性があるためです。とくに返済を滞納した場合、迷惑料と言って高額な手数料や高金利の利息を要求してくることも。

言われるがままにお金を支払っていると「言えば言っただけ出してくるな」と思われて、様々な方法でお金をしぼり取ろうとしてきます。なので闇金業者の要求には絶対に応じず、拒否するようにしましょう。

自宅や会社に来たら警察に通報

取り立てで自宅や会社に来たら、すぐに警察に通報しましょう。警察が現場に到着するまでは決して建物から出ずに待ってください。近くまで来たからといって外に出ると、無理やり家の中に入ろうとしたり強引に引っ張り出される恐れがあります。まずは鍵を閉めて絶対に外に出ないように気を付けましょう。

警察では借金の返済トラブルは解決してくれませんが、家に無理やり入ろうとする行為や会社の周辺で騒いだりする迷惑行為に対しては有効です。また暴力や恐喝といった明らかな犯罪行為があると、刑事事件として扱ってくれます。もしも闇金がこのような行為を始めたら、証拠として音声や映像を取っておくことをおすすめします。

電話には出ない

もしも闇金業者から電話がかかってきても、その電話に出る必要はありません。電話に出ても「家族に代わりに払ってもらう」「会社に借金のことをバラすぞ」などと脅されるだけです。闇金が電話をかけてくる目的は、脅したりすかしたりして精神的に追い詰めて、返済させるようにすること。

ただしいつまでも闇金からの電話に出ないままだと自宅や勤務先に押しかけられる可能性があります。なるべく早めに何らかの対処が必要になるでしょう。

闇金からの借金は返済義務がある?

そもそも闇金からの借金に返済の義務があるのでしょうか?こちらでは法律と闇金の関係から返済義務について解説していきます。

法律上の返済義務は生じない

現行法上闇金の借金に対して返済義務はありません。そもそも闇金というのは「トイチ(10日で1割)」や「トゴ(10日で5割)」といった法外な金利で貸し付けています。これは明らかに出資法や利息制限法で定めている上限金利に違反しています。こちらは法律で定められている上限金利の一覧です。

10万円以下 10万円~100万円 100万円以上
利息制限法 20% 18% 15%
出資法(行政処分対象) 20%

公序良俗違反にあたる

上のような法律よりもはるかに高金利の闇金は、民法第90条の「公序良俗違反」に該当するとして返済の義務がありません。

第九十条 公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は、無効とする。

引用:民法|e-GOV

公序良俗違反の中でも闇金に当てはまるのが「暴利行為」です。暴利行為とは次のような行為のことをいいます。

相手方の窮迫,軽率,無経験に乗じて,自己のなした給付と著しく不均衡な財産的利益を獲得する行為。

引用:ブリタニカ国際大百科事典「暴利行為」の解説|コトバンク

つまり著しく不均衡な財産的利益を獲得するために、高金利で貸し付ける闇金の契約自体が無効となり、実際にお金を借りていても返済の必要がないという訳です。

ヤミ金融対策法・最高裁判決

2003年に成立してた「ヤミ金融対策法(貸金業規制法及び出資法の一部改正法)」によると、年109.5%を超える利息で貸し付けた借金の契約自体が無効であり、利息については一切払う必要がないとしています。

また2008年に最高裁判所が出した判決によると「闇金が著しく高金利で貸し付けた借金の場合、利息分だけでなく支払った元本や利息の全額を損害として請求できる」との判断が下されました。これにより違法な利息による貸し付けは返済の義務がなくなりました。

参考:ヤミ金融業者に係る最高裁判決の概要について|金融庁

不法原因給付に該当するため

そもそも闇金からの借金は、違法で貸し付けられたものなので返済義務がありません。これを「不法原因給付」といいます。民法では高利で貸し付ける闇金からの借金などを「不法の原因に基づいてなされた給付」とし、このような給付の返還(返済)請求は認めていません。

ただし逃げ切るのは困難

上の解説で分かる通り闇金から借りたお金は法律上、返済の義務がありません。とはいえ闇金の取り立てから逃げるのは大変難しいと言わざるを得ません。そもそも闇金は法律を無視しているので、いくら法律を楯にしても闇金の行為をおさめることはできないでしょう。

借り逃げすると執拗な電話や家族への取り立てが行われ、勤務先へも迷惑がかかります。夜逃げをしようと思っても移動した住民票から現住所がバレてしまい、再びしつこく催促されることも。また債権が取り立て屋に売却されてしまうと、闇金よりももっとひどい取り立てが待ち構えています。

借り逃げ目的で借金できる?

「法律で返さなくてもいいとなっているから借り逃げできるのでは?」と思う人もいるでしょう。はじめから借り逃げをする目的で闇金からお金を借りた場合、あなたやあなたの周りにどのようなことが起きるのでしょうか。

周到な準備が必要

初めから借り逃げしようと思ったら、周到な準備をしなければなりません。闇金からお金を借りるには個人情報の提出が必須です。つまり偽の個人情報を準備しておけば借り逃げも可能になるかもしれません。

携帯電話はプリペイド携帯を準備し、身分証明書として偽造した運転免許証などを使います。またお金を振り込んでもらう銀行口座も自分のものではなく、口座を売っている裏ルートから買い取る必要があるでしょう。また住む家も別に変える必要があります。そう考えると借り逃げの準備には相当な労力が必要で、かなり面倒な手間がることになるでしょう。

最初に借りられるのは数万円程度

闇金から借り逃げしようと思っても、最初に借りられるのは3万~5万円程度がほとんど。多くても10万円くらいが相場です。何度か返済実績があれば数十万円借りられることもあるでしょうが、借り逃げ目的で何度も高い金利を払うのは現実的ではありません。

また初回の貸し付けで借り逃げしようと思っても、上で説明した準備にかかる費用は相当で、数万円では割が合いません。むしろマイナスになりかねないことが分かります。

夜逃げにはデメリットが多い

「夜逃げをしてしまえば借り逃げ出来るのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし夜逃げには次のような多くのデメリットがあります。

  • 引っ越し費用がかかる
  • 新しく部屋を借りるお金が必要
  • 引っ越さない親族に迷惑がかかる
  • 普段の生活が不便になる
  • 借金問題は解決できないまま

住民票を移さないで夜逃げをするという方法がありますが、これを実行すると次のような様々な不利益が生じて生活が不便になります。

  • 免許更新ができない
  • 公共サービスが受けられない
  • 転職が難しくなる

あらゆる手段で追跡される

たとえ夜逃げなどで一時的に取り立てから逃れらたとしても、闇金側はあらゆる手段で追跡してくるためとても逃げ切れるものではありません。もちろん闇金側も借り逃げ対策や返済が滞ったときの取り立て方法を準備しています。また裏社会にネットワークを持っていることも多いので、非合法な方法で行方を探されることも。とても自分一人の力で逃げ切れるものではありません。

住民票を異動させずに身元を伏せ、養子縁組など名字を変える対処をして運よく借り逃げが成功したとしましょう。本当に安心してその後の生活を送れるかということや、果たしてその生活が幸せなのかを考えても、そうでないことの方がほとんどです。

借りた側が詐欺罪で捕まる

初めから借り逃げする目的でお金を借りると、たとえ相手が闇金でも借りた方が詐欺罪に問われる可能性があります。刑法246条には

第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

引用:刑法|e-GOV法令検索

返済する気がないのに借金をして踏み倒す行為は、刑法の詐欺罪に該当して10年以下の懲役に処されることに。「警察や弁護士に相談すれば闇金の方が捕まるのでは」と思う方もいるかもしれませんが、1回も返済しないまま相談しても、そもそも借金を返す気がなかったのではと疑われて警察に取り合ってもらえず、弁護士も交渉を引き受けてくれません。

また身分証明書を偽造すると「有印公文書偽造罪」に当たり、偽造した運転免許証を使うと「偽造公文書行使罪」として1年以上10年以下の懲役を科されます。

不法原因給付が適用されない

返済する気がないのに闇金からお金を借りると不法原因給付に当たらず、借金の元金を返済しなければならなくなります。そもそも闇金から借りたお金を返済しなくてもいいのは、不法原因給付に当たるからという根拠があります。しかしはじめから返済するつもりのない詐欺行為のようなやり方では、不法原因給付の対象とならない可能性も。

またヤミ金融対策法の適用外になることも考えられ、借金の返済を求められる場合があるでしょう。このケースではかかった利息は返済しなくてもいいですが、借りた元金は返済しなければなりません。

闇金被害を解決するには?

闇金の取り立てが辛い、借り逃げだと思われていやがらせをされているという方は、闇金被害を解決するために次のような行動に移しましょう。

一人で対応するのは危険

いくら周りに頼る人がいないからと、闇金に一人で対応するのは大変危険です。闇金はもともと法律の範囲外で活動する集団です。反社会的勢力が多かったり、法律を犯すこともいとわない業者がいるため、一般人が一人で立ち向かおうとするには相手が悪すぎます。闇金の側も相手が一般の人間だと分かると、さらに強気の態度で迫ってくる可能性があるでしょう。

闇金に一人で対応するのは絶対に止めて、警察や専門家に助けを求めることをおすすめします。

犯罪行為は警察に通報

違法な取り立て行為や犯罪行為をされたら、警察に通報しましょう。警察に相談して取り調べを行ってもらえれば、闇金も違法な取り立てができなくなります。深夜自宅に訪問されて大声で返済を求められたり、自宅敷地内の壁やドアを蹴られた場合はすぐに警察に通報するのが一番です。

警察に摘発してもらうためには、証拠の確保が必要です。自分のスマホのカメラで暴行の動画を録画したり、音声を記録すると闇金による犯罪行為が明らかになるので、警察側も逮捕しやすくなるでしょう。

闇金対策機関に相談

闇金被害にあったら闇金対策機関に相談するのも有効です。基本的に相談は無料で、電話やメールなどで相談できます。闇金相談窓口には次のような機関があります。

相談窓口 特徴
貸金業協会「貸金業相談・粉砕解決センター」 「闇金への対処法を教えてほしい」といった相談から、借金返済に関する相談まで対応。場合によっては他の相談機関の窓口を紹介。
国民生活センター(各都道府県の消費生活センター) 消費者紛争への方による解決のための手続きを実施。具体的な闇金の手口や対処方法を相談できる。
日本弁護士連合会 弁護士による法律相談を行っている。弁護士に依頼するのにお金が準備できない人のために法律扶助制度や共済の弁護士費用特約などを紹介。

上のような機関では専門家に具体的な情報や証拠を提示することで、最適な解決方法をアドバイスしてくれたり、他の相談機関を紹介してくれます。もし闇金にお金を借りて困ったことがある人は、このような専門機関に相談してみましょう。

闇金問題に強い弁護士に相談

闇金被害を解決するには、闇金問題に強い弁護士に相談するのが最も確実です。警察では民事不介入で対応できないことも、弁護士なら「違法融資」や「違法取り立て」の証拠をもとに立件できます。また警察に被害届を提出する場合、弁護士が付いている方がスムーズに受理してくれることも。

弁護士が闇金に電話して違法性を指摘すれば、闇金側はこれ以上お金を搾り取るのは難しいと考え、やり過ぎてしまうと逮捕される可能性があると取り立てを諦めざるを得なくなります。闇金のような法律を守らない業者のほとんどは、利益を得ることが重要であり、利益を得られないと分かるとすんなり催促を諦めるはず。

とはいえどんな弁護士でも闇金に対応できる訳ではありません。必ず闇金問題に強い弁護士に依頼することがポイントです。弁護士事務所のホームページを確認したり、無料相談で闇金に詳しいかチェックしてから依頼するようにしましょう。

闇金を利用したいと思ってしまったら…

カードローンやキャッシングの返済ができなくなると他に借りるところが無くなって、つい闇金を利用したいと考えてしまう人もいるかもしれません。しかしまた闇金からお金を借りてしまったら、法外な金利を取られたり、延滞するとひどい取り立てが待ち構えています。闇金からお金を借りる前に、一度立ち止まって次のことを考えてみましょう。

本当に必要なのか考える

闇金にお金を借りる前に、本当に闇金からお金を借りる必要があるか考えましょう。確かに闇金からお金を借りられれば、一時的にお金を手に入れられます。しかし完済するまで長い期間返済に苦しむことになります。まずは日々の生活の中で支出を切り詰めたり収入を増やしたりして、お金を捻出できないか家計を見直してみましょう。

一度闇金からお金を借りてひどい目にあった人は、もう二度と自分から手を出すのは止めましょう。とくに専門家の手を借りて解決してもらった人は、二度目の相談を断られるケースがあります。闇金は法律を守らない犯罪集団です。自分や自分の周りの人を守るためにも、本当に闇金にお金を借りなければならないか考える必要があります。

借金問題を解決

闇金にお金を借りなくて済むように、生活面や金銭面を整えて借金問題を解決するのもポイントです。生活費を節約したり、娯楽費を最小限に抑えて借金返済に回すのも有効です。またアルバイトを増やしたり在宅ワークで収入を増やすのもいいでしょう。まずは自分の生活を見直して、返済を早める努力が必要です。

借金の種類によっては、返済方法を変えることで返済がスムーズになる場合があります。例えばリボ払いで返済している方は、一括払いや分割払いに変更すれば、余分な利子を支払わずに済みます。また複数の借金をしている人は、「おまとめローン」などで一つにまとめると金利が下げられることも。

今ある借金を短期で返済したいという人は、こちらの記事を参考にして返済方法を決めましょう。

借金を短期で返す方法とは?種類別・金額別の返済方法や5つのポイントを紹介

債務整理を検討

どうしても借金返済が難しいという人は債務整理を検討しましょう。債務整理とは利子を減らしたり借金そのものを免責することで生活を立て直すことができる制度で、任意整理・個人再生・自己破産といった種類があります。弁護士に依頼すると債権者との交渉をまかせられたり、裁判所との話し合いに代理で出席してもらえるのがメリットです。

ブラックリストに掲載されたり、収入などの条件があるといったデメリットがありますが、違法な闇金からお金を借りるよりははるかにおすすめです。ただし債務整理できるのは合法的に借りた借金のみ。違法な貸し付けである闇金は債務整理の対象外となるので、闇金にも強い弁護士に依頼するなどしましょう。

債務整理の手続きの流れや期間を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「債務整理の流れと必要書類 | 期間や手続きの注意点も解説」

まとめ

闇金の借金を借り逃げすると、一日何百回も電話がかかってきたり家族や会社に迷惑がかかります。また取り立てだけでは警察が動いてくれず、債権を取り立てやに売られてしまうことも。もし闇金の取り立てに遭ったときは電話には出ず、家や会社にきても対応しないようにしましょう。何より闇金の要求を聞かないことが被害を最小限に抑えるポイントです。

闇金は法的には返済の義務がありませんが、取り立てから逃げ切るのは困難です。借り逃げ目的で闇金から借金しても、準備にお金がかかるばかりか詐欺罪として借りた方が訴えられることもあるため、借り逃げは絶対に止めましょう。闇金の取り立てで犯罪行為があったときは警察に通報すべきですが、闇金問題に強い弁護士相談するのが一番の近道。

もしも闇金に手を出しそうになったら「本当に闇金から借りる必要があるのか?」についてよく考え、家計や返済方法を見直すことで借金返済ができないか試してみましょう。それでも返済できそうもないときは債務整理を検討してみては?債務整理の種類によって減額の割合などが違いますが、債務整理に詳しい弁護士に依頼できるとあなたに合った整理方法を見つけてくれるでしょう。

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