LINEの闇金被害「個人間融資」とは?増加の理由と対処法を知り、被害を最小限に抑えよう

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  • 「LINEで個人間融資を申し込んでも大丈夫?」
  • 「LINE闇金からお金を借りてしまったときの解決策が知りたい」

最近LINEで「個人間融資」を装った闇金被害が増えています。INEという身近なツールで気軽にやり取りができるので、「利用してみようかな?」と考える人がいるかもしれません。しかしいくらお金に困っているからと言って、LINE闇金を利用するのは止めましょう。

こちらの記事ではLINE闇金の手口や特徴、最近増えている理由について詳しく解説していきます。入り口がLINEというだけで利用するハードルが低くなりがちですが、違法な闇金であることに変わりありません。うっかり利用してしまった方は、こちらを参考にしてしかるべき対応を行ってください。

 

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LINEで行われている「個人間融資」について

まずはLINEで行われている「個人間融資」について、その特徴や手口を詳しく解説していきます。利用している方も多いでしょうが、LINEのユーザー数は日本だけでも月間9,700万人以上いるといわれる、利用者・利用率ランキングともに日本一のSNSメディア。年代にかかわらず多くの方が利用しているのがLINEです。

参考:【公式】LINE広告-9700万人に届く|LINEヤフー

「LINE闇金」とも呼ばれている

LINEで行われている個人間融資は、「LINE闇金」とも呼ばれています。LINE闇金とは文字通り、無料の通信アプリLINEを使って営業している闇金業者のこと。申込から実際の融資、借金の回収まで基本的にLINEのみで完結するのがLINE闇金です。

「個人間融資」という文字だけ見るとお金に困っている人に対して親切に貸してくれるというイメージがあるかもしれませんが、見ず知らずの人が厚意でお金を貸してくれるなどということはありません。また正規の貸金業者がLINEを使って貸付を行うということもありません。LINEでお金を貸しますよと言ってくる相手は、例外なく闇金業者と判断していいでしょう。

LINE闇金の特徴

LINE闇金には、次のような特徴があります。通常の闇金にも共通する特徴があるので、闇金の知識がある方は、「これって闇金?」と比較的早い段階で気が付くかもしれません。

集客方法
  • 個人間融資を装い、SNSやネット掲示板で集客
  • 宣伝文句は「ブラック・債務整理後でもOK」「審査なし」「在籍確認不要」「最短○分で着金」など
  • お金を貸してほしいという人を見つけたら、その後のやり取りはLINEに移行
高金利の融資 利息制限法で設定されている年利20.0%以上の金利を設定している業者は闇金と判断できる
違法な取り立て
  • 執拗な取り立てや恫喝まがいの取り立てなど、貸金業法で禁止されている違法な取り立てを行う
  • LINE闇金では個人情報をネットに拡散するなどの取り立てが見られる

LINE闇金の手口

では具体的に、LINE闇金はどのような手口で集客し、貸付を行っているのでしょうか。

掲示板やSNSで勧誘

個人間融資専門の掲示板やX(旧Twitter)、FacebookやInstagramなどのSNSの投稿で、お金を借りたい人を見つけるという手法がよく取られます。実際にXで「#個人間融資」や「#お金借りたい」といったハッシュタグを入力すると、たくさんの個人向け融資を誘うアカウントが表示されます。

さらにネット上には、個人間融資を募る掲示板も数多く存在します。お金を借りたいとのメッセージを送ると、ダイレクトメールでLINE IDのQRコードが送られてくる場合も。それをコードリーダーで読み込むと、簡単にLINEの友だち追加ができます。以降は貸し付けから取り立てまですべてLINE内で行います。

ホームページからLINEに誘導

ホームページからLINEに誘導するという手法もあります。LINE闇金の中には「ソフト闇金」といわれる業者も多く、ソフト闇金の中には自社のホームページを作成している業者がいます。ソフト闇金とは、ソフトな対応で利用者に安心感を与えるヤミ金業者のこと。対応がソフトだとしても、やっていることは普通の闇金と変わりありません。

大手のソフト闇金の中には、安心・安全をうたったホームページで利用客を募集していることも。ホームページに住所や電話番号などの連絡先を掲載しているケースはまれで、問い合わせフォームから連絡してきた利用者をLINEに誘導するなどの手口がよく使われます。

「LINEで完結します」というと、利用する側も身元がバレないと安心しがちですが、業者側にも後で紹介するような大きなメリットがあります。

LINEで直接勧誘

LINEで直接メッセージを送信してきて、勧誘するヤミ金業者もいます。手当たり次第にメッセージを送ってくることもあれば、流出した個人情報をもとにメッセージを送ってくるケースも。中には名簿業者から情報を買い取って、勧誘メッセージを送ってくる業者もいます。

過去に遭ったケースでは、LINE闇金を利用した人がLINEアカウントを乗っ取られ、その友だちリストから無差別に連絡をしてくることも。多くの人は迷惑メールとして無視しますが、お金に困っていると「本当に借りられるかも」と考えて、闇金を利用してしまうことがあります。

よくあるLINE闇金の被害

こちらでは違法な高金利や執拗な取り立て以外に起きる可能性がある、LINE闇金の被害について解説していきます。

個人間融資をうたった詐欺の可能性

LINEの個人間融資の中には、実際にお金を借りることが借りられない詐欺の可能性があるので特に注意が必要です。LINEで貸し付けのためのやり取りをしていると、「先振り」が条件となっていることがあります。先振りとは、「利息分を先に支払って欲しい」「保証金が必要」などという理由で、融資を受ける前にお金を払わせる手口のこと。

どうしてもまとまったお金が必要だったり、少額だからと先振りしてしまうと、入金を確認したとたん業者のLINEアカウントが削除される可能性が。もちろん実際に融資は行われず、相手と連絡が取れなくなるという詐欺被害が頻発しています。

口座売買は犯罪行為

借りたお金を返済できないと業者に伝えると、支払いを免除する代わりに銀行口座を売るようにと持ち掛けられるケースがあります。また口座の売買のみを扱う専門の担当も存在し、頻繁にキャッシュカードや通帳を送るように要求されることがあります。

しかしそもそも口座の売買はもちろんのこと、譲渡や貸与は法律に違反した犯罪行為です。正当な理由なく次のような行為を行うと、刑罰が科される可能性があります。

違法行為 罪の詳細
自分や他人名義の通帳・キャッシュカードを譲り渡す(受ける)行為

インターネットバンキングのログインID・パスワードを譲り渡す(受ける)行為

犯罪収益移転防止法違反

(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)

他人に譲り渡す目的で口座を開設する行為

他人・架空名義の口座を開設する行為

詐欺罪(刑法)

(10年以下の懲役)

他人名義の口座から現金を引き出す行為 窃盗罪(刑法)

(10年以下の懲役または50万円以下の罰金)

そもそも闇金業者が口座を要求するのは、闇金の取引で利用するため。不自然なお金のやり取りが明らかになると、口座が凍結されることも少なくありません。安易な気持ちで口座を渡してしまうと、知らないうちに大きな犯罪の片棒を担ぐことになりかねません。このような行為は絶対にしないようにしましょう。

闇金からお金を借りて口座凍結されたときの解除方法は、こちらの記事を参考にしましょう。

「闇金からの借金で口座凍結されたらどうなる?3つの原因と解除方法、再び被害にあわないための対策」

女性は性的被害に遭う恐れも

女性がLINE闇金を利用すると、性的被害に遭う恐れがあります。女性の場合融資を受けるときに、裸の画像をメールで送るように指示されたり、「ひととき融資」を強要されるケースがあります。ひととき融資とは、性交渉に応じることを条件として融資を受けたり支払いを待ってもらうという手口です。

メールで送った裸の画像や行為中の画像をネタに、脅されたりゆすられるという二次被害が後を絶ちません。このような被害に遭った場合は、警察や弁護士などしかるべきところに相談してください。

優良な個人間融資などはない

そもそも優良な個人間融資など存在しません。「良い口コミの個人間融資を使えば大丈夫なのでは?」と考える方がいるかもしれませんが、個人間融資のほとんどは違法なもので、優良な個人間融資はありません。いくら口コミが良くても、口コミ自体がサクラの可能性も。

個人間融資やソフト闇金は、しょせん闇金です。お金を借りるときには、正規の貸金業者である金融機関を利用しましょう。

LINE闇金が増えている理由

ではなぜ闇金業者の間で、LINEを利用する手口が増えているのでしょうか。そこにはいくつかの理由があります。

電話番号を教える必要がない

LINE闇金が増えているのは、携帯番号や固定番号などの電話番号を教える必要がないからです。これまでの闇金は携帯電話を利用して勧誘から取り立てまでを行います。いわゆる「090金融」といわれる手法ですが、携帯電話は闇金が営業を行うのに欠かせないツールでした。

しかし携帯電話の不正譲渡は犯罪(携帯電話不正利用防止法第7条・21条)で、刑罰の対象です。また本人確認が取れない場合、携帯電話会社が利用を停止することができます。一方のLINEは、電話番号を相手に知らせる必要がないので利用停止や刑罰を受けるリスクが避けられるという訳です。

抵抗なく利用しやすい

LINEというツールを利用することで、多くの人が抵抗なくやり取りできるというメリットがあります。上で説明した通り、LINEは今や日本人にとって欠かせない連絡ツールです。家族や友人との連絡にLINEを使っている人は多いでしょう。LINEグループを作っている会社や趣味の仲間とLINEチャットで繋がっているという場合も。

多くの人にとってLINEでのやり取りが日常となっているため、相手がヤミ金業者でも抵抗感がなく受け入れてしまう可能性があります。

若者がターゲット

LINE闇金業者の中には、20代~30代の若者をターゲットにしていることが少なくありません。このような若者はLINEの操作に慣れていて、気軽な連絡ツールとして利用しているからです。警察の調査によると、年代別では20代が最も多く、全体の2割に及ぶという結果も。

気軽に利用できるからといって、個人間融資は利用しないようにしましょう。

参考:SNS上の個人融資は「ほぼ100%闇金業者」 20代のトラブルが最多【福岡発】|FNNプライムオンライン

携帯を変えればすぐ営業再開できる

LINE闇金が増えているのは、携帯電話を変えればすぐに営業再開できるという理由があります。ヤミ金業者のほとんどは、他人名義で契約された「飛ばし携帯」と呼ばれる携帯電話を利用しています。たとえ利用しているLINEアカウントが停止されたとしても、新たな飛ばし携帯に変えてアカウントを作成すれば、すぐに営業を再開できます。

逮捕されるリスクが低い

LINEでは身元に関する情報(電話番号など)を教える必要がないため、業者が逮捕されるリスクが低いと考えられます。逮捕されそうだと思ったらLINEアカウントを削除すれば、利用者とのやり取りすべてを消すことができます。そうなると業者の消息を知る術がなくなります。

もし利用者が警察に通報しても、アカウントを削除すれば証拠が残らないので、警察でも追跡することは困難に。闇金側は逮捕されるリスクを回避する目的でも、LINEを使用しています。

営業コストを削減できる

LINE闇金が増えている理由に、営業コストがかからないという点があります。通常貸金業者を営むには固定電話が必要で、090金融でも飛ばし携帯が必須です。いずれも固定電話を準備する費用や、通話料がかかります。しかしLINEがあれば、無料でメッセージのやり取りができるという訳です。

またアカウントが強制停止とならない限りは、再度アカウントを作成することも可能に。闇金としてはコストをかけずに営業できるということからも、LINEはもってこいのツールといえます。

LINE闇金でお金を借りるとどうなる?

LINE闇金に限らず、闇金からお金を借りるとどのようなことが起きるのでしょうか。こちらでは闇金で起こり得る被害について紹介していきます。

法外な利息を請求される

闇金を利用すると、法外な利息を請求されて早晩返済に困るようになります。LINE闇金も例外ではなく、トイチ(10日で1割)、トサン(10日で3割)、トゴ(10日で5割)といった法外な利率で利息を計算されます。利息制限法による上限金利は年利20%です。しかし闇金は年利数百%や数千%を超える利息を要求してきます。

闇金の過酷な取り立てや嫌がらせを避ける目的で、利息だけを払い続ける人がいますが、このような法外な利息を払い続けることで、ますます経済的困窮に陥ってしまうでしょう。永遠に返済が終わらない「闇金地獄」は、このような法外な利息を請求されることが原因です。

延滞すると執拗な取り立てが行われる

支払が滞るようになると始まるのが、執拗な取り立てです。昼夜を問わず1日何百回も電話がかかってきます。また本人の携帯だけでなく、勤務先や身内にも連絡が行き取り立てがなされる可能性が。LINE闇金では、電話がかかってくる代わりにLINEメッセージが絶え間なく届くようになります。

利用者が返事をしてもすぐに返済できない場合は、「今から家に行く」「他から借りてでも返せ」という恫喝があります。このような鬼電や鬼LINEによって利用者を精神的に追い詰め、なるべく長い間お金を支払わせようとするのが闇金の本当の目的です。

闇金からの電話がしつこいときの対処法は、こちらの記事を参考にしましょう。

「闇金からの電話しつこいときの対処法!間違った方法や電話がくる理由も紹介」

個人情報が悪用される恐れ

申し込みの時点で、免許証など身分証明書の提出やその他私的な動画を送信するように要求されます。貸付をすぐに受けたいあまり闇金にこのような画像や動画を送ってしまうと、個人情報が悪用される可能性が高いでしょう。

例えば氏名や住所、勤務先といった情報は、「名簿屋」と呼ばれる悪質な業者に売り買いされ、他の闇金業者や詐欺業者の元に行き、勧誘がひっきりなしに来るようになります。また利用者名義で勝手に買い物をされたり、何かしらの契約を無断で結ばれるという被害も。

提出した画像や動画、個人情報は、SNSで拡散されて公開的に嫌がらせをされる可能性があります。一度でもインターネット上に流出すると、完全に削除するのは難しく、デジタルタトゥーとして永久的に残り続けます。

悪質な嫌がらせをされる

個人情報が悪用される他にも、次のような悪質な嫌がらせを受けるケースがあります。

  • 着払いで高額な商品を送る
  • 大量のデリバリーや出前を届ける
  • 自宅や勤務先に救急車や消防車を呼ばれる
  • 自宅付近で大声で「金返せ」などと叫ばれる
  • 自宅の壁や近所に張り紙、落書きをされる
  • SNSに誹謗中傷の投稿をする

闇金がこのような嫌がらせをする目的は、利用者を怖がらせたり困らせることで精神的に追い込み、何とかしてお金を支払わせようとするためです。

闇金が完済させてくれないときの解決方法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「闇金が借金を完済させてくれない…どうすればいい?その理由と手口、適切な対処方法とは」

周囲の人に影響が及ぶ

利用者本人に嫌がらせや取り立てをしても効果がないと判断すると、今度は利用者の周囲にターゲットを変更します。職場や家族、親族や友人など、連絡先が分かるところすべてに電話をかけて「○○さんがお金を返してくれないので困っている」「家族なら肩代わりして払え」など強要される場合も。

またLINE闇金に友人のLINEIDや、所属するLINEグループを教えてしまうと、今度は友人やグループのメンバーが闇金被害に巻き込まれる可能性が。利用者としては周囲の人に迷惑がかかるのをどうしても避けたいと考えます。そのためには何としてでもお金を作ろうとしますが、それこそが闇金の狙いです。

LINEアカウントが乗っ取られる危険性

LINE闇金では、LINEのアカウントが乗っ取られる被害に遭う恐れがあります。最近ではLINEなどコミュニケーションアプリの操作に詳しい業者も多く、アカウントを乗っ取る手法を熟知しています。自分が気づかないうちにLINEアカウントを乗っ取られてしまうと、次のような被害が生じる可能性があります。

  • 友人・知人に嫌がらせのメッセージを送られる
  • 利用者のプライベート写真やトーク内容がばら撒かれる
  • 詐欺などの違法行為に利用される

アカウントが闇金業者の手に渡ってしまうと、周囲の人に情報も漏れてしまうでしょう。詐欺行為に悪用される可能性があり、被害者はあなた一人で済まなくなります。人間関係が悪化して日常生活が送りにくくなる恐れがあります。

ブロックすると嫌がらせがエスカレート

これ以上嫌がらせを受けたくないからと、闇金からのLINEをブロックしたいと考える人もいるでしょう。LINEをブロックすれば、相手との通話やチャットを拒否できます。しかし闇金のLINEをブロックすると、嫌がらせがますますエスカレートする可能性があることを覚えておきましょう。

LINEをブロックしても取り立てがストップすることはなく、かえって逆上されてさらに悪質でしつこい取り立てが始まるでしょう。闇金は貸付時にLINEアカウント以外にも様々な個人情報を入手しています。それらを利用すれば、取り立てや嫌がらせが継続できます。

相手は数々の法律を犯すことをいとわない違法な貸金業者です。小手先の対応では嫌がらせがストップすることはないと考え、その道のプロに相談するなど、闇金問題を根本から解決できるような対処法を取るべきでしょう。

闇金被害に遭いやすい人と、被害から抜け出すための対処法については、こちらの記事を参考にしてください。

「闇金から借金した債務者の末路|闇金地獄に陥りやすい人とそこから抜け出すための対処法」

LINE闇金からお金を借りてしまったときの対処法

LINE闇金からうっかりお金を借りてしまった場合、次のような対処法があります。

絶対に返済しない

まずは闇金への返済をストップしてください。返済をストップしたことで、闇金からLINEにメッセージがあっても、それに返信せずに無視するようにしましょう。場合によっては新しい電話番号に変え、メールアドレスやLIEアカウントも変えることを検討しましょう。

そもそも返済の必要がない

そもそも闇金など違法な高金利の借金は、法律的に返済の義務がありません。法的に返済しなくてもいいというお墨付きがある借金です。というのも民法第708条に「不法原因給付」という規定があり、不法な原因でお金を貸し付けた人は、その借金の返済を請求できないとしています。

不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない。

参照:民法|e-GOV法令検索

つまり違法な金利で借りたLINE闇金からの借金には、返済義務が発生しないということ。業者から連絡があったときには、「違法な金利なので支払はしません」といい、二度と返済しないようにしましょう。

違法行為の証拠を確保

LINE闇金被害を解決するには、闇金による違法行為の証拠を確保するのがポイント。とくに警察に相談する場合、証拠の有無が重要です。闇金にLINEアカウントを削除されると証拠が残らない場合があるので、早めに次のような証拠を確保するようにしましょう。

  • LINEでの闇金とのやりとりのスクリーンショットまたは撮影したデータ
  • 闇金との通話を録音したデータ
  • 嫌がらせ行為の状況を撮影した写真・動画
  • 闇金から借りたお金が振り込まれた口座の通帳履歴
  • 闇金に返済したときの振込明細書

闇金の取り立てを止めさせる方法は、こちらの記事を参考にしてください。

「闇金の取り立てをやめさせる方法|最適な相談先や対処法を知ってトラブルを解決!」

警察に相談

LINE闇金に悪質な嫌がらせや脅迫めいた取り立てを受けている方は、警察への相談を検討しましょう。最寄りの警察署の「生活安全課」に連絡し、闇金の被害に遭っていることを相談しましょう。持参した証拠などから犯罪が成立しているとみなされる場合には、被害届を提出し刑事事件として立件も可能。

ただし犯罪行為とみなされない場合や、深刻な実害が生じていない場合には、単なる金銭トラブルと判断される恐れがあります。「民事不介入の原則」によって、警察が動いてくれない可能性が高いでしょう。闇金に暴行を受けたりひどい脅迫を受けない限り、警察は動いてくれないケースが多いです。

闇金被害を警察に相談するときのポイントは、こちらの記事を参考にしましょう。

「闇金は警察に相談できる!相談する時の注意点と民事不介入で対応してくれないときの対処法」

弁護士に相談

LINE闇金による取り立てや嫌がらせ行為をストップするには、弁護士などの法律の専門家に相談するのがベストな対処法です。相談者から依頼を受けると、すぐに闇金に接触して違法な取り立てや嫌がらせを止めるよう警告してくれます。そして今後一切接触しないように釘を刺してくれるでしょう。

闇金側としても、弁護士が介入することで刑事告訴などの法的措置を恐れ、嫌がらせや取り立てを止めるケースがほとんど。とくに闇金トラブルの経験が豊富な弁護士に相談できれば、独自のノウハウや経験から、しっかり対応してもらえるはずです。

まとめ

LINEによる闇金被害は「個人間融資」という形で勧誘されるケースが多いです。SNSやネット掲示板で集客し、LINEに誘導、融資から取り立てまでをLINEで行うという手口。LINEは日常的に使う身近なツールということで、若い人を中心に闇金被害が広がっています。

LINEで融資をする闇金が増えているのは、電話番号を教える必要がなく営業コストがかからないのが主な理由。闇金と知らずうっかりお金を借りてしまうと、個人情報の拡散や悪質な嫌がらせ、女性は性的被害に遭う可能性があります。

闇金からお金を借りてしまった場合、絶対にその後の返済は行わず、連絡も無視して構いません。違法行為の証拠を確保したうえで、警察や弁護士に相談しましょう。民事不介入により警察が対応できない場合でも、闇金問題に詳しい弁護士なら闇金に直接連絡し、違法行為をストップしてもらえます。

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