借金200万円あるとやばい?大丈夫かの判断基準&自力返済のためにできる7のこと

借金200万円あるとやばい?大丈夫かの判断基準&自力返済のためにできる7のこと
借金200万円あるとやばい?大丈夫かの判断基準&自力返済のためにできる7のこと
  • 「借金が200万円あるとやばいってホント?」
  • 「200万円の借金をなんとか自力返済したい…」

借金が200万円あると聞くと、皆さんはどう思いますか?「まだ全然大したことではない」という人もいれば「完済できるか不安」という人もいるでしょう。200万円の借金がやばいかどうかは人それぞれですが、完済できるか不安という方は今すぐにでも自力返済が可能か判断する必要があります。

そのような方のために、こちらの記事ではやばいかどうかの判断基準や自力返済のためにできることをお教えします。さらに自力返済が困難な場合でも、借金問題を解決する方法を紹介。「気が付いたら借金が200万円になっていた」という方はもちろん、返済できるか知りたいという方も参考にしましょう。

 

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借金が200万円あるとやばい?

まずは借金200万円がやばいかどうかについて、返済シミュレーションを使った判断方法やその他の判断基準を解説していきます。

楽観視できる金額ではない

200万円の借金」という金額だけ聞くと、何とか返済できそうと思う人が多いでしょうが、実際には200万円の借金でも自己破産を選択する人がいます。とくに注意すべきは「借入と返済を繰り返しているうちに、気が付いたら200万円になっていた」という場合。

また大体200万円くらいだろうと思っていて計算してみると、実際にはそれ以上に増えていたという方も要注意です。収入にもよりますが借金200万円は決して自力返済が不可能な数字ではありません。しかし高い利息を支払っている場合、毎月5万の返済でも5年ほどの期間がかかることを覚えておきましょう。

今後の返済計画を見直すタイミング

200万円の借金があるいま、今後の返済計画を見直すタイミングだと考えましょう。借金が増えれば増えるほど、借金に対する危機感が薄れ感覚がマヒする可能性があります。200万円という金額を一つの区切りとし、今後の返済計画についてもう一度考えなおすようにしましょう。

他の人の借金事情

では他の人は一体どの位の借金を抱えているのでしょうか。日本では借金やお金に関する話はある意味タブーとされ、あまり大っぴらに聞いたり話したりすることがありません。しかし他の人の借金事情を知ることで、自分が背負っている借金の金額がやばいかどうかの判断基準になるでしょう。

まずは借金の種類ごとの金額を見てみましょう。一般社団法人 全国銀行協会が実施した銀行カードローンに関する消費者意識調査によると、調査時点で残高がある借金の種類と平均金額は以下通りです。

借金の種類 借入件数 経験あり(残高あり) 平均金額
消費者金融 982(339) 128.7万円
銀行(カードローン) 1,369(593) 148.5万円
クレジットカード会社 1,734(605) 117.9万円
無登録業者(闇金) 141(74) 144.3万円

借入残高でみるといずれも50万円以下の割合が最も高いものの、500万円以上の残高がある人も4~7%ほどいます。無登録業者いわゆる闇金の借入件数は他の金融機関に比べて極端に低いですが、借入残高の平均金額が銀行カードローンに次いで高いのも注意すべきところです。

では次に200万円以上の借入がある人の割合を、銀行・貸金業の別で見ていきましょう。

銀行のみ 19.6%
貸金業者(消費者金融・クレジットカード会社)のみ 8.4%
銀行+貸金業者 22.6%

貸金業のみの利用で200万円の借入がある人は、8.4%だったのに対し、銀行のみまたは銀行+貸金業者から借入がある人は20%前後を占めているのが分かります。一方で借入総額100万円以下の人は、全体の60%という結果に。200万円以上の借金を抱えている人は、他の人に比べて多いという危機感を持った方がいいかもしれません。

借金1000万円はやばいかの判断基準については、こちらの記事を参考にしましょう。

「借金1000万はやばい?判断基準と完済するためのポイント、借金問題を解決する方法とは」

やばいかどうかシミュレーションで確認

200万円の借金がやばいかどうかは、返済シミュレーションでも確認できます。消費者金融では利息の年利を18.0%前後、銀行系カードローンは10.0%以下で設定している傾向にありますが、ここでは金利15.0%で計算していきます。

消費者金融のカードローン(年利15.0%)

一般的な消費者金融のカードローンでお金を借りた場合、返済期間の上限は60回(5年)に設定されています。200万円を金利15.0%で借りたとすると、毎月の返済額や返済総額は以下の通りです。

毎月の返済額 47,579円
年間返済額 570,948円
返済総額 2,854,770円
利息金額 854,770円

参照:ご返済シミュレーション|アコム

上の表を見てわかる通り、およそ85万円が利息としてとられることに。銀行系カードローンは消費者金融よりも金利が低いものの、金利9%で計算した場合でも、毎月の返済額は4万円前後、利息額は50万円以上に。もちろん毎月の返済額は、借入時の契約によっても変わってきます。200万円借りた後にまた数万円を借りる…を繰り返していると、返済総額がもっと増えている可能性があります。

毎月の返済額によるシミュレーション

では毎月の返済額を変えた場合に、返済回数と返済総額がどのように変わるか見ていきましょう。こちらは、毎月の返済額を4万円・6万円・8万円にしたときの返済結果です。

毎月の返済額 4万円 6万円 8万円
返済期間 6年7カ月(79回) 3年8カ月(44回) 2年7カ月(31回)
返済総額 3,158,176円 2,603,380円 2,413,045円
利息総額 1,158,176円 603,380円 413,045円

毎月の返済額が少ないと、元金がなかなか減っていかず返済期間が延びてしまいます。結果として返済総額や利息総額が増えることに。早期に完済を目指す場合は、6万円以上を目安に毎月の返済額を設定するといいでしょう。

返済期間によるシミュレーション

最後に返済期間から毎月の返済額などをシミュレーショしていきます。こちらも金利15.0%で借入した場合のシミュレーション結果です。

返済期間 2年 3年 4年 6年
毎月の返済額 96,973円 69,330円 55,661円 42,290円
返済総額 2,327,348円 2,495,888円 2,671,728円 3,044,834円
利息総額 327,348円 495,888円 671,728円 1,044,834円

こちらでも返済期間が延びるに比例して、返済総額や利息総額が増えます。2年で返済した場合の返済利息が約33万円だったのに比べると、6年で返済した場合は3倍以上の104万円近くになります。

減額診断シミュレーターの仕組みや注意点については、こちらの記事を参考にしてください。

「借金減額診断シミュレーターは怪しい?診断の仕組みやデメリット、注意点を解説」

借金が200万円あっても大丈夫な人の特徴

借金200万円は、自己破産を検討する人がいてもおかしくない金額です。しかし一方で債務整理をしなくても自力で完済が可能な人も。こちらでは借金が200万円でも問題なく完済できる人や借金の特徴について解説していきます。

こちらのケースに当てはまる場合は自力返済ができる可能性が高いですが、当てはまらない場合は自力返済が難しいということになります。

年収が600万円以上ある

年収が600万円ある人は、200万円の借金があっても問題なく完済できるでしょう。逆に年収300万円の人が200万円の借金を完済するのは相当難しいと言わざるを得ません。同じ200万円の借金でも、年収によって完済の難しさは大きく変わってしまうという訳です。

「無理なく返済できる借金の総額はいくらか?」を考える上で判断の基準となるのが「総量規制」です。総量規制とは貸金業法の改正によって定められたルールで、「年収の1/3を超える貸し付けをしてはならない」というもの。以前は年収に見合わない借入を行った人や多重債務により返済しきれないほどの借金を抱えてしまう人が増加し社会問題化しました。それを解決するために、2010年に完全施行されたルールです。

総量規制は厳密には貸金業者からの借金が対象で、クレジットカードのショッピングや銀行からの借入は規制の対象外です。しかし借金が返済できるかどうかを考えるにあたり、収入と借入額とのバランスは一つの判断基準になります。

新たな借金をしていない

借金が200万円あっても、新たな借り入れをしていない・しなくても生活できているという方は、自力返済を目指せるでしょう。人によっては借金返済で生活が苦しくなり、新たな借金をしないと生活が成り立たないという場合があります。また返済は継続できているが、つい借金を繰り返しているため、総額がいくらあるか分からないという方も問題です。

「今はまだ返済できているから」と安易に考え、「返しては借りる」を繰り返していると、何か一つのきっかけであっという間に借金地獄に陥ってしまう危険性が非常に高いです。200万円の借金は自力返済が可能かの瀬戸際の金額。自力返済を目指す場合は、新たな借り入れは絶対にやめましょう。

低金利・長期返済が可能な借金である

200万円の借金があっても、低金利・長期返済が可能な借金なら、問題なく自力返済できるでしょう。例えば大学進学のための奨学金や住宅ローン、マイカーローンなどです。これらの借金は金利が0.5~3.0%と消費者金融の金利と比べて極めて低く、返済期間も奨学金は最長で20年、マイカーローンでも7~10年と長めに設定されています。

このような借金は、返済期間が長くても毎月の返済負担が少なく、総返済額もそれほど負担になりません。例えば金利2%のマイカーローンを200万円借りた場合、10年出返済したとしても毎月の返済額は18,000円程度。総返済額も216万円となっています。年収が低い方でも無理なく返済できる範囲です。

一方で年利15.0%の借入だと、同じ10年出毎月の返済額は32,000円、総返済額は387万円近くになります。およそ197万円が利息分としてとられる計算に。同じ借金額でも、金利や返済期間によって返済状況が大きく違ってくるという訳です。

奨学金400万円の減額方法に関しては、こちらの記事を参考にしましょう。

「奨学金400万円は返済するまで何年かかる?奨学金を延滞した時の流れや対処法、減額方法について調査」

延滞せずに返済できている

これまでの返済を遅れることなく返済できているかも、判断基準の一つ。問題なく確実に返済できているなら、完済までの道のりはそう遠くないでしょう。しかし過去何度か延滞しているという方や、今後もきちんと返済できるか不安だという方は、自力返済が難しいかもしれません。

自力返済できるかのポイントは、「いつまでに完済する」という将来設計を立て、それを実現するための実行力があるかどうかです。

借金理由がギャンブルや買い物でない

借金理由がギャンブルや度重なる買い物ではないという方は、自力返済が可能です。ギャンブルや買い物は「依存」しやすい行為です。たとえ年収が600万円以上あっても何かに依存してしまっていると、依存を治しながら200万円もの借金を返済していかなければならないため、自力での返済は大変難しくなるでしょう。

ギャンブル依存や買い物依存は、様々な要因で起こる精神疾患。自分でその欲求をコントロールすることができず、日常生活や社会生活に支障をきたすものでもあります。これらの依存症を治すには、専門の医療機関による適切な治療が必要です。治療を受けられないと新たな借り入れをしてしまったり、返済する分でギャンブルや買い物をしてしまう衝動が抑えられず借金が膨らんでしまうでしょう。

ギャンブル依存症になりやすい人や借金問題解決法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「ギャンブル依存症になりやすい人とは|傾向や特徴を知り、借金問題解決に有効な対策を取ろう」

目的のあるまとまった借金

同じ200万円の借金でも、目的のある1社からの借金と複数社から少額ずつ何度もした借金とでは、返済のしやすさが変わってきます。車を購入するためや家をリフォームするためなど、明確な目的があり銀行から借り入れている場合、借金を繰り返すというケースが少なく返済管理がしやすいでしょう。

しかし明確な目的がない、あっても複数のところから数万円ずつ借入している場合は、返済が困難になりやすいので注意が必要。複数のところから借金していると、それぞれの返済日や返済金額などの管理がしにくくなります。つい延滞してしまうと高額な遅延損害金が加算される恐れも。また借入金額が少ないと金利の上限が高くなるため、1社から200万円借りた場合に比べて、高い金利で返済しなければなりません。

借金200万円の自力返済を目指すために

では借金200万円の自力返済を目指すため、どのような対策を取ればいいのでしょうか。

借金の詳細を把握

複数のところから借金している方や、どこからいくら借りているかもはや分からないという方は、まずはすべての借金について詳細を洗い出しておく必要があるでしょう。消費者金融・銀行・住宅ローン・奨学金など、全ての借金について、次のような項目を把握することから始めましょう。

  • 借入先
  • 借入残高
  • 借入利息
  • 毎月の返済額
  • 毎月の返済日
  • 完済予定日
  • 延滞の有無

借入先が分かる場合は、金融機関に問い合わせて詳細を確認しましょう。借入先がどこだか分からなくなったという方は、日本に3つある信用情報機関に問い合わせるという方法があります。信用情報機関とは、個人のローンやクレジットに関する情報を登録し金融機関に提供している機関。

信用情報機関では、利用者本人に限り開示請求することで信用情報を確認できます。それぞれの機関は、独自のネットワークでつながっているため、全ての信用情報機関に開示請求するようにしましょう。

信用情報機関名 主な加盟業種 開示請求方法
日本信用情報機構(JICC) 消費者金融・信販会社・リース会社・保証会社 郵送・スマートフォン
割賦販売法・貸金業指定信用情報機関CREDIT INFORMATION CENTER(CIC クレジットカード会社・信販会社 窓口・郵送・インターネット
全日本銀行個人信用情報センター(KSC) 銀行・信用金庫・労働金庫・農協・銀行系クレジットカード会社 郵送

返済の優先順位をつける

借金の詳細を把握したら、返済の優先順位を付けましょう。優先順位のつけ方は以下の通りです。

  1. 金利の高い借金から
  2. 残債が少ない借金から
  3. 完済できそうな借金から

まずは金利の高い借金の完済を目指しましょう。金利が低い借金を繰り上げ返済するよりは、返済総額を効果的に圧縮できます。また残債が少ない借金や完済できそうな借金から先に返済するのもおすすめ。返済先が少なくなれば、それだけ返済管理も楽になります。

銀行からの借入が返済できないときには、こちらの記事を参考にしてください。

「銀行からの借り入れが返せない…返済できない場合に起こること【種類別】解決方法とは?

計画的な返済を心がける

完済を目指すには、計画的な返済を心がけましょう。無計画に返済を続けるのではなく、まずは返済シミュレーターなどのツールを利用しながら返済計画を立ててください。そのうえで「あと○年で完済を目指す」「家計に余裕がある月は繰り上げ返済をする」といった目標を立てるのもポイント。

繰り上げ返済は毎月決まった金額の他に任意で返済する方法。すべて元金の返済に充てられるので、効果的に借金総額を減らせます。「給料日前日に1万円以上残っていたら繰り上げ返済に回す」など、具体的に決めておけば、その都度迷わずに済みます。

収支の改善に努める

200万円の自力返済を目指すためには、収支の改善が欠かせません。収入が増やせれば毎月返済できる金額を増額できるでしょうし、支出を抑えれば繰り上げ返済が可能になるからです。節約して支出を抑えるだけでは、節約にも限度があり節約ばかりでも息がつまります。

できれば収入アップと支出の圧縮の両輪で借金返済に充てられるお金を作れれば、それだけ早く完済を目指せます。収入を増やすためにできることは以下の通りです。

  • 不用品を売る
  • 日払いのバイトをする
  • 休日だけの仕事を見つける
  • 在宅ワークをする

副業をする場合、必ず本業で禁止されていないか就業規則などを確認してからにしましょう。支出を抑えるために効果的なのは、毎月かかる固定費の圧縮です。次のような項目を実践し、借金返済に充てましょう。

  • 不要な保険を解約する
  • 光熱費を節約する
  • 使っていない車は解約
  • 無駄なサブスクサービスを解約する
  • 習い事やジムを止める
  • 新聞や宅配サービスの見直し
  • 携帯電話会社やインターネットサービスを格安に変更

無理をし過ぎない

自力返済を目指すためには、無理をし過ぎないことも重要です。無理をし過ぎるとイライラが溜まり、衝動的にお金を使ってしまいたくなります。また必要以上に借金返済について考えると、ストレスが溜まって健康にも悪影響です。無理をし過ぎず、お金のかからないストレス発散方法を見つけ、返済中の生活をも楽しむようにしましょう。

家族にサポートを求める

借金返済に躓いたときには、家族や親族にサポートを求める姿勢も大切です。返済のサポートや借金の肩代わりを依頼できる可能性が。200万円全額の肩代わりは難しくても、その一部でも無利子や返済期限の定めなしで借りられれば、借金返済は相当楽になります。

たとえお金を借りられなくても、借金返済への不安を共有できたという精神的なメリットは大きいはず。自分一人で抱え込んでストレスをためることもなくなります。とくに理由もなく借金が増えたという方は、普段の生活やお金の使い方に問題がある場合も。身近な人からアドバイスをもらって、自分の金銭感覚を正すきっかけにしてください。

専用の窓口に相談

自力返済を目指しているが、周囲の人に借金についてバレたくないという方は、次のような窓口に借金問題を相談してみてはいかがでしょうか。

相談先によっては、家計状況を立て直すアドバイスが受けられたり、生活再建支援の方法を教えてもらえたりします。また希望者には各種カウンセリングを受けられる可能性も。自分の借金の状況が客観的にどうなのか知るための手がかりにもなります。

無料でできる借金の相談窓口については、こちらの記事を参考にしましょう。

「借金の相談はどこがいい?無料で相談ができる窓口を紹介します」

どうしても返済できないときは…債務整理を検討

200万円の借金をどうしても自力で返済できないときには、債務整理を検討してください。債務整理には主に次の3つの方法があり、それぞれに手続き方法や借金の減免割合が異なります。

任意整理

200万円の借金があっても、毎月一定の収入がある方は、任意整理でも十分に借金問題を解決できます。任意整理とは裁判所を通さずに、債権者と直接交渉して将来かかる利息や遅延損害金を減額してもらう手続き。周囲に知られることなくスピーディに借金を減額でき、自己破産のように財産を処分されることもありません。

減額できた借金は、基本的に3年(最長でも5年)かけて完済を目指します。例えば200万円の借金を3年で返済する場合、任意整理をしなければ年利15.0%で毎月69,330円、トータルで2,495,000円返済の必要があります。

しかし任意整理だと将来利息をカットできるので、毎月約56,000円で完済可能。最長の5年が認められれば、毎月33,000円ほどの返済で済みます。これなら完済できそうという方も多いのではないでしょうか。

任意整理で減額されない理由と対処法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「任意整理で減額されない原因と理由|減額できないときの対処法とは?」

個人再生

個人再生は、裁判所を通して借金を大幅減額するための手続き。文字通り、借金で病んでいる個人の経済的再生を目的とした制度です。裁判所に再生計画案を提出し、これが認められれば借金総額を1/5~1/10にまで減額可能。さらにローン返済中のマイホームを残せる「住宅ローン特則」があるのも、個人再生ならではの特徴。

ただし200万円の借金をどうにかしたい場合、本当に個人再生が最適か慎重に検討すべきです。というのも個人再生には「最低弁済額」があり、100万円以下の借金を減額できないため。借金総額が200万円の場合、最低弁済額ベースでは100万円に減額できます。しかし所有する財産が多かったりすると、「清算価値保障基準」が適用されて、最低弁済額が200万円以上になることも。

また個人再生をする場合、弁護士に手続きを依頼するのが一般的です。弁護士費用や裁判所費用が追加でかかるため、100万円に減額できたとしても、経済的メリットがほとんどなくなるケースも。住宅ローン特則をする場合はプラスで費用がかかります。本当に個人再生でメリットがあるかどうか、減らせる金額と支払う額、今後も続く返済額などを考えた上で、慎重に判断しましょう。

個人再生の流れや必要書類については、こちらの記事を参考にしてください。

「個人再生の流れと必要書類とは?手続きにかかる期間と書類の入手方法も解説!」

自己破産

借金200万円でも、病気などで働けない、収入が全くないなどの場合は、自己破産が可能です。自己破産は裁判所に申し立てて、支払不能だと認められれば借金返済義務をすべて免除できる手続きです。上の2つの債務整理は手続き後も返済が続きますが、自己破産は手続き後の返済がありません。いち早く生活を再建できるのがメリットです。

ただし大きなメリットがある代わりに、自己破産には次のようなデメリットもあります。

  • 一定以上の財産を処分される
  • 手続き中は資格や職業の制限がある
  • 手続き中は移動や郵便物の管理に制限がある(管財事件)
  • 連帯保証人に返済義務が移る
  • 免責不許可事由がある
  • 非免責債権がある
  • 約10年間ブラックリスト状態になる
  • 官報に掲載される

自己破産にはこのようなデメリットもあるので、得られるメリットと比較したうえで慎重に検討しましょう。

自己破産のデメリットについては、こちらの記事を参考にしてください。

「自己破産のデメリットを状況別に解説!誤解や嘘を解決して最適な選択へ」

借金問題に詳しい弁護士に相談

200万円の借金の自力返済が難しい場合、なるべく早いタイミングで債務整理を視野に入れた行動をスタートさせるべきでしょう。この場合は、借金問題に強い弁護士に相談するのがベストな選択肢の一つ。法律の専門家である弁護士に相談することで、次のような点を明らかにしてくれるからです。

  • そもそも債務整理が可能か
  • どの債務整理が適しているか
  • 債務整理によってどのようなデメリットが発生するか
  • 過払い金発生の有無

借金問題を扱う多くの弁護士事務所では、初回の相談を無料で行っています。弁護士費用を支払う余裕がない方は、法テラス経由で弁護士に依頼することも可能。また次のようなところでも弁護士を紹介してもらえたり、検索できたりします。

弁護士費用は、相談内容や借金総額、弁護士事務所によって異なります。そのまま債務整理の依頼も可能なので、200万円の借金返済に困った方は弁護士に相談しましょう。

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まとめ

借金200万円がやばいかどうかは、年収や金利、返済期間や理由などによって変わってきます。まずは借金の詳細を明らかにして、自分の借金が返済できそうかチェックしましょう。200万円の借金は決して楽観視できる金額でないものの、ここで返済計画を見直せば自力返済も夢ではありません。

自力返済を決めたら、収支の改善に努め、計画的な返済を心がけてください。また返済に優先順位をつけたり、家族のサポートを受けるのもポイントです。どうしても自力返済が難しい場合は、債務整理を検討してください。債務整理には主に3種類があり、それぞれに適している人やデメリットが異なります。

自分に最適な債務整理方法を知るためには、借金問題に詳しい弁護士に相談するのがおすすめ。これまでの借金状況や借入残高、年収などの背景を見ながら、あなたにぴったりの方法をアドバイスしてくれるでしょう。まずは借金の詳細についてまとめ、無料相談を利用して相談を受けましょう。

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