ギャンブル依存症になりやすい人とは|傾向や特徴を知り、借金問題解決に有効な対策を取ろう

ギャンブル依存症になりやすい人とは|傾向や特徴を知り、借金問題解決に有効な対策を取ろう
ギャンブル依存症になりやすい人とは|傾向や特徴を知り、借金問題解決に有効な対策を取ろう
  • 「ギャンブル依存症になりやすい人ってどんな人?」
  • 「家族がギャンブル依存症かも…どうすればいい?」

自分や家族がギャンブル依存症かもと思ったとき、どのような対処が必要になるのでしょうか。日本にはパチンコや競馬、競輪など成人ならだれもが楽しめる公営ギャンブルがあります。そしてギャンブルを日常的にする人の中にはすでに「ギャンブル依存症」の可能性の人も。

こちらの記事ではギャンブル依存症になりやすい人の特徴や傾向を詳しく解説するとともに、ギャンブル依存症の定義やチェックしリストも紹介。さらにギャンブル依存症を放置するといけない理由や、ギャンブル依存症によって起きる精神面、金銭面での問題を解決する方法もお教えします。自分自身や身近に、ギャンブル依存症が疑われる人がいる場合は、ぜひ参考にしてください。

 

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ギャンブル依存症になりやすい人って?

ギャンブル依存症になりやすい人って?
ではギャンブル依存症になりやすい人には、どのような特徴や傾向があるのでしょうか。

まじめで几帳面

意外に思われるかもしれませんが、まじめで几帳面、責任感のある人がギャンブル依存症になりやすい人といえます。「ギャンブル」や「依存症」という言葉から、だらしなくルーズなイメージがありますが、逆にまじめで几帳面な人ほど依存症に注意した方がいいでしょう。

このような性格の人は、仕事や家事に手を抜くことがなく、上手に休息を取ったりリフレッシュすることが苦手です。そして人に迷惑をかけたくないと思っているので、仕事や責任などを一人で抱え込みがち。まじめで几帳面な人ほど依存症やうつ病などの精神疾患になりやすいので、注意が必要です。

ストレスを一人で抱えがちなひと

ストレスを一人で抱えがちな人も、依存症になりやすいといえるでしょう。まじめで几帳面な人と通ずる点がありますが、このような人は他の人に相談したり悩みを打ち明けることが苦手で、ストレス発散のはけ口をお酒や買い物、ギャンブルに向けがちです。それがいずれ依存症へとつながります。

ストレスを一人で抱え込んでしまう人は「誰かに相談しても問題は解決しない」と考えがち。しかし問題解決に至らなくても、人に話すことで自分の中のストレスや不安、心配が少しでも減ればいいと思いましょう。

負けず嫌い

負けず嫌いの人も、ギャンブル依存症になる可能性があります。このような性格の人は、ギャンブルにのめり込む前から勝ち負けにこだわる好戦的な気質を持っている場合があります。好戦的な性格の人は、現代社会ではストレスが溜まりがち。結果として、勝ち負けがはっきりしたギャンブルにハマりやすく、依存症になりやすいといえます。

衝動性の高い人

衝動性の高い人も、ギャンブル依存症になりやすいと考えます。このタイプは依存症になる前から感情をコントロールしたり、衝動を抑制することが難しい傾向にあります。中にはADHD(注意欠陥多動性障害)のような発達障害を抱えている方も多く、衝動性により感情の抑制が効かないことでギャンブルにハマりやすい可能性があるでしょう。

はじめた当初大勝ちした経験がある

ギャンブルをはじめたばかりのときに、大勝ちした経験があるとギャンブル依存症になりやすいでしょう。いわゆる「ビギナーズラック」の経験がある人です。初めてのことなのに大当たりすると、自分の力や運ですごいことをやり遂げた気になり、「こんな楽しいことがあるのか」とギャンブルにのめり込みます。またそのときの興奮が忘れられずに、何度もギャンブルを繰り返す原因にも。

甘え下手で我慢強い性格

極端に甘え下手で我慢強い性格の人も、ギャンブル依存症になりやすいと考えられます。このような傾向の人は、幼少期における両親との関係に問題を抱えている「アダルト・チルドレン【Adult Children】(以下:AC)」の可能性が高いため。

ACとは子ども時代に親や養育者との関係で、心に深い傷(トラウマ)を持ったことが原因で、大人になってからの人格形成や生きづらさへの影響があると考えられる人のこと。親の期待に添うようによい子であることを演じた結果、心に不安を絶えず抱え、自己肯定感が低くなります。

その不安を解消するためにギャンブルなどに手を出し、結果として依存症などの精神疾患にかかる可能性が高いといえます。

幼少期・青年期にギャンブルの経験がある

幼少期や青年期にギャンブルの経験があると、大人になってからギャンブル依存症になりやすいです。このような経験を持つ人は両親や養育者がギャンブルをしていた可能性が高く、ギャンブルへの抵抗感が低いという理由からです。

依存症の家族がいる

依存症の家族がいる人もまた、ギャンブル依存症になりやすいでしょう。アメリカ・ミズーリ大学の研究によると、家族にギャンブル依存症がいる場合のギャンブル依存症になる確率は19%、そうでない人が5%なのと比べると、ギャンブル依存症になる確率は約4倍になるという結果が出ています。

参考:依存症に「なりやすい人」「なりづらい人」の差|東洋経済オンライン

女性より男性が多い

性別でみると、ギャンブル依存症になりやすいのは女性よりも男性の方が多いという結果に。国が行ったギャンブル依存症についての調査によると、ギャンブル依存症が疑われる人(SOGSが5点以上)の割合は、男性で3.7%、女性で0.7%と男性の割合の方が高いことが分かります。

参考:令和2年度 依存症に関する調査研究事業「ギャンブル障害およびギャンブル関連問題の実態調査」報告書 概要|独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター

精神疾患による原因

精神疾患を抱えている人は、そうでない人に比べてアルコールやギャンブルに依存しやすい傾向があります。具体的には、次のような精神疾患が該当します。

  • 薬物中毒
  • アルコール依存症
  • 抑うつ
  • 不安障害
  • 強迫性障害
  • 双極性障害

このような精神疾患がある人は、ドーパミンという快感を司る脳内物質が出にくいなどの問題を抱えていることが多く、ドーパミンはギャンブルやアルコール、スマホの使用などで出てくることが分かっているからです。

発達障害がある

発達障害がある人は、脳内物質のドーパミンの分泌量の調整がうまくいかないことから、ドーパミンが出やすい行動に依存しやすい傾向があります。とくに衝動性が高いADHAの場合、先天的に「遅延報酬障害」があることが分かっています。

遅延報酬障害とは、将来貰えるであろう大きな報酬よりも、目先の(少ない)報酬を取りに行きたくなるという障害です。ギャンブルは、まさに目の前のお金を取りに行くという行為そのもの。そのためADHDの人は、そうでない人に比べてギャンブルに依存しやすいといえます。

遺伝子による傾向

遺伝子の傾向によっても、ギャンブル依存症になりやすいかが分かれます。上で紹介したミズーリ大学によるギャンブル行動と人の遺伝子(DNA塩基)との関係を調べた研究によると、「C」というある一定のDNA塩基を持つ人の方が、ギャンブルにハマりやすいという結果が出ました。

Cを2つ持つ最もギャンブルにハマりやすい「CC型」の割合は全体の5.2%、ややハマりやすい「CT型」というCを1つ持つタイプは35.1%、ギャンブルにハマりにくい「TT型」の割合は59.8%です。

ライブ配信の投げ銭で借金を作ってしまった方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「ライブ配信の投げ銭で作った借金が返せない!支払ができないときの対処法は?」

そもそもギャンブル依存症とは

そもそもギャンブル依存症とは
そもそもギャンブル依存症とはどのような病気で、どのような症状のことをいうのでしょうか。こちらではギャンブル依存症について詳しく解説してきます。

ギャンブル依存症の定義

ギャンブル依存症とは「ギャンブル等にのめり込むことにより、日用生活または社会生活に支障が生じている状態」のことを指します。世界保健機構(WHO)では、このギャンブル依存症を「病的賭博」という名称とし、正式な病気として認めています。

ただ医療の分野では、ギャンブル依存症は「精神障害」という位置づけではありますが「精神疾患」と断定していません。というのも脳の画像診断による「原因としての病変」が確認できていないため。現在は画像研究による推定段階です。

依存症はギャンブル以外にも、アルコールや薬物、買い物など様々あります。中でもアルコールや薬物など精神に依存する特定の物質を原因とする「物質依存」と、ギャンブルや買い物、スマホやゲームなどの行動に依存する「行動嗜癖(しへき)」の二種類に分けられます。

なぜギャンブルにハマってしまうのか

ではなぜ人はギャンブルにハマってしまうのでしょうか?ギャンブルにハマってしまう原因の一つに、「脳が快楽を求めようとすること」があります。ギャンブルで勝つと、脳の報酬系という回路が刺激され、強烈な快楽を感じます。過去に大勝した経験がある人は、その快楽が忘れられず、何度もその快楽を求めるように。

もう一つの理由に、日常のストレスや不安から逃れるためといった側面もあります。誰しも多少はストレスを抱えながら生きています。そのストレスを趣味や人に話すことで上手に発散できる人はいいですが、成育歴や性格などで発散が難しい人は、そのストレスを解消する手段としてギャンブルにハマります。これはアルコールや薬物など物質依存でも同様のメカニズムです。

パチンコの借金が返済できず困っている方は、こちらの記事を参考にしてください。

「パチンコの借金が返せない…増える原因と解決法を知って負のループから抜け出そう!」

ギャンブル依存症の特徴

ギャンブルにハマるといっても、単にギャンブルが好きな人とギャンブル依存症には大きな違いがあります。こちらではギャンブル依存症の特徴について見ていきます。

コントロール障害

コントロール障害とは、自分自身で「ギャンブルしたい」という欲望を抑えられない状態のこと。「お金がないから少しだけなら大丈夫だろう」と思っていても、自分で終わりを決めて適当なところで切り上げることができないのがギャンブル依存症です。手持ちのお金では足りず、結果的に借金してまでギャンブルにのめり込んでしまうようになります。

またこれ以上ギャンブルをしてしまうと、家庭や仕事に悪影響があると分かっていても、ギャンブルすることを優先してしまうのも依存症の典型的な症状です。

問題の否認

依存症には「問題の否認」という問題も生じます。問題の否認とは、その行為により明らかに問題が生じているにもかかわらず、その問題に直面しようとしない姿勢のこと。

ギャンブルが原因で多額の借金をして、その借金により家庭や仕事などに問題が出てきても、「ギャンブルなんていつでも止められる」「次に勝ったらやめる」と事態を過少評価するようになると、依存症の可能性があります。

身近な人を巻き込む

身近な人を巻き込んでしまうのも、ギャンブル依存症をはじめとする依存症の特徴です。ギャンブルによって身近な人、とくに家族が借金の返済に追われたり、生活に支障をきたすなどして事態に巻き込まれます。また本人以上に悩みやストレスを感じ、疲弊してしまうでしょう。

両価性の心理

ギャンブルの問題を抱えた人の全員が「死ぬまでギャンブルをやめない」と思っている訳ではありません。ギャンブルによる快楽が忘れられず、またあの快楽を味わいたいと考えている一方で、「このままギャンブルを続けていると家族や会社に迷惑をかけてしまう」という相反する気持ちも抱えていることがほとんど。

ギャンブルを「続けたい」と「やめたい」という感情の間で揺れ動いているのが、ギャンブル依存症の特徴です。

ギャンブル依存症の症状

ギャンブル依存症の症状が発症するきっかけとして、純粋に「賭ける」行為を楽しむという動機から、他の動機にすり替わることがあげられます。すり替わる動機には、次のような要素が当てはまります。

①ギャンブルによる負けを取り戻すためにギャンブルをする(追い負け)

②より強い興奮を味わいたいために掛け金を増やすなどしてギャンブルをしたくなる

③不安や抑うつを解消するためにギャンブルをする

④ギャンブルをやめると落ち着かなくなったりいら立ったりする

⑤ギャンブルを控える、やめるなどの行為を繰り返して成功しなかった経験がある

これらの結果として、⑥ギャンブルのことが常時頭から離れず、⑦上手にギャンブルと付き合うことができなくなります。同時に周囲の人に対し、⑧ギャンブルに関する嘘をついたり、⑨ギャンブルが原因の借金を作るなどして、ギャンブルにより人間関係が危機的状況となります。

診断方法

ギャンブル依存症の診断は、米国精神医学会が作成した「DSM5(精神障害診断基準集)」に基づいて行われています。上の①~⑨のうち、4つ以上が当てはまった場合、「ギャンブル障害」と診断される可能性がたかいでしょう。このうち、①の「負い負け」は、ギャンブル依存症の典型的な症状となっています。

日本では、ギャンブル依存症の簡便なチェック方法として「LOST」という指標があります。下の4つの項目のうち、2つ以上当てはまればギャンブル依存症の可能性が高いというものです。

  • ギャンブルをするときは、予算や時間の制限を決めない、決めても守れない(Limitless)
  • ギャンブルに勝ったとき、「次のギャンブルに使おう」と考える(One again)
  • ギャンブルをしたことを誰かに隠す(Secret)
  • ギャンブルに負けたときにすぐに取り返したいと思う(Take money back)

参照:ギャンブル依存症自己診断ツール『LOST』を開発しました|ギャンブル依存症問題を考える会

ギャンブル依存症の治療法

ギャンブル依存症の治療には、次のような治療法があります。

治療方法 内容
行動療法 問題となる行動(ギャンブル)に体系的に暴露させ、ギャンブルしたいという衝動を抑える技術を学ぶ治療法
認知行動療法 行動する理由や因果関係を自覚し、自分にとっての引き金や考え方の癖に気づいた上で、意識的に対処するスキルを練習する治療法
集団精神療法 ギャンブルによる問題を抱えた他の患者と一緒に、これまでの生活やこれからの健全な生活の送り方について考える治療法
ひとりではないという安心感や、自分も回復できるという自信を得ることができる
薬物療法 ギャンブルのことやお金の心配で、焦りや不安、落ち込みがある人には、抗不安剤や睡眠導入剤の処方をすることがある

これらの治療には、ギャンブル依存症の専門知識がある専門家や医療機関の協力が欠かせません。治療期間は症状の程度にもよるものの、おおむね2年前後。少しでもお金を手に入れるとギャンブルに行ってしまうなどの重症患者には、入院による治療も実施しています。

また一人で自由な時間があるとギャンブルしてしまう人や、他の家族が対応しきれないという場合には、グループホームや厚生施設への入所も可能です。

ギャンブル依存症を放置するとどうなる?

ギャンブル依存症を放置するとどうなる?
ギャンブルに病的にのめり込んでいる状態を放置すると、一体どのようなことが起こるのでしょうか。

人間関係にヒビが入る

ギャンブル依存症になると、人間関係にヒビが入ります。とくに一番近い場所にいる同居家族への影響は甚大で、生活費をギャンブルにつぎ込む、仕事に行かずにギャンブルし続ける、嘘をついてまでギャンブルにのめりこむなどした結果、大切な家族に見捨てられ、孤独になってしまう人も多くいます。

また友人や会社の人など、家族以外の人との人間関係にもヒビが入ってしまうでしょう。友人の忠告を無視してギャンブルし続ければ、信頼が失われます。ギャンブルにのめり込み過ぎるあまり、仕事が手につかなかったり、怪しいところから借金して借金取りが職場に来たりすると、社会的信用も失う結果に。

借金が増える

手持ちのお金だけでギャンブルを楽しんでいる分にはいいですが、ギャンブル依存症ともなると、ギャンブルするためのお金を借金するようになります。複数の借入先から借り入れした結果、多重債務を抱えたり、多額の借金をするようになると、今度は借金返済のことで頭がいっぱいになってしまうでしょう。

返済の期限を守れないと、毎日のように返済を催促する電話がかかってきます。それでも返済できないでいると、裁判所に財産を差し押さえる申し立てをされてしまうでしょう。裁判所の差し押さえが許可されると、給与や持ち家、その他の財産がすべて借金返済のために差し押さえられてしまう結果に。

ギャンブルをはじめとする借金を解決する方法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「借金地獄から抜け出したい!借金の原因別・種類別10の解決方法」

犯罪行為に手を染める

ギャンブルするためのお金を手に入れるために、犯罪行為に手を染めてしまう人もいます。ギャンブルをするためのお金欲しさに、窃盗や横領、詐欺などの罪を犯してしまう人も少なくありません。またギャンブルで負けたり、資金が尽きたりするとイライラして、他人の所有物や公共物を壊してしまう可能性も。

このような犯罪行為の結果として、他人を傷つければさらに罪が重くなります。ギャンブル依存症の家族は、犯罪者の家族となってしまうでしょう。

他の依存症・精神疾患の入り口に

ギャンブル依存症の人は、アルコールやニコチンなど他の依存症になりやすいと言われています。またうつ病や抑うつ、双極性障害といった気分障害などを併発しやすい傾向があります。アルコールや薬物を過剰に摂取し続けた結果、身体への悪影響も回避できません。

ギャンブル依存症にプラスしてゲーム障害の方もいます。廃課金の借金もヤバイという方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「廃課金の実態と借金について|課金してしまう理由とやめるコツ、借金解決方法とは?」

ギャンブル依存症に有効な対策

ギャンブル依存症に有効な対策
自分自身や家族がギャンブル依存症かも?と思ったときは、次のような対策や対処法が有効です。

まずはギャンブル依存症だという自覚を持つ

まずは本人が、ギャンブル依存症だという自覚を持つことが大切です。たとえ成育歴や環境など、本人にはどうしようもない理由があったり、依存症にならざるを得なかった辛い事情があったとしても、依存症になってしまったという現状から目を向けてはいけません。

ギャンブル依存症は、自分だけでなく家族も傷つけ続ける病気です。ふと気が付いたとき、周りに誰もいなくなってしまったという状況にならないためにも、適切な治療や対処法を取り、依存症からいち早く抜け出す努力をしてきましょう。

ギャンブル以外に打ち込めるものを見つける

ギャンブル以外に打ち込めるものを探すのも、克服するために必要です。依存症患者の頭の中は、「ギャンブルをやめよう、考えない様にしよう」と思っていても、常にギャンブルのことで頭がいっぱい。依存症患者の頭では、ギャンブルで得た興奮や快感が脳内で報酬として認識され、脳内に報酬を求める回路が出来上がってしまっているからです。

回路が出来上がった状態では、本人の努力や意思だけでやめることは不可能といっていいでしょう。そのためギャンブルについて考えない時間を意識的に作るために、集中できることや没頭できる趣味を見つけることが重要になります。

家族の協力が不可欠

ギャンブル依存症の治療や回復には、家族の協力が不可欠です。とはいえ、ギャンブル依存症の人が身近にいる場合、最も影響を受けてしまうのは家族です。本人に「もうギャンブルは辞めて欲しい」という気持ちから、本人にきつい言葉を言ったり、借金返済を肩代わりすることもあるでしょう。

そのため本人以上に家族が疲弊し、精神的ストレスを抱えてしまいこともあります。また家族の対応次第で依存症をより深刻なものにさせる可能性も。依存症患者にとって、家族の対応はとても重要です。専門家の指導を受けてアプローチ方法を知ることは、本人の回復のみならず家族自身が健康に過ごす上でも大切になります。

いつの間にか夫や妻が借金していたケースでは、こちらの記事を参考にしてください。

「夫に借金が発覚、妻に支払い義務は?配偶者の借金に返済義務があるケースと対処法」

依存症治療

ギャンブル依存症はれっきとした病気です。そのため、依存症の治療が必要になります。依存症はギャンブル以外にもアルコールや薬物、ニコチンや買い物など様々あり、これらを繰り返すうちにやらずにいられなくなります。

依存症は脳の機能不全が原因といわれているため、本人の努力や家族の協力だけで完治は難しいといえます。ギャンブル依存症の治療が可能なのは、次のような機関・団体です。

医療機関や専門機関

ギャンブル依存症の治療を専門に行っている医療機関や、精神保健福祉センターといった専門機関で、ギャンブル依存症の治療や相談が可能です。医療機関では入院や通院という形で、カウンセリング、投薬などの治療が受けられます。

ギャンブル依存症の人の中には、不安障害やうつ病、双極性障害や発達障害を抱えている人もいます。そのような場合には、投薬することで精神的に落ち着いて、ギャンブル依存症の症状が抑えられる可能性があるでしょう。

またギャンブル依存症の治療では、ギャンブルに対する偏った考えの修正や金銭管理の見直しを通して、日常生活を変える「認知行動療法」という治療も行っています。治療後も再発しない治療プログラムが組まれているので、家族にとっても安心です。

自助グループ

ギャンブル依存症の治療には、自助グループの参加も有効です。自助グループとは、ギャンブル依存症を治療中の人や、依存症を克服した人の集まりのこと。経験者同士が話し合うことで、互いの「ギャンブルをしない」という意思を支えあえる効果があります。

ギャンブル依存では、「ギャンブラーズ・アノニマス(GA)」という自助グループが有名です。GAでは全国にミーティング会場を設け、ギャンブル依存症の方が無料でギャンブルをやめる手助けを行っています。

借金問題の解決

ギャンブル依存症の方が抱えている大きな問題に、借金問題があります。多くのギャンブル依存症患者は、手持ちのお金や自分の収入の範囲内では飽き足らず、貸金業者からお金を借りてまでギャンブルしています。順調に返済し続けられている人はごくわずか。

国が行っているギャンブル依存症についての調査でも、公的相談機関に寄せられたギャンブルに関連する借金金額の平均値は約400万円、中央値は約300万円となっています。300万円の借金を完済するのは簡単なことでなく、ギャンブルを続けていればほぼ不可能な数字です。

参考:「ギャンブル障害およびギャンブル関連の実態調査」報告書|久里浜医療センター

ギャンブルの借金で「人生詰んだ」とお悩みの方は、こちらの記事を参考にして生活を立て直しましょう。

「借金で人生詰んだと悩んでいる方へ!生活を立て直し復活するための解決方法」

弁護士に相談

ギャンブルをやめられず借金が増え続けているという方や、すでに返済不能なほどの借金を抱えているという方は、なるべく早めに弁護士に相談してください。多くの弁護士事務所では、初回相談料を無料にしています。まずはお住いの近くで、借金問題や債務整理に強い弁護士を見つけ、電話で相談予約を取ってください。

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  • 法律のプロに相談することで安心できる
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  • 債務整理の手続きを依頼できる
  • お金に関する悩みが解消され、依存症治療に専念できる
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債務整理を検討

借金を弁護士に相談する理由の一つに、債務整理があります。債務整理とは、借金の金額が大きすぎたり、返済能力が足りない方のための借金解決方法。お金を借りている業者(債権者)と直接交渉したり、裁判所に手続きを申し立てることで、借金の総額を減額および免除(免責)できる手続きです。

債務整理には主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの方法があり、それぞれに減免割合や手続き方法、手続きできる条件などが異なります。

債務整理の種類 任意整理 個人再生 自己破産
減免割合 経過利息・将来利息・遅延損害金のカット
返済期間の延長(3~5年)
借金総額を1/5~1/10に減額可能 借金がすべて免責される
手続き方法 債権者と直接交渉 裁判所に申し立てる 裁判所に申し立てる
利用条件 完済までに支払いを継続できる安定した収入があるか 借金総額が5000万円以下
一定以上の安定した収入がある
債権者の過半数の反対がないこと(小規模個人再生
収入の変動幅が年間20%以下であること(給与所得者等再生)
支払い不能状態であるき
借金が非免責債権だけでないこと
免責不許可事由に該当しないこと

 

手続き期間 3カ月~6カ月 8カ月~12カ月 4カ月~12カ月
費用相場 (1社当たり)着手金3万~5万円+減額報酬(減額できた金額の10~20%) 60万~70万円
(住宅ローン特則利用:80万~90万円)
同時廃止:25万~40万円
管財事件:80万~100万円

自己破産ができる条件として、借金の内容が税金や賠償金、養育費などの非免責債権だけでないことがあります。また自己破産では、ギャンブルや浪費による借金は「免責不許可事由」として、本来免責が認められません。しかし弁護士に依頼して二度とギャンブルを繰り返さないなどの真摯な態度を示すことで、「裁量免責」として免責が認められる可能性があります。

債務整理の特徴や依頼手順について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「国の『借金救済制度』は信頼できる?債務整理の特徴と依頼手順、その他の解決方法を解説」

まとめ

ギャンブル依存症になりやすいのは、まじめで几帳面、負けず嫌いで他人に甘えるのが下手な人です。また幼少期にギャンブルの経験があったり依存症の家族がいる人、過去に大勝したことがある人もなりやすいでしょう。女性よりは男性がギャンブル依存症になりやすく、障害や精神疾患、遺伝子による影響もあります。

ギャンブルがやめられなくなるのは、脳の機能不全が原因。自分でコントロールすることができず、「自分はまだ依存症でない」と思っている人もいます。そのため、専門の医療機関や自助グループでの治療が欠かせません。また最も身近な家族の協力も必要でしょう。

ギャンブルにより返済できないほどの借金がある方は、債務整理を検討してください。3種類ある債務整理方法は、それぞれ適した人や条件が異なります。まずは借金問題に強い弁護士に相談して、自分に合った債務整理方法を見つけましょう。ギャンブル依存症の解決には、依存症の治療と借金問題の両方が欠かせません。どちらも専門家の手が必要になるため、なるべく早いタイミングでそれぞれの専門家に相談することをおすすめします。

 

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