買い物依存症を克服したい|原因やなりやすい人、克服や借金解決の方法を詳しく解説

買い物依存症を克服したい|原因やなりやすい人、克服や借金解決の方法を詳しく解説
買い物依存症を克服したい|原因やなりやすい人、克服や借金解決の方法を詳しく解説
  • 「買い物がやめられない…もしかして依存症かも」
  • 「買い物依存を克服する方法とは?」

ウィンドウショッピングやネットサーフィンをしていると、つい欲しい物が現れて買わずにはいられない…そんな症状をお持ちの方はいませんか?もしかしたら買い物依存症の可能性があります。買い物依存症を克服するにはなる原因ややりやすい人について知り、正しい対処法を取る必要があります。

買い物依存症がある方の多くは、収入の範囲で買い物するのに満足せず、借金をしてまで買い物をしてしまうケースも。依存症克服と同時に、借金問題も解決しなければならないでしょう。こちらの記事では買い物依存症の克服方法だけでなく、借金の解決方法についても解説していきます。

 

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買い物依存症とは

買い物依存症とは
では買い物依存症とは、一体どのような病気なのでしょうか。買い物依存症になりやすい人や原因、判断基準について紹介していきます。

依存症の一種

買い物依存症という名前の通り、依存症の一種です。買い物をすると気分が上がり、一時的にストレスが解消されたり嫌なことを忘れられたりします。しかしその行動を繰り返すたびに、買い物が欲しいモノを手に入れる手段ではなく、買い物すること自体が目的になってしまいます。そして買い物する行為をコントロールできない状態を、買い物依存症といいます。

存症には大きく分けて「物質依存」と「プロセス依存」の二種類があります。物質依存とはアルコールや薬物など、物質そのものに依存してしまう症状。プロセス依存とはギャンブルやゲームなど特定の行動を行うことによる依存をいい、買い物依存症はプロセス依存に含まれます。

買い物依存症は別名「強迫性購買」や「偏執狂(単一狂)」とも呼ばれ、買い物をやめられない一種の行動中毒です。ただアメリカ精神医学会によると、現時点では買い物依存症を精神疾患として認定するためのエビデンスが不足しているということで、精神病の診断基準とされている「DMS-5」や「ICD-10」では依存症に含まれていません。

買い物依存症になりやすい人

買い物依存症は厳密には精神疾患でないものの、自分の意思で買い物がやめられず困っている人が少なからずいます。ではどのような人が買い物依存症になりやすいのでしょうか。

男性よりも女性

性別で見ると、男性よりも女性の方が買い物依存症になりやすい傾向にあります。その理由として、女性にはショッピング好きという人が多いため。また子育てや職場などでストレスをためやすく、ストレス発散のために買い物をしてしまうというケースも。

ほどほどに買い物する分には問題ないのですが、しらずしらずのうちに浪費癖が付いてしまうと、何らかの治療や対処が必要になります。

虚栄心が強い

劣等感や虚栄心が強い人は、買い物依存症になりやすいといえます。このような性格の人は、劣等感や虚栄心を満たすために、ブランド物の洋服やバッグ、高級車などを無理してでも手に入れようとしがちだからです。さらに高級なものを手に入れることで、自分の価値までもが向上したかのように思ってしまうようです。

周りの人からうらやましがられたいという気持ちが強いと、その感情を満たす目的で買い物を繰り返すように。身近に自分よりも高級な物、最新の物を持っている人がいたりすると、「負けられない」という思いから、さらに高額なものを買い物してしまうという理由もあります。

生真面目な性格

生真面目な性格の人はそうでない人に比べて、うつや依存症になりやすい傾向があります。このような人は周囲から頼まれると嫌といえず、仕事やタスクを抱えてしまいストレスに。また人に甘えたり本心を出すことが苦手な人が多く、自分でストレスを発散する方法として、買い物してしまうという訳です。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低い人も、依存症になる危険が高いでしょう。このような人は知らないうちに他人の顔色をうかがうことが日常になっていて、心の奥に満たされない孤独を抱えていることが多いです。これは幼少期に親との関係で問題やトラウマを抱えたまま成長したAC(アダルトチルドレン)の可能性も。

幼いころに親との関係で何らかのトラウマを抱えたことで、摂食障害や不安障害、うつ病や依存症になりやすいことが分かっています。

買い物依存症の原因

とはいえ、上で紹介した買い物依存症になりやすい特性や性格を持つ人すべてが、買い物依存症になる訳ではありません。元々の性質に、次のような原因が加わると、より買い物依存症になりやすいでしょう。

ストレスが溜まりやすい社会

ストレスが溜まりやすい現代社会そのものが、買い物依存症をはじめとする依存症が増える原因です。誰もが情報を簡単に入手できる今の社会は、消費者や顧客の要求が上がりがち。どうしても、従業員に対する会社からの要求も高水準になります。

しかし会社の言うとおりにまじめに働いたからといって、それに見合うだけの報酬が得られるとは限らず、結局個人への責任だけが増える傾向に。このようにストレスが溜まりやすい社会においては、ストレスをためやすく上手に発散できない人が、そのはけ口として買い物などの依存的行動をしがちです。

心の悩みが消費行動に現れやすい

心に悩みを抱えた人ほど、消費行動に現れやすい傾向も。前項で説明した通り、買い物は私たちの心そのものに密接にかかわっている行為です。とくに現代は消費社会であり、自分自身を大切にしたいという自己愛型社会であるということで、心の悩みが買い物依存症という症状に現れやすいといえます。

脳機能の失調

依存症全般に共通する原因として、脳機能の失調があげられます。ギャンブル依存症患者による研究ですが、ハイリスク・ハイリターンのギャンブルを選択し、ギャンブルをやめている期間が短い患者程、脳の前頭葉の一部の結合が弱かったり、活動そのものが低下していることが分かっています。

このように脳機能に何らかの失調がある人は、そうでない人に比べて、短絡的に快感を得られる短期報酬に弱い傾向があります。買い物したことで得られる一時の快感が忘れられず、徐々に次の買い物までのサイクルが短くなり、買い物せずにはいられない依存状態に陥ってしまいます。

参考:ギャンブル依存症の神経メカニズム―前頭葉の一部の活動や結合の低下でリスクの取り方の柔軟性に障害―|国立研究開発法人日本医療研究開発機構

ストレス解消の手段

ストレス発散の手段が買い物しかないという人は、買い物依存症になりやすいでしょう。とくに人に悩みを打ち明けたり相談したりできない責任感の強い人がなりがち。人は誰かに聞いてもらうだけでも、心が軽くなったりストレスが解消されたりします。

しかし頼る人が周囲にいない場合や、そもそも人に頼りたくないという人は、モノや行動にストレスのはけ口を求めてしまいます。またストレス発散方法が一つしかないと、ストレスが溜まるたびにその行動を繰り返すしかありません。結果的に発散方法が買い物だった場合は買い物依存症に、お酒の場合はアルコール依存症という形で表れてしまうでしょう。

買い物依存になりやすいしくみ

そもそもいま私たちが暮らしている資本主義社会そのものが、買い物依存症になりやすい仕組みになっています。というのも貧しい国や社会主義国では、買い物依存症は起こり得ないため。買い物依存になりやすい社会の仕組みとして、主に二つの原因があると考えます。

キャッシュレス

現金が唯一の支払い手段だった過去に比べ、今はキャッシュレス化がものすごいスピードで進化しています。誰しもクレジットカードの1枚や2枚持っているのは当然で、スマホを使ったスマホ決済や電子マネー、QRコード決済による買い物が便利にできる時代です。

このようなキャッシュレス決済だと、消費者はお金を使っているという感覚が、現金支払いよりも低くなってしまいます。買い物すれば当然手持ちのお金は減少しますが、キャッシュレスによってその感覚が鈍化。便利に使えるがあまり、軽い気持ちで買い物をしたり使いすぎたりしてしまう人が増えています。

インターネットの発達

インターネットの発達も、買い物依存を増加させたり加速させる原因です。パソコンやスマホによるネット通販は、近年特に発展し、今や当たり前となっています。自宅のパソコンやスマホから、世界中のショップにアクセスでき、クリックやタップ一つで買い物が簡単にできてしまいます。

お店で見たおしゃれな雑貨や、テレビドラマで主人公が着ていた洋服もインターネットで検索すればすぐに分かり、そのまま購入したりできます。またネット上には買い物したいと思わせる広告が多く、キャッシュレス決済とあいまって、より買い物へのハードルが低くなっています。

買い物依存症の判断基準

では実際に、「自分や家族が買い物依存症かも」と思ったときにチェックできる判断基準について紹介します。下の10の項目のうち、いくつ当てはまるか数えてみましょう

  • 買い物することがやめられない
  • 人が持っているモノが欲しくてたまらなくなる
  • いいモノをより安く買うことに快感を覚える
  • 1日でも買い物しない日がない
  • 買い物したことを後悔することが多い
  • モヤモヤや不安、虚無感を解消するために買い物してしまう
  • 家計を圧迫すると分かっているのにやめられない
  • 他人からの評価を避けるために買い物してしまう
  • 買い物がやめられないことに罪悪感や羞恥心がある
  • 部屋に不要なものばかり溜まって整理できない

当てはまるものが7個以上あるという方は、買い物依存症に近い状態。すでに依存症になっている可能性があります。当てはまる項目が3~6個の方は、買い物依存症予備軍。何かのきっかけでスイッチが入ると、依存症になる可能性があります。

当てはまるものが全くない、2個までの方は、現時点では買い物依存症になる可能性はないでしょう。計画的に買い物ができているので、今後もそのペースで買い物しても問題ありません。

買い物依存症を克服する8の方法

買い物依存症を克服する8の方法
自分や家族が買い物依存症の可能性が高いと分かったら、買い物依存を克服する必要があります。こちらでは買い物依存症を克服する方法を8つ紹介します。

依存症である自覚を持つ

まずは今の自分の状態が、買い物依存症という病気であることを自覚しましょう。といっても、自分が悪いからと思ったり、ダメな人間だと反省する必要はありません。自覚するというのは、悪いのは「依存症」という病気のせいで、自分には問題がないと思うこと。

自分を責めてしまうと依存症はより悪化してしまいます。自身の責任を免責することで、より依存症を克服しやすくなります。

心の問題に向き合う

次に買い物してしまう理由や、心の問題に向き合う必要があります。自分が「なぜ買い物がやめられないのか」についてや、買い物したくなったときの気持ちについて考えてみましょう。根底に愛着やトラウマなどを抱えている場合には、AC専門のカウンセリングや精神科、心療内科などを受診しましょう。

心の問題を解きほぐしていくと、買い物する理由や心理状態が分かり、依存症の症状が緩和する可能性があります。

買い物リストを作成する

買い物前に買い物リストを作成しておくと、買いすぎを防げます。とてもシンプルな方法ですが、買い物依存症への効果的な対処法になります。買い物リストを作成するときは、必要なモノと欲しいモノとを分けて作成します。必要なモノは躊躇せず買っても構いません。

欲しいモノについては、「どうして欲しいのか」「今必要ないのになぜ買おうとしているのか」を自分に問いかけてみましょう。そのプロセスをたどると、買い物するための買い物なのか、本当に欲しいモノを手に入れるための買い物なのかを区分できます。

欲しいと思ってもすぐに購入しない

欲しいと思ってもすぐに買わないのが、買い物依存症を克服する秘訣です。買い物依存になってしまうのは、買い物したいという強い衝動が抑えられないから。

買い物依存を克服するために、まずは欲しいと思ってから24時間買わずに我慢しましょう。我慢することで、そのモノなしに1日過ごすことを余儀なくされます。24時間我慢出来れば、自然に衝動買いは防げます。そしてその時間で、そのモノがコストに合うかや、本当に欲しいモノなのかについて、よりよい判断ができるようになるでしょう。

買い物に制限をかける

衝動買いが抑えられないかもしれないという方は、物理的に買い物できないよう制限をかけてしまいましょう。クレジットカードで買い物することが多い人は、外出時にクレジットカードを持ち歩かないのも一つの手です。またむやみにキャッシュレス決済のアプリをスマホに入れない、買い物は現金のみにするのも有効。

どうしてもネットショッピングがやめられないという人は、あえてショッピングページを見ないようにしてください。そうしたページを見ないことで、買い物したいという衝動は抑えられます。買い物する場合も、自分で上限を決めて、その範囲内で買い物するようにしましょう。

愛着がわくものだけを吟味して購入する

愛着がわくものだけをじっくり吟味して買うことも、買い物依存症を克服する上で大切です。とくに若い女性に多いのですが、周りの友だちが持っていたり雑誌に載っていたりすると、流行に乗り遅れたくないために、流行りのモノを買う傾向があります。しかし、流行りはワンシーズンで変わり、来年には流行遅れになってしまうでしょう。

それよりは、流行に左右されないモノで、愛着がわくものだけを買う方が賢明です。「消費者心理学ジャーナル」に2014年に掲載された研究によると、自身の気持ちに基づいて買い物をすると、自分の人生をコントロールしているという感覚を高められるという結果に。これはより多くの幸せを感じることにつながり、ひいては買い物への依存も減らせるということです。

専門家や専門機関に相談する

自分が依存症かもと思ったら、専門の医療機関や専門機関に相談しましょう。依存症はそもそも克服しにくく、とくにひとりでは克服することが困難です。「精神科」や「心療内科」を受診し、まずはカウンセリングを受けましょう。

最寄りの保健所や精神保健福祉センターなどでも、依存症に関する相談を受け付けています。どこの医療機関を受診したらいいか分からない方の相談にも応じています。「自分で依存症になっている気はしないけど、チェックしたら依存症っぽい」という不安を感じた方にもおすすめです。

自助グループへの参加

買い物依存症を対象とした自助グループへの参加も、依存症克服に有効です。日本では買い物や浪費、借金依存症のグループ「DA JAPAN」があります。全国各地でミーティングが行われ、自身の経験や悩みを、同じ悩みを抱えた人に話すことで、克服していこうという取り組みを行っています。女性のみのグループがあったりするので、より自分の経験に近い当事者の話が聞けるでしょう。

買い物依存を放置していると起こること

買い物依存を放置していると起こること
買い物依存症を自覚しているのに放置していると、次のようなことが起こってしまいます。

買い物による借金が増える

買い物依存症になると、自分の経済的な限界を超えても買い物してしまうため、クレジットカードやキャッシングなどの借金を抱えてしまうことになります。それでも買い物がやめられないと、すぐに借金の返済も滞るように。

とくにリボ払いによる借金には、注意が必要です。毎月数千円の支払いで買い物ができるため、とても便利な機能のように感じますが、実際は「いつまでたっても返済が終わらない」「元金が減っていかない」という「リボ地獄」に陥っていることも。気が付いたときには借金総額が数百万円になっていたりすると、自力で返済するのは不可能になります。

リボ払いの借金がヤバイ理由と仕組みについては、こちらの記事を参考にしてください。

「リボ払いがヤバイ理由と仕組みを分かりやすく解説!安全に使う方法や払えなくなったときの対処法とは」

部屋が買ったモノであふれる

買い物依存を放置していると、部屋中に買ったモノがあふれてしまいます。依存症の人は「あれが欲しい」というよりも「買い物がしたい」という衝動が抑えられず、何かを買う行為そのものに依存しているため。買った後に冷静になると、いらないモノのことが多く、買ったモノで部屋がいっぱいになります。

また本当に欲しくて買ったモノでないため、大切に扱うこともありません。高級バッグやブランド靴、高い洋服などもその辺に積み重ね、床に足の踏み場がなくなると、買ったモノの上を歩いたり生活したりする人も。

依存症であることを否定する

依存症の特徴に、自分が依存症だということを否定するという症状が見られます。依存症になる原因の一つに、自己愛の傷つきによる肯定感の低さがあります。依存症だと認めることで「自分はおかしい人間なのだ」と見られ、さらに自尊心が傷つくのを怖がってしまうためです。

依存症は「否認の病気」ともいわれています。病気だと認められないと、自ら医療機関に行ったり、自助グループへの参加も難しくなります。依存症を克服できるかは、「病気だということを認められるか」がポイントになります。

他の依存症や精神疾患になる可能性

買い物依存症をはじめとする依存症では、他の依存症や精神疾患との併存もしばしばあります。依存症になる根本要因は心の問題のため、放置していると他に依存の対象が変わることがあります。複数の依存症になることや他の依存症に移行することを、「クロスアディクション」といいます。
また買い物依存症の中には、うつ病や不安障害、摂食障害といった精神疾患を抱えている人も。依存症を克服するには、このような精神疾患の治療が不可欠です。まずは精神科や心療内科を受診することをおすすめします。

買い物依存症の他にパチンコ依存もある方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「パチンコの借金が返せない…増える原因と解決法を知って負のループから抜け出そう!」

家族や友人を失う可能性

買い物依存症が原因で、家族や友人を失う可能性があります。友人と会っていても、あなたの頭の中にあるのは買い物のことばかり。「友だちと遊ぶよりは買い物していたい」と思っていると、周囲の人は次第に離れていくでしょう。

買い物依存で経済状態が破綻してしまうと、婚姻関係までも破綻する可能性があります。裁判所がまとめた「司法統計」によると、申立ての動機(離婚原因)の上位に「浪費する」という項目が上がります。このことから買い物依存による浪費が、夫婦関係までをも壊す可能性があることが分かります。

仕事を失う可能性

借金が膨らみ返済できないでいると、勤務先に督促の電話がかかってきたりして職場の人に借金のことを知られる可能性があります。また延滞が続くと裁判所から勤務先に、給与の差し押さえ通知が届いて、実際に差し押さえられる場合も。

そうなると当然のように会社に知られてしまい、職場に居づらくなって退職せざるを得ない状況に。収入がない状態だと借金問題はさらに悪化します。買い物依存を放置すると、友人や家族だけでなく、収入を得るための仕事も失う可能性があることを覚えておきましょう。

買い物依存症が原因の借金を解決する方法

買い物依存症が原因の借金を解決する方法
買い物依存症が原因でできてしまった借金は、放置することができません。最終的には、大切な給与や財産が差し押さえられてしまうからです。こちらでは、買い物依存症による借金問題を解決する方法について紹介します。

借金問題に強い弁護士に相談

買い物依存症によってできてしまった借金については、法律の専門家である弁護士に相談することをおすすめします。弁護士に借金問題の解決を依頼すると、しつこい貸金業者からの督促を数日以内にストップすることが可能です。

また弁護士は、相談者に最も適した借金解決方法をアドバイスしてくれます。次に紹介する債務整理には主に3種類あり、それぞれに適した人や条件等が異なります。弁護士は依頼者の借金の状況や経済状況、さまざまな要素や希望などに基づいて、裁量だと思われる債務整理方法を提案してくれるはずです。

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債務整理を検討

買い物依存症が原因で、返済できないほどの借金を抱えてしまった方は、債務整理することを検討してください。債務整理は法律で認められた借金解決方法で、任意整理・個人再生・自己破産の3つの種類があります。それぞれの特徴や借金減免割合、メリットやデメリットについてはこちらです。

任意整理

任意整理は貸金業者(債権者)との話し合いによって、利息や遅延損害金をカットする手続きです。毎月の返済額を調整したり、返済期間を延長することにより、無理のない範囲で完済を目指します。他の債務整理と比べると最も費用や時間がかからず、周囲にもバレにくいのがメリットです。

一方で原則3年、最長でも5年以内に残った借金を完済しなければならないため、毎月安定した収入がある人しか手続きできません。また債権者が交渉に応じないと、希望通りに借金を減額するのが難しくなります。そして債務整理すべてのデメリットとして、個人信用情報に事故情報として掲載されることがあげられます。

任意整理をしない方がいいケースについては、こちらの記事を参考にしましょう。

「任意整理をしない方がいい14のケースとありがち誤解とは?悩んだときの解決方法も解説」

個人再生

個人再生は裁判所に今後の返済計画を提出し、それを認めてもらうことで返済すべき借金の総額を1/5から最大で1/10にまで減額できる手続きです。減額後は3~5年かけて返済する必要があるため、一定以上の継続的な収入がある人が向いています。また住宅ローン返済中の持ち家がある方は、ローンを返済しながら家に住み続けられる「住宅ローン特則」があるのも特徴。

個人再生は任意整理のように、手続きする対象の債権者を選べないため、保証人のいる借金があると保証人に返済義務が移ります。また財産を持っていたりすると、減額割合が少なくなるのもデメリット。個人再生と自己破産は裁判所を通す手続きのため、「官報」という国の機関誌に、申立人の住所や氏名が掲載されます。

個人再生のメリット・デメリットについては、こちらの記事を参考にしてください。

「個人再生のメリット・デメリットを徹底分析!注意点・利用条件・他の債務整理との違いは?」

自己破産

自己破産は、借金を返済できる見込みがない人に対し、一定以上の財産を借金返済にあてる代わりに、借金全額の返済義務を失くす(免責)できる手続きです。安定した収入がなくても、無職でも手続き可能。返済すべき借金が残らないので、手続き後はすぐに新しい生活のための準備ができます。

しかし自己破産には、免責が認められない「免責不許可事由」があり、浪費による借金では免責が認められない可能性があります。そのような場合には、反省の態度やもう二度と浪費で借金しないこと姿勢を示すことで「裁量免責」が認められるケースも。裁量免責が認められるかについて詳しくは、弁護士までご相談ください。

自己破産の免責不許可事由について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「自己破産の免責不許可事由の11項目を解説!免責が下りなかったときの対処法とは?」

まとめ

買い物依存症は、脳の機能不全が原因である依存症の一種。ストレスを解消するためや虚栄心を満たすために買い物をし、買い物することで得られる一時的な充足感や刺激、高揚感が忘れられず、欲しいものがなくても、借金をしてまでも買い物してしまう状態のこと。

買い物依存症を克服するには、依存症と自覚して心の問題と向き合うことが必須です。欲しいものがあってもすぐに購入しない、買い物リストを作る、買い物に制限をかけるという方法も有効。場合によっては精神科などの医療機関や、自助グループへの参加も検討しながら、専門家の助けを借りてください。

買い物依存によってできた借金を解決するには、法律の専門家である弁護士に相談するのがベスト。債務整理をはじめとする借金解決方法の中から、依頼者に最も適した方法をアドバイスしてくれるでしょう。買い物依存証を克服するには依存症治療と借金解決の両方の対処が欠かせません。一日も早く買い物依存を克服して、穏やかな日常を取り戻しましょう。

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