- 「彼氏に借金があることが分かった…どうしたらいい?」
- 「借金癖のある彼氏と結婚すべきか悩んでいる」
結婚まで考えている彼氏に借金があることが分かったとき、どうしたらいいか分からなくなってきつく問い詰めてしまったり感情的になってしまう人もいるでしょう。しかしこのような状況だからこそ、冷静になり正しい判断をしなければなりません。
こちらの記事では、彼氏に借金があることが分かった直後にすべきことや彼氏の借金問題を解決する方法などを詳しく解説。さらに借金癖がある彼氏と結婚した後に起こることについても紹介するので、本当にこの先付き合っていくべきか、結婚しても大丈夫なのかの判断材料にしましょう。
彼氏に借金があることが分かった直後にすべき7つのこと
何かのきっかけで彼氏に借金があることが分かったときや、彼氏の方から借金のことをカミングアウトしてきたときなどは、こちらを参考にしながら情報収集をして、今後どうすべきかの判断の材料にしましょう。
①まずは冷静になる
彼氏に借金があることが分かったときは、まずは冷静になることを心がけましょう。動揺したりショックな気持ちは大変よく分かりますが、ここで感情的になっても何もいいことはありません。気持ちのままに彼氏を問い詰めてしまうと、必要以上に彼氏を刺激する結果に。
借金のことを言うと責められるのではと彼氏が感じて、これ以上詳しいことを教えてくれなくなる可能性があります。何より彼氏との今後を考える上で、冷静になることはとても大切。感情的にならずに彼氏の話をよく聞いて、後悔しない判断をしていきましょう。
②借金の理由を確認
冷静になったら、彼氏に借金した理由を確認してください。借金の理由によってはそれほど心配いらないものもあるからです。逆に悪い借金の場合は、この先の付き合い方を考えた方がいいケースもあります。
心配ないであろう借金の種類
あまり心配しなくてもいいのは次のような借金です。
- 車のローン
- 奨学金
- 住宅ローン
- 教育ローン
住宅ローンや車のローンなどは極端に身分不相応な金額でない限り、それほど心配することはないでしょう。また奨学金や教育ローンなど、自己投資のための借金も許容範囲内であれば問題ありません。これらの借金は多くの人が利用していて、金利もそれほど高くなく、返済期間が長期に設定されているものがほとんど。よほど収入が低くない限りは、返済不可能な借金ではありません。
奨学金400万円を延滞したときの対処法にや減額方法は、こちらの記事を参考にしましょう。
「奨学金400万円は返済するまで何年かかる?奨学金を延滞した時の流れや対処法、減額方法について調査」
ビジネスや投資のための借金
ビジネスや事業、投資のための借金は判断が分かれます。というのも一般的に事業用資金のための借金は、数千万円という多額になるケースが多く、万が一事業に失敗してしまうと返済は不可能になります。また株やFXなどの投資のための借金もギャンブル的要素が強く、金額によっては返済が難しい場合も。
起業するためのセミナーや教材に借金してまでお金をかけているケースもあるでしょう。中身をよく確認しないと分からないのですが、詐欺の可能性や思うような効果が得られない可能性があるので、慎重にチェックすべきでしょう。
事業失敗による借金の返済義務については、こちらの記事を参考にしてください。
「事業失敗による借金|返済義務の有無を知り、最適な借金解消の手段&解決方法を取ろう」
身内の借金を肩代わりしているケース
親や兄弟など、身内の借金を肩代わりしているというケースも考えられます。この場合は確かに彼氏に問題があって借金した訳でないものの、ここで安易に考えて結婚してしまった場合、あなたとの家計を圧迫する可能性があります。身内の借金を肩代わりしている彼氏には、次のようなことを確認しましょう。
- 本当は誰の借金なのか
- なぜ肩代わりしなければならなかったのか
- 借金の総額はいくらか
- 借金の理由は何か
家族想いの彼氏であることに間違いないのですが、両親の事業の失敗や兄弟の学費のための借金だとすると、膨大な金額である可能性も。「彼氏自身の借金でないから」と簡単に割り切ることができず、結婚後も親族との関係に悩まされる恐れがあるので、慎重に判断すべきでしょう。
親が作った借金の解決方法については、こちらの記事を参考にしましょう。
「親が作った借金の肩代わりすべき?家族の借金を調べる方法&6つの解決方法」
ギャンブル・浪費・お酒が原因の借金
ギャンブルやお酒、浪費が原因の借金の場合、彼氏との関係を続けるには相当の覚悟が必要です。というのもこれらの習慣は依存性が高く、また借金を繰り返す可能性が高いからです。「もうやらないから」という彼氏の言葉を信じてやり直しても、時間が経つとまた元通り。あなたに黙って借金をしてギャンブルや浪費に使うようになるかもしれません。
というのもギャンブルや浪費などの行動は、ストレス発散の手段になっている場合がほとんどで、不安感や抑うつ気分から逃れるために行っています。こうした行動パターンを見直さない限り、このような悪い借金癖は治りません。場合によっては別れを考えた方がいいケースもあり、彼氏も今後について真剣に考えてもらいたい状況です。
ギャンブル依存症になりやすい人や借金との関係については、こちらの記事を参考にしてください。
「ギャンブル依存症になりやすい人とは|傾向や特徴を知り、借金問題解決に有効な対策を取ろう」
③借金についての詳細を聞く
借金の理由を聞いたら、今度は借金の内容についても確認しましょう。借金の内容を聞くときのポイントは問い詰めないこと。男性はプライドが高いので、女性からお金のことで責められると関係悪化の原因に。また強い口調で詰問すると本当のことを言わなくなります。極力冷静に、次のようなことを聞いてみましょう。
- 借金の理由
- 借入先
- 借金の総額
- 利息の有無
- 毎月の返済額
- いつからの借金か
- 現在の借金残高
- 遅延の有無
- 完済予定日
これらの情報を聞き出すときには、実際に明細や利用状況を見せてもらいながらがおすすめ。客観的な証拠をもとに、彼氏の言葉が本当か判断できます。とくに遅延の有無や延滞期間については、借金に対する考え方が出やすくなります。このような点も欠かさずにチェックするようにしましょう。
④彼氏の収入や返済可能かチェック
借金の理由や総額は重要ですが、それ以上に借金が完済可能かチェックすることも大切です。というのも借金がいくらから返済不可能なのかは人それぞれで、収入によって大きく異なってくるため。同じ100万円の借金でも、年収300万の人と年収2000万の人とでは、重みが全く違います。
一般的に借金を完済できるかの目安は、年収の1/3までです。年収は税金や社会保険料を含めた額面(総額)で計算してください。また借金の種類を見て、長期のリボ払いや分割払いで支払っている場合は、利子だけ支払っていて元金が減っていない可能性が高いです。これらを総合的に見て、彼氏の収入で返済可能かをチェックしてください。
借金がいくらからヤバいかの判断基準については、こちらの記事を参考にしましょう。
「借金はいくらからやばい?少額でも危険な借金パターン、判断基準や対処法を解説」
⑤借金の原因が性格によるものか判断
彼氏に借金があることが分かったら、借金の原因が彼氏の性格によるものか判断する必要があります。彼氏の性格が次のような項目に当てはまる場合、借金を繰り返してしまう可能性が高いからです。
- プライドが高い
- 見栄っ張り
- だらしない性格
- 人生経験が未熟
- ギャンブルや酒などに依存しがち
- 浪費することが好き
- 相談相手がいない
- 優柔不断
- 負けず嫌い
- 家計管理が苦手
友だちを助けるために保証人になったなど、一見すると仕方がなさそうな理由でも、人として未熟だと同じ失敗を又繰り返してしまう恐れが。結婚を考えた場合、たとえ性格が良くても生活力がなかったり自分で自分の身を守れないようでは、やはり頼りないといわざるを得ません。
⑥彼氏の態度を見る
彼氏の借金理由や借金内容と同様に、借金を打ち明けている彼氏の態度にも注目しましょう。次のような態度が見られたら、この先も一緒に人生を歩んでいくことが難しいかもしれないからです。自分だけでは点数が甘くなる自覚がある場合は、信頼できる友だちなどに協力してもらう方法もおすすめ。
結婚を考える段階でないカップルでも、今後の交際を継続すべきか考える材料になるでしょう。
話し合いにならない
そもそも彼氏が借金の詳細を言おうとしない、聞く耳を持たないなど話し合いにならない状況であれば、この先の付き合いを考え直した方がいいかもしれません。とくに結婚を考えている間柄であればなおさら。お金以外の面でも、一緒に問題を解決していける関係になれない可能性が高いからです。
借金についての考えが甘い
借金についての考えが甘い彼氏は、金銭感覚がルーズであることがほとんど。多額な借金がある一方で、具体的な返済計画も立てずに「何とかなるだろう」という甘い考えを持っている人は要注意です。今回の借金問題を解決できたとしても、また同じような問題を持ち込んでくる可能性があります。
金銭感覚というものは、自覚があってもなかなか修正できません。とくに借金癖や浪費癖を治すのは相当難しいでしょう。場合によっては使いたくても使えない、借りたくても借りられないような状況にしないと治らない可能性が高いです。
返済の意思がない・緩い
借金について聞いていても彼氏に返済する意志がなかったり「少しくらい遅れても構わない」など考えが緩い場合は、いい加減な性格の可能性があります。加えて返済がいい加減だと利子ばかりが増え、借金を返すために新たに借金を増やす恐れもあるでしょう。
このような人と結婚してしまうと、お金の面で苦労することが増えていきます。いくら借金の金額が少なくても、何度も借金を繰り返しているような人は、完済に向けた意識が低くなっています。借金に対する考えを聞くためにも、返済計画について詳しく聞いてみましょう。
お金を貸してほしいと言ってくる
借金があることを打ち明けたタイミングでお金を貸してほしいと言われても、安易に貸すことはNGです。付き合いが続く限り、また同じことを言ってくる可能性が高いでしょう。借金返済で困ったときに恋人に頼ろうとするのは金銭管理ができていない証拠です。
そして、あなたのことを大切に思っていないということを示している可能性も。彼氏にお金を貸してほしいと言われても絶対に貸さず、今後についてより慎重に考えるべきでしょう。
⑦今後どうすべきか考える
借金の詳細を聞き出し、それを話す彼氏の態度もしっかりチェックできたら、今後どうすべきか考える段階です。今後を考える上でポイントになるのが「リスクがあっても一緒に居たいと思えるか」「借金完済の目途が立っているか」の2点です。
借金問題以外は二人の仲が良好な場合は、借金の理由と今後の返済計画に問題がない限り、関係を続けていても構いません。次の8つの項目をチェックして、今後どうすべきか考えてみましょう。
- 借金の理由に納得ができるか
- 借金について彼氏が内容を把握しているか
- 怪しいところから借入していないか
- 完済の見込みはあるのか
- 説明に誠実さが感じられるか
- 借金の理由がギャンブルや浪費ではない
- 一度した約束を守れそうか
- 返済計画に問題がないか
これら8つの項目すべてに当てはまれば、必ずしも別れる必要はありません。逆に一つでも当てはまらない項目があるときには、2人の将来について慎重に考える必要があります。自分一人では判断できない方は、第三者の意見を交えるなど判断材料を増やす方法もおすすめです。
借金癖のある彼氏と結婚したらどうなる?
「借金癖があってもどうしても別れられない」「私が頑張ればなんとかなるかも」と思って結婚したとしましょう。彼氏に借金癖があると、次のようなことがあなたの将来において現実のものとなる可能性があります。
お金に困る結婚生活になる
借金癖がある彼氏と結婚すると、お金に困る結婚生活になることが目に見えています。「愛があればお金なんて…」戸思うかもしれませんが、人並みに結婚生活を送りたいのであれば、やはりお金は大切。何をするにもお金のことが頭をよぎり、お金に困り借金に追われる生活になるでしょう。
お金に困る結婚生活は本当に悲惨なもの。子どもが生まれたりすればなおさらです。どんなに今彼のことが好きでも、借金癖のある彼氏と結婚して本当に幸せになれるのか、もう一度立ち止まって考えてみましょう。
借金を繰り返される可能性
借金癖はなかなか治すことができません。将来的にも繰り返し借金をしてくる可能性が高いでしょう。というのも独身で現状は自分一人の生活さえ賄えばよいにもかかわらず、他人から借金しているという状況は、もはや彼の金銭感覚や人生観を反映しているに他ならないからです。
奨学金を借りるためや起業するためなど、理由がはっきりしている借金であれば、借金を繰り返す可能性は低いでしょう。しかし「いつの間にかお金がなくなっていて借りた」「何に使ったか覚えていない」というような彼氏であれば、結婚しても「またどこかに借金があるのではないか」という不安が絶えず付きまとうでしょう。
自宅に借金の督促が来る
結婚して同居すると、2人が住む家に借金の督促が届いたり、借金の請求が来る可能性が高いです。たちの良くないところからお金を借りてしまった場合は、家や勤務先にまで借金取りが押し掛ける恐れも。法的には結婚している夫婦といえども、夫の借金を妻が返済しなければいけない決まりはありません。
ただ実印や身分証明書を同じ家の同じ場所で管理していると、勝手にあなたの名義で借金をしてきたり、あなたを保証人としてお金を借りてきたということも起こりかねません。知らないところで借金されていたと証明するには裁判を起こさなければならず、それが認められるためには膨大な時間や費用がかかります。
自分の収入を有意義に使えない
共働き夫婦であっても、自分の収入を有意義に使えない可能性があります。結婚している限りどんなにきちんと管理しようと思っても、夫婦の財布を完全に分けることが難しいからです。夫の借金は夫が返済すると決めていても、家賃や光熱費、その他生活費を厳密に双方の負担分として設定することは困難。
気が付いたらあなたの方がたくさん生活費として出していたなんてことになりかねません。また借金返済に充てるお金を自由に使えたらと考えると、むなしくなることも。結婚当初は納得できたかもしれませんが、いつしか精神的に相手を受け入れられなくなる日が訪れるかもしれません。
マイホームや子どもを諦めなければならない可能性
借金癖がある夫がいると、マイホームや子どもを持つことを諦めなければならない可能性が出てきます。結婚する時点で借金をいくつも抱えている人は、すでにブラックリスト入りしているケースもあり、マイホームを購入するための住宅ローンや車を購入するためのローン審査に通りません。
また借金で生活が苦しい状況では、子どもを持つという選択肢が考えられなくなる夫婦も。とくに女性には、子どもを産める身体的なタイムリミットがあります。借金のために子どもを持つ時期を遅らせたばかりに、子どもが埋めなくなる可能性があることを覚えておきましょう。
離婚が現実的になる
借金癖がある彼氏と結婚すると、離婚がより現実的なものになります。毎月ギリギリの生活をしていたり、借金返済に追われる生活をしていると当然夫婦喧嘩が増えます。将来への不安や好きなことができない不満が重なって喧嘩になり、夫婦仲が破綻する原因にも。
実際、裁判所が毎年出している司法統計では、夫側の離婚理由の上位に「浪費する」という理由が、また妻側の離婚理由の第二位に「生活費を渡さない」という理由が来ます。ここからもいかに金銭問題が離婚理由になるかということが分かります。
「お金の余裕は心の余裕」といわれるように、常にお金がない状態はストレスの元。借金による経済的不安は婚姻関係そのものを破綻する原因となることを忘れずに。
彼氏の借金問題の解決方法
どうしても彼氏と別れられない、返済可能な借金だから彼氏を助けていきたいという方は、借金問題の解決方法を知って、彼氏と一緒に借金完済を目指しましょう。
一緒に返済計画を立てる
彼氏の収入と借金額が分かったら、まずは一緒に返済計画を立てましょう。まずは一カ月にかかる家計簿を作成し、手取り収入から固定費や生活費を差し引いて返済に充てられる金額を算出します。収支の目標は毎月の返済額を差し引いて2万円ほど余る状態とします。
毎月ギリギリだと、緊急事態に対応できません。毎月かからない出費でも、冠婚葬祭や交際費、急病などで臨時でお金が必要になるときが出てくるため。全く貯金がない場合は、少しでも収支に余裕を持たせながら返済計画を立てることがポイントになります。
立て替えるのはおすすめできない
いくら彼氏の借金を早く返済して欲しくても、それを立て替えるのはおすすめできません。どのような事情があったにせよ、借金を背負うことを決断したのは彼氏自身。借金返済に責任感を持ってもらうという意味でも、彼氏の借金は彼氏だけの力で返済してもらいましょう。
その責任を最初から放棄するようでは、結婚しても借金以外の問題が出たときに、無責任だったりあなたに後始末を押し付ける可能性が高いです。彼氏を甘やかすだけで、結果的に自分の首を絞める結果になりかねません。ここは心を鬼にしてでも彼氏にお金を貸すことはせず、あまりにしつこいようなら場合によってはお別れすることも考えるべきでしょう。
連帯保証人にはならない
お金を貸すのはダメでも、保証人になるくらいなら大丈夫では?という考えは間違いです。いくら少額でも借金の保証人にはならないようにしましょう。そもそも保証人とは、主債務者が返済できなくなったときに代わりに借金を支払う義務がある人のこと。
連帯保証人ともなると、ほとんど自分が借金したのと同じことになります。いくら彼氏に返済できるお金や財産があっても、債権者から請求されたら保証人であるあなたが返済しなければなりません。またいくら彼氏との関係を解消しても保証人になった事実は消えません。契約書にサインした以上、保証人としての義務から逃れることができないと覚えておきましょう。
彼氏が自己破産すると連帯保証人はどうなるかについては、こちらの記事を参考にしましょう。
「自己破産すると連帯保証人はどうなる?借金の前と後&パターン別の対処法」
新たに借金を作らないように約束させる
彼氏の借金問題を解決する一方で、新たに借金を作らないように約束させることも重要です。あなたがどんなに一生懸命になって借金を減らして言っても、彼氏が新たにお金を借りてくるようでは全く意味がありません。場合によっては誓約書などを作成し、新たに借金を増やさないように約束させてください。
借金やお金の専門家に相談
自分たちだけではどうしたらいいか分からないときには、借金やお金に関する専門家に相談することをおすすめします。借金については司法書士や弁護士など、法律に詳しい専門家がおすすめ。またファイナンシャルプランナーは借金を含むお金の専門家なので、借金の減らし方はもちろんのこと家計管理や節約方法などのアドバイスが受けられます。
中でも借金問題に強い弁護士に相談することで、下で詳しく紹介する過払い金の有無や債務整理の方法などが分かります。そのまま手続きを依頼することも可能なので、まずはお住まいの地域で、借金問題に強い弁護士を探してみましょう。
過払い金がないかチェック
何年間もの長い期間借金返済し続けているという場合には、過払い金が発生している可能性があります。過払い金貸金業者に支払っていた本来支払う必要のない利息のこと。2010年以前に消費者金融から借金をしていた場合、この過払い金が発生している可能性が高いでしょう。
2010年6月に貸金業法が改正される以前、借金の利息に付いて定めた法律が利息制限法と2つありました。利息制限法では上限金利を年利15~20%としていましたが、過去にはその上限を超える金利(グレーゾーン金利)を設定していても罰則がありませんでした。
それを現在の上限金利で計算し直して出た差額を過払い金として、返還請求や現在の返済に充てることが可能に。過払い金が発生しているかどうかは、弁護士に相談すると分かります。まずは借金の詳細が分かる資料を持参して、弁護士に相談してみましょう。
債務整理をすすめる
今のままでは借金を完済することが難しい方は、債務整理という方法があります。債務整理とは法律に基づいた手続きを行うことで、合法的に借金の減額や支払い義務の免除が受けられる手続き。債務整理には主に任意整理・個人再生・自己破産の3種類があり、それぞれに特徴や減免割合が異なります。
いずれの手続きも自分ですることができなくもありませんが、多くの場合は弁護士などの法律の専門家に依頼する必要があります。彼氏の借金のせいで結婚が考えられないような状態なら、債務整理という借金解決方法があることを教えてあげましょう。
任意整理のメリット・デメリット
任意整理とは、債権者と直接交渉することで、借金の利息を減額したり返済期間を延長できる手続き。減額後は3年~5年かけて元本を返済していくことになります。任意整理のメリット・デメリットはこちらです。
メリット | デメリット |
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ブラックリストとは信用情報機関に登録されている個人のクレジットやローン契約、申し込みに関する情報のこと。任意整理に限らず、債務整理するとその情報が個人信用情報に登録され、次のようなことが5年~10年間はできなくなります。
- クレジットカードを使えない・新規で作成できない
- ローン審査に落ちる
- 携帯電話などの分割払いができない
- 保証人になれない
- 賃貸物件が借りられない
任意整理のメリット・デメリットについて詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
「任意整理のメリット・デメリット|整理後の生活への影響を最小限にする方法とは?」
個人再生のメリット・デメリット
個人再生は裁判所に申し立てることで、借金総額に応じた大幅な減額ができる債務整理方法です。減額された借金は3年~5年かけて返済していきます。「マイホーム督促」があり、ローン返済中の持ち家を残すことが可能です。公務員やサラリーマンなど安定した収入がある人に向いています。
個人再生のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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官報とは、国が毎日発行している機関誌のようなもの。そこに裁判所公告として、合計3回住所や氏名が掲載されます。とはいえ、官報に載ったことで会社や周囲に知られる可能性は限りなく低いので、それほど心配しなくてもいいでしょう。
その他個人再生のメリット・デメリットについての詳細は、こちらの記事を参考にしましょう。
「個人再生のメリット・デメリットを徹底分析!注意点・利用条件・他の債務整理との違いは?」
自己破産のメリット・デメリット
自己破産とは、裁判所を通じた手続きで借金の返済義務を免除(免責)してもらう手続きです。自己破産後は借金の返済から解放され、新たな人生を歩むことが可能です。免責が認められるためには、借金が返済不能状態であることと免責不許可事由に該当しないという条件がありますまた一定以上の財産を持っている方は、財産を処分されて債権者に分配されます。
自己破産は借金をゼロにできるというメリットがあるものの、デメリットが大きいという特徴もあります。
メリット | デメリット |
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20代の方が自己破産するメリット・デメリットについては、こちらの記事を参考にしましょう。
「20代の自己破産で後悔しないために|現状とメリット・デメリット、気になるポイントを解説!」
まとめ
彼氏に借金があることが分かったら、まずは冷静になり借金の理由や詳細について確認しましょう。そのうえで彼氏の収入や返済計画を聞き、返済可能か判断が必要。同時に、彼氏の借金に対する意識や態度を見ながら、今後どうすべきか考えていきましょう。
錠に流されて借金癖のある彼氏と結婚した場合、「またどこかで借金しているのでは」という心配が絶えず付きまとい、お金のない結婚生活になるでしょう。憧れのマイホームや子どもを諦めざるを得なくなり、最終的には離婚を考えるようになる可能性も。
とはいえ彼氏にお金を貸すことはNG。これからも一緒に居ることを選んだあなたは、お金ではなく知恵を貸して、彼氏にさまざまな借金解決方法があることを教えましょう。一緒に弁護士に相談し、債務整理や過払い金返還の有無についてアドバイスを受けるのもおすすめです。