廃課金の実態と借金について|課金してしまう理由とやめるコツ、借金解決方法とは?

廃課金の実態と借金について|課金してしまう理由とやめるコツ、借金解決方法とは?
廃課金の実態と借金について|課金してしまう理由とやめるコツ、借金解決方法とは?
  • 「ソシャゲの『廃課金』って何?」
  • 「ゲームの課金で作った借金の解決方法が知りたい」

今やほとんどの人がスマホやパソコンを持つ時代です。スマホにゲームアプリが一つや二つ入っている人も多いのでは?とくにソシャゲと呼ばれるソーシャルゲームでは、ついつい課金したくなる仕掛けがたくさんあります。小遣いの範囲内でなら問題ないのですが、借金してまで課金してしまうような状況では危機的です。

そこでこちらの記事では「廃課金」というキーワードをもとに、ゲームに課金してしまう心理状況や上手に廃課金から抜け出すコツ、さらには課金でできた借金の解決方法まで詳しく紹介。自分や自分の家族が、ゲーム課金で悩んでいるという方は参考にしてください。

 

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「廃課金」とは?

「廃課金」とは?
まずは「廃課金」という言葉の意味から。こちらでは、ゲーム内課金の実態や課金の種類などについても解説していきます。

「廃課金」はゲームにお金をかけ「過ぎる」こと

課金はゲームでお金をかけてアイテムを買ったりすることですが、「廃課金」は生活に支障が出るほどの大金を課金してしまうことを指します。主にゲーム界隈で使われるネットスラングの一種で、有料アイテムを購入する「課金」と、ゲームに夢中になりすぎるあまり生活に支障が出ている状態の「廃人」とを組み合わせた造語です。

主にSNS上で配信されているソシャゲ(ソーシャルゲーム)や、MMORPG(大規模多人数同時参加型のオンラインロールプレイングゲーム)にハマり、課金する金額がどんどん増え、そのために生活に支障が出る状態のことをいいます。課金額は毎月数万円から数十万円になる場合もあり、多い人では数百万円単位で課金している人もいるようです。

廃課金の定義

廃課金は明確に定義されている訳でありませんが、一般的に貯金を崩したり給料をすべてつぎ込んだりして「生活に支障が出るほどの大金を」「借金してまで課金すること」とされています。人によってその金額は様々ですが、ゲーム界隈では課金の基準を次のように分類しています。

呼び方 課金の基準
無課金・非課金 ゲームに全くお金をかけないで遊ぶ
微課金・軽課金 少額を楽しむ程度に課金する
重課金 周囲から見て結構な金額をゲームにつぎ込む
廃課金 本人以外の誰が見てもヤバイ状態の課金をしている

呼び方を見ても分かる通り、廃課金は課金している中で最もまずい状態のことをいいます。

ゲーム内課金の実態

消費者庁が行った「スマホゲームに関するアンケート結果」によると、無課金か1,500円未満の少額課金でゲームを楽しんでいる人の割合は62.8%と圧倒的に多いことが分かります。金額の割合でみると、1万円未満の課金が約半数を占め、1万~5万円の割合が34.7%、5万円以上の割合は15.9%となっています。

ただ10万円以上課金している人が全体の2%、100万円以上課金している人も0.3%いるという結果に。ユーザーの年代別に見ると、100万円以上など金額が大きいのは20代および30代社会人となっていますが、10万~50万円の課金では、大学生(未成年・成年)も一定数いるなど、大学生にしては多すぎる課金をしていることが分かります。

参照:スマホゲームに関するアンケート結果|株式会社三菱総合研究所

課金システムは5種類

スマホゲームには様々な課金システムが存在します。日本オンラインゲーム協会(JOGA)では、独自に定めたガイドラインによると5種類の課金システムがあるとしています。

課金システム名 課金の内容
パッケージ販売 ゲームそのものを購入すること。その後の課金は発生しない
月額課金 毎月決まった金額を支払う課金のこと
従量課金 一定の時間や回数を超えてプレイするときに必要な課金のこと
アイテム課金 ゲーム内で利用可能なアイテムを手に入れるための課金
その他課金 上記4つの課金が複合的に組み合わせれた課金システム

スマホゲームでは、主にパッケージ販売とアイテム課金の二つがメインです。

廃課金になりやすいのはアイテム課金

中でもアイテム課金は、廃課金になりやすいとしています。というのもパッケージ販売は、ゲームを購入するときだけにかかる料金である一方で、アイテム課金は上限がなく、そのゲームを続ける限り課金できるシステムだからです。ただアイテム課金の中でも一部ゲームによっては、年齢で一カ月当たりの課金可能額が制限されているものもあります。

主なアイテム課金の種類

一口にアイテム課金といっても、その用途は様々。こちらは主なアイテム課金の種類です。

種類 内容
アバター用 ゲーム内に登場する自分自身の分身を示すキャラクターの見た目(髪型・顔形)を好みに替えたり、レアな衣装を購入したりするための課金
スタミナ(エネルギー)回復 基本無料のスマホゲーム採用されている課金システム
スタミナは行動したりプレイすると減り、一定時間たたないと回復しない
そこで課金でスタミナを回復させると、待ち時間なしでプレイできる
ゲーム内通貨 プレイしているゲーム内でのみ使用できる通貨で、アイテムを購入したりするのに必要
レアアイテム入手 期間限定や数量限定など希少性が高いアイテム購入のために必要な課金
購入すれば確実に手に入る
ガチャ利用 ランダム型アイテム提供方式、いわゆるくじ引きやガチャガチャと同じシステム
何が出るか分からない中に、一定の確率で希少なキャラやアイテムが当たるということで、最も射幸性が高い課金方式
欲しいアイテムがある場合は、当たるまで何度もガチャを引かなければならず、そのために数万円~数十万円課金が必要なことも

廃課金になりやすい理由やしやすい人とは

廃課金になりやすい理由やしやすい人とは
スマホゲームの課金システムについて分かったところで、廃課金になりやすい理由や、廃課金しやすい人について解説していきます。

廃課金はゲーム会社の思惑

廃課金はユーザー側から見ると大変な状況かもしれませんが、ゲームを作っている会社側から見ると願ってもないこと。とくに基本無料でプレイできるゲームでは、その膨大な開発費や人件費をユーザーからの課金で賄う必要があるからです。無課金や微課金しかいないゲームでは、遅かれ早かれゲーム自体が廃れてしまうでしょう。

ゲームユーザーの課金バランスはピラミッド型になっています。最も多いのが無課金のユーザーで、課金額が多くなるにしたがってその数は少なくなっていきます。しかし上位数%しかいない課金者によって、ゲーム運営費をねん出したり、会社として利益を出しているのが実情です。ゲーム会社が利益を出すことが目的である限り、ゲーム内課金はなくならないと思った方がいいでしょう。

課金額が把握しにくい

課金を繰り返して廃課金になってしまう理由の一つに、これまでの課金額が把握しにくいということがあります。スマホゲームの課金は、クレジットカードやスマホ決済サービスなどが多く、今までゲームにいくら使ってるか分かりにくいという特徴があります。

銀行や手持ちの現金をいちいち振り込んで支払えば、自分がいくら支払ったかは大体覚えているでしょうが、クリック一つで支払いが完了してしまうシステムでは、気が付いたら数十万円ゲームに使っていたということも。

仲間意識から

ソシャゲの多くは、オンライン上の仲間とチームを組んで戦ったり、協力して敵を倒したりします。また世界各国の人と戦ったり、仲間通しで対戦できるのも魅力です。そこでできた仲間に「迷惑をかけられない」「仲間よりも強くなりたい」という気持ちから、つい課金をしてしまうという人もいます。

ソシャゲは仲間と自由な会話ができたりするので、本当の友だちのように親しく感じられます。そこで強い仲間意識が芽生えると、仲間のために課金して強くなりたいと思うように。とくに仲間が課金していると、課金へのハードルが低くなりがち。そのうち課金額を競うような関係になる可能性もあるでしょう。

育てるほど愛着がわく

ゲーム内のキャラクターは、時間やお金をかければかけるほど強く育つようになっています。「ここまで育てたんだから」と愛着がわき、さらに課金して強くしたい、手放したくないと思うようになるのも当然です。人間は自分が苦労して育てたものに、必要以上に価値を感じる傾向にあります。ゲーム内のキャラクターにもその感情を持つようになり、より課金してしまうという訳です。

承認欲求が満たされる

課金すると承認欲求が満たされるという理由もあります。そもそも課金するのは「他の人よりも強くなりたい」「他の人に賞賛されたい」という気持ちからのことがほとんど。「そんなアイテム持っているなんてすごい!」「○○さんって強い!」と仲間に言われて気持ちよくなりたいがために、廃課金してしまう人もいます。

ソシャゲはゲームとはいいながら、全世界の人とオンラインで会話ができたり、異性と関りを持てたりするのも特徴です。他の人に褒められたい、自慢したいという承認欲求が満たされると、ソシャゲはより抜け出すのが難しくなります。そのため借金してまで課金し続けるという状況になりがちです。

ギャンブル要素がある

課金システムの中でもガチャ利用は、かなりのギャンブル的要素があるためハマりやすいといえるでしょう。ガチャを回し欲しいアイテムやレアキャラが当たればラッキーですが、当たらなければ「次こそは」とまたやりたくなります。それはまるで、パチンコや競馬といったギャンブルと同じ心理状態です。

ギャンブルにハマるのは、当たると脳内からドーパミンやβエンドルフィンなどの脳内物質が分泌されるため。それらは脳内麻薬ともいわれる快楽物質で、その気持ちよさをまた味わいたいがためにギャンブルにのめり込んでいきます。ゲーム内のガチャも同様で、「当たり」を引き当てた興奮を味わいたいために、どんどんと廃課金へと近づいていってしまうという訳です。

ゲーム以外にパチンコの借金があるという方は、こちらの記事を参考にしてください。

パチンコの借金が返せない…増える原因と解決法を知って負のループから抜け出そう!

無駄になるからやめられないという負のループ

課金すればするほど、「あんなにお金をつぎ込んだから」とゲームをやめられない負のループに陥ります。しかしゲームを続ける限り課金することもやめられず、結果として廃課金に陥るケースも。人は費やした時間やお金を無駄にしたくないという傾向(サンクコスト効果)があります。

ゲーム内課金も同様で、レアキャラが欲しくてガチャを回し、当たりが出ないと「次は当たるはず」「ここまで課金したのだから」となおさらやめられなくなります。また時間やお金をかけた育てたキャラクターの場合は、「もったいなくてやめられない」とゲーム自体やめることができません。必然的に課金を繰り返し、ゲーム会社の思うつぼ。ゲームをやめるのには相当強い意志が必要です。

廃課金しやすいのはどんなタイプ?

では実際に廃課金しやすいのはどのようなタイプの人なのでしょうか?こちらは廃課金しやすい人のチェックリストです。

  • 趣味がゲームのみ
  • 負けず嫌いな性格
  • 課金に抵抗がない
  • 収集癖がある
  • 新規アイテムはとりあえず欲しい
  • 同じゲームで遊ぶ仲間がいる
  • ゲームが毎日の習慣になっている
  • 今までの課金を無駄にしたくない
  • カードローンやリボ払いに抵抗がない

これらの項目で、5つ以上にチェックが付いたら廃課金になりやすい人となるので要注意です。5つまでは該当しないものの、3つ以上当てはまる方は、廃課金になる可能性があるといえます。

「ゲーム障害」という病気の可能性

ゲームをやめようと思ってもやめられない、ゲームのせいで日常生活に支障をきたしているという場合は「ゲーム障害」の可能性があります。ゲーム障害とは、2019年に世界保健機構(WHO)が認定した国際疾病分類の一つ。次のような症状が1年以上継続するとゲーム障害の可能性が。症状が重い場合は1年以内でも該当します。

  • 夜中までゲームを続ける
  • その結果、朝起きられない
  • ゲームばかり気にして他のことに関心がない
  • ゲームを始めるとなかなかやめられない、ゲーム時間を減らせない
  • ゲームしていることを注意されると激しく怒る
  • ゲームの使用時間について嘘をつく
  • ゲームが生活の最優先事項になっている

ゲーム障害の人の脳には、ギャンブル依存症やアルコール依存症と同じような異常反応が確認されるといいます。ゲーム障害と診断された場合、自分一人の力で治すことは困難です。専門の医療機関の集団治療プログラムや、自助グループの助けを借りながら徐々にゲームから距離をおく必要があるでしょう。

廃課金を続けるとどうなる?

廃課金を続けるとどうなる?
ゲームにのめりこみ過ぎて廃課金を続けると、どのような状態に陥ってしまうのでしょうか。

仕事や勉強

まずはゲームのし過ぎで寝不足になるなどして体調が悪化します。当然、仕事や勉強に集中できなくなるでしょう。学生の方は授業中寝てしまうなどで成績が下がってしまいます。大学生は昼夜が逆転し、授業そのものに行けなくなることも。

社会人の場合も、寝不足などでボーっとし、仕事に身が入らなくなります。最悪のケースでは、仕事や学校が続かなくなりやめてしまう人もいます。

お金のこと

廃課金を続けると、本来生活費に回すはずのお金もゲームにつぎ込んでしまいます。毎日の食費や光熱費などを課金してしまうため、生活に困るように。またキャッシングやカードローンしてまで課金している場合は、多額の借金返済に追われるようになります。

収入の範囲内で借りられているうちはいいのですが、収入に見合わない借金をしてしまうと、今度は借金を返済するためにお金を借りる「自転車操業」状態に。返済に困るあまりに、窃盗や詐欺など、犯罪行為に手を染めてしまう人もいます。

借金ヤバいかも…という方は、こちらの記事を参考にして判断基準や対処法を知りましょう。

「借金はいくらからやばい?少額でも危険な借金パターン、判断基準や対処法を解説」

借金返済を放置すると…

ローンやクレジットなどの借金ができたときに怖いのが、返済を放置したときです。廃課金が過ぎて毎月の返済が滞ってくると、次のような状況に陥ります。

滞納期間 返済を放置した後の流れ
滞納後 督促状が届く
督促状を無視していると法的措置を取られる可能性が高い
支払予定日の翌日から 上限年利20%という高い利率の遅延損害金が1日ごとに加算される
滞納から2カ月前後 借金全額を一括で支払うようにとの「一括請求」の書類が届く
滞納から2カ月前後
(一括請求と同時期)
貸金業者から、期限までに返済がない場合は裁判所に申し立て、強制執行により財産を差し押さえる旨の「差押予告通知書」が届く
滞納後2~3カ月 滞納していたクレジットカードが強制解約される
滞納から61日以上または3カ月以上 カードの強制解約といった滞納情報が、個人信用情報機関に「事故情報」として登録
滞納後3~4カ月 裁判所から特別送達郵便で「支払督促」が届く
支払督促到着後45日以内 特別送達到着後2週間以内に異議申し立てがない場合は、その後30日以内に裁判所から「仮執行宣言付支払督促」が届く
差押予告通知書到着後1~2カ月前後 裁判所から勤務先や金融機関に差し押さえ命令が送られ、給与や預貯金の差し押さえが実行される

信用情報に事故情報として登録されることをいわゆる「ブラックリスト」状態といい、この状態は最低でも5年続きます。この間は新たに借り入れやクレジットカードの作成ができないばかりか、ローンの分割払いや保証人になることもできません。

督促状が届いてどうしたらいいか分からないという方は、こちらの記事を参考にしてください。

「督促状は無視してもいい?ケース別の注意点・無視してはダメな理由と正しい対処方法」

人間関係

ゲームにのめり込み過ぎると、リアルでの人間関係をないがしろにしがちになります。遊びや飲みに誘われても、「このお金でガチャ○回できる…」「遊ぶ時間があったらレベルを上げたい…」と思うように。気が付くと友人と疎遠になっているということもあります。

さらに廃課金を続けると、仕事や勉強に身が入らなくなるでしょう。借金返済に追われるようになると、心理的な余裕を持てなくなります。その結果周囲の人にやさしく接することができず、人間関係がギクシャクしてきます。

廃課金をやめるためにすべきこと

廃課金をやめるためにすべきこと
廃課金には、上で紹介したような多くのデメリットがあります。ヤバイと思ったらなるべく早く廃課金をやめるべきでしょう。こちらでは廃課金をやめるためにすべきことについて、詳しく解説してきます。

今までいくらつぎ込んだか計算する

まずは今までゲームにいくら課金してきたか、計算してみましょう。無駄なお金をいくらつぎ込んだか自覚できれば、廃課金をやめるきっかけになります。まずは過去の課金履歴をチェックし、課金額の合計を出してください。

すでにゲーム課金のため借金をしている方は、借入金額を洗い出して下さい。どこから・いつ・いくら借りていて、残金はいくらか一覧にしてみましょう。そうすると返せる目途が立つのか、いつまで返済が続くのかが分かります。

課金額に上限を設ける

廃課金をやめるには、毎月の課金額に上限を設けるといいでしょう。完全に課金額をゼロにしてしまうと「できないと思うと余計に課金したくなる」という心理が働いてしまうため。また自分の小遣いの範囲内におさめられれば、長くゲームを楽しむこともできるでしょう。

ゲームアプリの中には、アプリ内で課金に制限をかけられる種類もあります。そのような機能を上手に活用しながら、まずは無理のない範囲内で課金に制限をかけてください。

スマホに利用制限をかける

スマホで課金できないような利用制限をかければ、課金したくなる自分にストップをかけられます。こちらはiPhoneとandroidスマホの利用制限のかけ方です。

・iPhoneの場合

ホーム画面にある設定から「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「iTunesおよびApp Storeでの購入」→「App内課金」の「許可しない」にチェックを入れる

・androidの場合

Google Playストアアプリを開く→「メニュー」→「設定」→「購入時には認証を必要とする」をタップ→指紋認証およびパスワードを設定→「この端末でGoogle Playから甲奴ウするときは常に」を選ぶと、毎回認証が必要になる

「自分で設定を解除してしまうかも…」と心配な方は、パスワードを家族に変更してもらうなどするといいでしょう。自分自身で制限をかけられない場合は、第三者の力を借りてでも、物理的に課金ができない設定にすべきです。

クレジットカード払いを現金払いに変更

課金の決済方法をスマホ決済やクレジットカード決済ではなく、現金払いかプリペイドカード決済に変更するという方法もあります。プリペイドカードはあらかじめ現金でプリペイドカードを購入し、その購入金額内でしか使用できないというもの。これなら使いすぎを防げます。

またギフトカード決済にすると、ギフトカードを購入し、課金の都度スマホやパソコンからコードを入力する必要があります。その手間が面倒だと感じれば、課金する回数を減らすきっかけになるでしょう。とにかく簡単に課金できてしまうシステムだと、課金へのハードルが下がりがち。手間や面倒を感じる課金方法だと、課金しすぎを防げるかもしれません。

クレジットカードのリボ払いを利用している方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「リボ払いがヤバイ理由と仕組みを分かりやすく解説!安全に使う方法や払えなくなったときの対処法とは」

課金しないことをゲーム内で宣言

課金しないことをゲーム内の仲間に宣言してしまうこともおすすめです。課金ありきのチームにいる場合は、脱退して無課金ユーザーが多いチームに入り直しましょう。またゲーム内のハンドル名に「@無課金」とつける方法も有効です。

ゲーム仲間に「この人は課金しない人なんだ」と思われれば、気持ちが楽になります。さらに周囲からの注目や期待がなくなると、ゲームへの熱も落ち着いてくる可能性があります。

ゲームをアンインストールする

どうしてもゲームが気になって課金がやめられないという場合は、思い切ってゲームをアンインストールしてみては?課金対象(ゲーム)がなくなれば、当然課金額はゼロにできます。またゲームがしたくなっても、もう一度課金して一から育て上げようという気にはならないはず。

ゲームをアンインストールした後は、課金し過ぎについて悩むこともなくなり、本来の自分の生活を取り戻すことができるでしょう。とはいえ、今まで生活のすべてだったゲームデータを消去するのは相当な勇気が必要です。自分ではできないという方は、家族や友人にアンインストールしてもらうのもいいでしょう。

スマホをガラケーに変更

スマホを持っているとまたゲームしたくなるかも‥という方は、スマホをガラケーに変更するという方法があります。ガラケーは電話やメールには困りませんが、スマホゲームをするには適していません。本気でゲーム課金をやめたいなら、ガラケー変更も考えるべきかもしれません。

ゲーム以外の趣味を見つける

ゲーム以外に打ち込める趣味を見つけることも有効です。ゲームに手を出してしまうタイミングというのは、他に何もすることがないときが多いため。まずは自分が興味のあることをピックアップし、その中からやりたいことを見つけて行動してみましょう。

ゲームをアンインストールした後は、今までゲームに費やしていた時間を持て余すようになります。そのような場合でもゲーム以外の趣味を見つけておけば、すんなりとゲーム依存から離脱できるはず。家の外に出る趣味や身体を動かす趣味なら、健康面にいい影響を与えるでしょう。

ゲームはしょせんゲームと認識する

ゲームはしょせんゲームだということを再認識すれば、廃課金から抜け出せるかもしれません。ソシャゲやアプリのゲームはただのデジタルデータです。サービスが終了してしまえば今までのデータがすべて削除され、多額のお金を課金していても、後には何も残りません。

そして、これらのゲームには終わりがありません。クリアのないゲームに熱中している間に、大切なお金や人間関係が手元から離れていってしまいます。サービス終了後に、何も残っていない周囲を見渡しても時すでに遅しです。今まで課金してきたお金があれば何が買え、誰に幸せを分け与えられたか真剣に考えてみましょう。

廃課金の借金を解決する方法

廃課金の借金を解決する方法
ゲームとの向き合い方を考えると同時に、すでに課金の借金を抱えている方は、借金問題を解決しなければなりません。借金解決方法は、借金の総額や収入によってさまざま。自分に最も適した解決方法を見つけていきましょう。

支出の見直し

借金の額が数十万円程度で、少し頑張れば完済できそうなときは、支出の見直しから始めてみましょう。まずは一カ月にかかるお金を項目ごとに書き出して下さい。その中でも光熱費や通信費、保険料などの固定費を見直すと、効率的に支出をおさえられます。

電力会社を見直す、スマホを格安SIMに乗り換える、保険を最低限の内容に変更するなどすると、毎月確実に支出を減らせます。忘れがちなのがサブスクなどの定額サービス。使用頻度の少ないものは思い切って解約するといいでしょう。無理のない範囲で支出を圧縮できれば、余ったお金を返済に回せ、早期の完済を目指せます。

借金額が50万円程度の方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「借金50万円の返済方法|早期に解決するポイントと手続き可能な債務整理とは?」

収入を増やす

支出の見直しと同時に、収入を増やす努力もしましょう。今までゲームに費やしていた時間を、副業やアルバイトに充てるのもおすすめ。家の中にある不用品をリサイクルショップやネットオークション、フリマアプリなどで売却してみては?思わぬ臨時収入を得られる可能性があります。

専門家に相談

ゲームへの廃課金が深刻な場合は、各種専門家に相談することをおすすめします。というのも、自分一人だけや周囲にいる人では解決するのが難しく、専門家への相談や特別な治療が必要な場合があるため。ゲーム障害も借金問題も、家族や友人などの個人間で助けることは大変困難です。事態が深刻であればある程、専門家による早急な対処が求められます。

ゲーム障害の治療は専門機関へ

ゲームの頻度や時間を自分でコントロールできないほどのめり込んでいる方は、ゲーム障害の可能性があります。廃課金といわれるほど課金を繰り返している方もまた、課金額をコントロールできないため、ゲーム障害になっている恐れがあるでしょう。

このような方は、医療機関で専門のカウンセリングや治療を受ける必要があります。まずはお住いの地域の保健所や精神保健福祉センターへ問い合わせてください。ゲーム障害の治療が可能な医療機関や、依存症克服の自助グループの情報を提供してもらえます。また国でも依存症対策について力を入れています。厚生労働省のホームページを見れば、相談機関等の情報が入手できます。

借金問題は弁護士に

ゲームに課金した結果、多額の借金を抱えている方は、借金問題に強い弁護士に相談してください。すでにクレジットカードや携帯電話の支払いを滞納しているという場合は、なるべく早く弁護士に相談することをおすすめします。

現在の収入や借金の状況をもとに、完済可能かを判断してもらえます。また完済不能の場合でも、借金を減免できる債務整理ができる可能性も。

お住いの地域で、借金問題に強い弁護士を見つける>>

債務整理を検討

債務整理と、は債務者(借金をしている人)が抱えている借金を、減額したり免除できる法律で認められた手続きです。債務整理には任意整理・個人再生・自己破産の3つの種類があり、弁護士に相談すると最も適した債務整理方法をアドバイスしてもらえます。

もちろんその後の手続きも、弁護士に任せることができるので安心です。そのためにも債務整理にはどのような種類があり、どのような特徴があるか知りましょう。

任意整理

任意整理は弁護士が貸金業者と直接交渉し、利息や遅延損害金のカット、返済期間の延長を目指す手続きです。手続き後に残った借金は、無理のない範囲で3年~5年かけて返済していきます。任意整理は裁判所を通さない手続きなので、交渉する債権者を選べ、費用や手続き期間を短縮できます。また周囲に知られるリスクも最も低い手続きです。

一方で債権者が交渉に応じないと減額できず、あなたがスマホゲームの課金をやめなければ和解が成立しない可能性があります。また全ての債務整理に共通することですが、個人信用情報に事故情報として登録されてしまうため、新たな借り入れやローンができなくなる点も要注意です。

任意整理の手続きの流れについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「任意整理の流れと必要書類を徹底解説!手続き期間や書類の準備方法とは?」

個人再生

個人再生は裁判所を通して行う手続きで、100万円以上、5000万円未満の借金がある方に有効です。最大で総額の1/10まで減額可能で、こちらも3年~5年かけて返済していきます。ローン返済中のマイホームを残せる「住宅ローン特則」という制度があるのも特徴。また借金の種類を問わないのもメリットです。

ただし、一定以上の安定した収入がないと個人再生が認められません。任意整理よりも時間や費用がかかり、裁判所を通すということで国の機関誌「官報」に手続きした人の情報が掲載されます。また連帯保証人のいる借金を手続きした場合は、減額した分の返済義務が連帯保証人に移ります。

個人再生のメリット・デメリットについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「個人再生のメリット・デメリットを徹底分析!注意点・利用条件・他の債務整理との違いは?」

自己破産

自己破産は、債務整理の中で最も強力な手続きです。裁判所に破産申立し、破産が認められると借金の返済義務がすべてなくなります(免責)。返済すべき借金が残らないということで、いち早く新たな生活に踏み出せます。

免責が認められるためには、保有している財産を処分する必要があります。また自己破産には免責が認められない「免責不許可事由」があり、ゲーム課金を含む浪費による借金が認められない可能性が。現在のたてつけでは、裁判官の裁量で免責が認められる(裁量免責)があるので、免責される可能性は十分にあるでしょう。

ただそのためには、手続きを弁護士に依頼し、裁量免責が認められるような対策が必要です。スマホゲームをやめるのはもちろんのこと、課金をしてきたことへの反省の態度を裁判所へ示さなければなりません。免責不許可事由がある場合は、裁判所から任命された破産管財人が調査を実施します。裁判所や破産管財人との面談を通して反省が本気だということを真摯な態度で表明してください。

自己破産すると家族がどうなるか心配な方は、こちらの記事を参考にしてください。

「自己破産すると家族はどうなる?影響が出ること・出ないことと迷惑をかけないポイントとは」

まとめ

廃課金とはソシャゲやスマホゲームで、生活に支障をきたすほど課金をしてしまう状態のこと。そもそもこれらのゲームは、アイテム課金やガチャなどで課金させやすい作りになっています。ゲームユーザーは巧妙なギャンブル要素や仲間意識、承認欲求を満たすために廃課金になりやすいといえます。

廃課金状態を続けると、ゲーム中心の生活となり人間関係にヒビが入りがち。仕事や学校の勉強がおろそかになり、最終的には辞めてしまうことも。借金してまで課金した場合は、借金返済が滞ると財産を差し押さえられる恐れがあります。

このような状況を回避するには、徐々に課金額を減らしたり課金しにくい設定にすることがポイント。どうしてもゲームをしてしまう人はデータをアンインストールしてください。そして借金問題は弁護士に相談するのがベスト。最も適した債務整理方法が分かり、手続きを依頼することができます。

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