- 「アコムでキャッシングした分の利息がいつまでたっても減らない…」
- 「アコムの借金を効果的に減らせる方法はある?」
消費者金融大手として知られているアコムですが、「アコムの利息がおかしい」という噂を聞いたことはありますか?この噂は果たして本当なのでしょうか、他の消費者金融や金融機関と比較しながら、アコムの利息が高いと感じる理由や噂の真相について見ていきます。
すでにアコムからお金を借りている方へは、アコムの借金を早期に完済するための方法や、アコムの借金が返せなくなったときの対処法を紹介。まずは自分にいくら借金が残っているか確認し、早期に借金問題を解決するために何ができるか考えていきましょう。
アコムの利息がおかしいってホント?
冒頭でお伝えした通り「アコムの利息がおかしい」という噂は本当なのでしょうか?特徴や他の消費者金融との比較しながら、解説していきます。
アコムは消費者金融大手の一つ
アコムは1978年に前身となる会社の100%出資によって設立されました。大手の消費者金融の中でも利用者数がトップクラスに多く、審査や借入までのスピードが速いのが特徴。自動契約機「むじんくん」の設置台数も全国で893台と業界屈指です。アコムの商品詳細は以下の通りとなっています。
融資限度額 | 1万~800万円(カードローン) 300万円(クレジットカード) |
最短審査時間 | 最短20分 |
即日融資 | 可能 |
無利息サービス | あり(契約日の翌日から30日間) |
提携ATM利用手数料 | 1万円以下の取引1回につき110円(税込) 1万円~の取引1回につき220円(税込) |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
返済方法 |
|
返済日 |
|
アコムの特徴
続いて、アコムの特徴を紹介します。
- クレジットカード(ACマスターカード)付きのカードローンを取り扱っている
- 初回利用者に限り30日間無利息サービスを利用できる
- パート、アルバイト、派遣社員などの雇用形態でも利用できる
- 返済日を2種類から選べる
他の消費者金融と大きく違う特徴は、2種類の返済日から選べるということ。通常は毎月1回決まった期日に支払うことが多いですが、アコムではそれよりも長い35日スパンで返済できます。任意で選べるので、毎月の返済がギリギリという方は、より長いスパンで返済できるというメリットがあります。
一方で毎月決まった○日という返済日ではないため、次の返済日を忘れてしまう可能性があります。35日返済を選択した場合は、返済日を忘れないようご自身で把握するようにしましょう。
アコムの利息について
それでは問題になっているアコムの利息について見ていきましょう。アコムのホームページを見ると、カードローン利息(貸付利率)は実質年利で3.0~18.0%となっています。ちなみにクレジットカードの実質年利は、10.0~14.6%です。
融資を受ける場合の利息(借入利率)は、1年間に発生する利息の割合であれば「年利」で表示すると定められています。この利率は、個々人によって異なる利用枠(貸付極度額)によって変わってきます。貸付極度額ごとの利息(年利)は以下の通りです。
貸付極度額(利用枠) | 利息 |
---|---|
1万~99万円 | 7.7~18.0% |
100万~300万円 | 7.7~15.0% |
301万~500万円 | 4.7~7.7% |
501万~800万円 | 3.0~4.7% |
アコムの利息が決まる要素
前出の通り、アコムの利息には3.0~18.0%の幅があります。利息がいくらになるかは借入極度額によって変わり、貸付極度額は利用者によって異なります。多くの場合、最初にアコムを利用するときの極度額は100万円未満で、年利は18.0%が適用されます。
長期間利用し続けて期日通りに返済を行うことを継続すれば、アコムからの信用度がアップして、次第に極度額が上がり、徐々に低い金利が適用されるという訳です。理論上は初回から100万円以上の高額借入をすれば年利は18.0%よりも低くなります。しかし最初に契約した場合その人が本当に期日通りに返済してくれるかはわかりません。そのため、契約当初は最も高い18.0%が適用されるのが通常です。
また顧客の年収によって、貸付極度額が決定されます。アコムのような消費者金融では、総量規制の対象となるため年収の1/3が融資限度額と決まっています。総量規制とは、過剰な貸付から個人の利用者を守るために行われている行政指導で、貸金業法でも定められているルールです。
年収の1/3を超える金額を、個人の利用者は貸金業者から借金できないようになっています。つまり年収300万円の人は100万円、年収600万円の人は200万円が借入限度額です。とはいえアコムなど消費者金融での最初の契約では、年収にかかわらず数十万円程度の少ない限度額が適用されることがほとんどです。
アコムの利息はいつから発生?
アコムの利息はいつから発生するかについては、「借入日の翌日から」です。極端なようですが、借入日当日に返済できれば、利息は負担する必要がありません。アコムだけでなく、多くのカードローンの利息は日ごとに発生します。
ちなみに20万円を年利18.0%で借りた場合は、20万円×18.0%÷365日=98円が1日当たりで発生する計算になります。利息の計算においては、1円未満の端数は切り捨てるのが通常です。借入期間が延びるほど利息の負担が重くなるので、早期に返済することが重要となります。
利息の確認方法
自分はいくら利息を支払っているか知りたい場合は、次の2つの方法で確認可能です。
- アコムの会員ページの「明細の確認」で利息をチェック
- アコムATMもしくはセブン銀行ATMで借入時に発行される明細書でチェック
アコムで借入した場合は後日「契約手続きのお願い」というメールが届きます。そのメールに会員登録の手順が記載されているので、わすれずに登録しましょう。またATMでチェックできるのは借り入れ時のみ。返済時に発行される明細書には利息の記載がないので注意しましょう。
アコムの利息シミュレーション
アコムの毎月の返済額は、「返済早見表」で確認できます。ここでは10万円・20万円・50万円借りた場合、35日返済だと毎月の返済額や負担利息額はいくらになるのかシミュレーションしていきましょう。返済回数は10回~51回で設定しています。
借入金額 | 10万円 | 20万円 | 50万円 |
---|---|---|---|
毎月返済額 | 3,000円~11,000円 | 6,000円~22,000円 | 15,000円~55,000円 |
返済総額 | 109,710円~150,105円 | 219,425円~300,256円 | 548,569円~750,686円 |
負担利息額 | 9,710円~50,105円 | 19,425円~100,256円 | 48,569円~250,686円 |
借入金額によって最低返済額が変わり、返済回数が少なければその分負担利息額は少なくて済みます。一方で返済回数が多くなるにしたがって、負担金利額ひいては返済総額も増加します。
他の消費者金融との利息比較
アコムの利息は他の消費者金融と比べるとどうなのでしょうか。こちらはアコムとそれ以外の代表的な消費者金融3社の利息を比較した表です。
消費者金融 | 利息 |
---|---|
アコム | 3.0~18.0% |
アイフル | 3.0~18.0% |
プロミス | 4.5~17.8% |
SMBCモビット | 3.0~18.0% |
この表から分かる通り、いずれの消費者金融の利息幅もそれほど違いがありません。プロミスが下限で1.5%高く、上限で0.2%低くなっていますが、それほど極端な違いはありません。このことからも、アコムの利息がとりわけ高い訳でないことが分かります。
消費者金融の借金が返せないときの対処法は、こちらの記事を参考にしてください。
「消費者金融の借金が返せない!滞納したあとの流れと返済できない時の対処法」
利息制限法の上限金利
日本には、利息の上限を決める「利息制限法」という法律があります。この法律は日本の経済状況に適した利息の利率で、利用者の生活を守るために作られました。利息制限法の上限金利は、借入金額に応じて次のように決められています。
借入金額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20% |
10万以上100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
国や各都道府県に貸金業登録がある正規の貸金業者であれば、銀行でも消費者金融でも業種にかかわらず利息制限法の上限金利の範囲内で貸し付けを行っています。
2010年に改正利息制限法が施行されるまでは、出資法の上限金利との間のいわゆる「グレーゾーン金利」で貸し付けていた業者もありますが、2010年以降は年利20%以上で貸し付けると、超えた部分の利息は無効となるため、正規の貸金業者であれば現在は利息制限法の範囲内の利息で取引しています。
過払い金はあまり期待できない
グレーゾーン金利という言葉で思い出されるのが「過払い金」です。過払い金とは、上で説明した貸金業法改正によってグレーゾーン金利が違法とされために発生した、払い過ぎた利息のこと。以前からアコムを利用していた方の中には「過払い金があるのでは?」と期待する人がいるかもしれません。
アコムも貸金業法改正以前は、最大29.2%で貸し付けを行っていました。そのため改正当初は多くの過払い金返還義務が発生していたと考えられます。しかし2024年現在では過払い金が発生する条件に該当する取引はごくわずかとなっています。アコムの過払い金が発生する条件は以下の通りです。
- 利息制限法が改正された2007年6月17日以前からアコムと取引がある
- 最後の取引から10年(時効)経過していない
アコムは、利息制限法が改正された翌日の2007年6月18日に法定金利まで利息を下げています。それ以前から取引があり、なおかつ時効の10年が経っていない取引に限って過払い金が発生します。
過払い金の仕組みや受け取り方法は、こちらの記事を参考にしてください。
「過払い金が受け取れる仕組みと請求方法|受け取れる可能性が高い・低い借金の種類と注意点とは?」
アコムの利息が高いと感じる理由
アコムの利息は、他の消費者金融と比べても決して高い訳ではありません。しかし人によっては高いと感じることも。こちらでは、アコムの利息が高いと感じる理由について解説します。
他の金融機関よりも高めの設定
アコムの金利は消費者金融としては平均的な利息ですが、他の金融機関と比べると高めに設定されているのが理由の一つと考えられます。銀行カードローンの金利は年利1.5~15.0%ほど。アコムの金利と比べると低く設定されていることが分かります。ちなみにクレジットカードのキャッシングの利息は18.0%前後と、アコムの利息とは同程度です。
収入とのバランスが取れていない
収入と借入のバランスが取れていないと、利息が高いと感じがちです。バランスが取れているかどうかの判断基準は、総量規制(年収の1/3)を目安にできます。現在、すでに年収の1/3を超えて借り入れをしている方は要注意です。毎月の返済が難しくなっても、新たな借入で補うことが難しくなります。
毎月の返済額が月収の1/3を超えても、負担がやや大きくなります。健全な借り入れをするには、年収の1/3を目安にしましょう。
最低返済額しか返済していない
最低返済額しか毎月返済していないと、利息が高く感じるようです。とくに初回利用では、アコムの利息は18.0%と高めです。最低返済額だけを返済し続けていても、利息の支払い分がほとんどで、いつまでたっても元金が減っていきません。
毎月キチンと返済しているのに、いつまでたっても元金が減らないと感じている人の中には、最低返済額しか返済していないというケースがよくあります。
追加借り入れによる返済期間の延長
アコムの利息が高いと感じる理由に、追加借り入れによる返済期間の延長があります。アコムのカードローンの返済期間は「最終借入日から最長で9年7カ月(100回まで)」と決められています。最初に借りた分の返済が進んでいても、途中で繰り返し借り入れすると、どんどん返済期間が延びていってしまうことに。
とくに返済額が最低返済額に近く、利息分しか支払えない状態が続くと、返済期間が長期化します。その間には決められた返済日までに払えない月も出てくるでしょう。そういったときに返済のために新たに借り入れをすると、残元金は増えることに。残元金が増えると利息も増え、さらに返済が長期化するという負のサイクルが生まれます。
リボ払いを選択している
アコムには、ACマスターカード付きのローン商品があります。このクレジットカードについているキャッシング機能で、現金を借り入れすることも可能です。その場合の返済方法としてリボ払いを選択すると、利息が高く感じる」「いつまでたっても元金が減らない」と感じてしまう人も。
リボ払いとはリボルビング払いのことで、利用金額や件数にかかわらずあらかじめ設定した一定の金額を支払う返済方法をいいます。リボ払いの種類にはいくつかありますが、アコムでは借入残高に一定の割合をかけて毎月の返済額を算出する「定率リボルビング方式」を採用しています。
とくにアコムの場合は、契約条件が良い人ほど「一定の割合」が低く、毎月の返済額が下がるように設定されています。借入残高の一部を少しずつ返済していくため、完済までに時間がかかる場合があります。
リボ払いがヤバイ理由と払えなくなったときの対処法は、こちらの記事を参考にしましょう。
「リボ払いがヤバイ理由と仕組みを分かりやすく解説!安全に使う方法や払えなくなったときの対処法とは」
35日ごと返済を選択
アコムの35日ごと返済を選択すると、利息が高く感じるケースがあります。カードローンの利息は1日単位で加算され、返済分は優先的に利息に充当。その残りが元金返済になります。同じ返済回数でも35日ごとの方が日数が長くなるため、その分支払う利息も増えるという訳です。
ちなみに35日返済を繰り返すと年に10回しか返済できません。年12回返済日がある毎月指定期日と比べると、当然のことながら元金の減りは鈍化します。
アコムの借金を早く返済する方法
アコムの借金をなるべく早く返済するためには、返済回数の短縮と支払利息をおさえる工夫が必須です。次に紹介する方法を実践していきましょう。
返済回数の短縮
返済回数を短縮できれば、その分支払う利息も減らせます。支払う利息が減れば、返済金額全体を下げることが可能です。
繰り上げ返済
余裕がある月は、毎月の返済の他に任意で繰り上げ返済することをおすすめします。アコムに限らず、消費者金融の利息は高めなので、毎月1回や35日ごとの返済だと利息の支払い分が増えて元金がなかなか減っていきません。しかし繰り上げ返済を行うと、そのほとんどが元金返済分に充当されるので、効率的に借金を減らせるという訳です。
例えば50万円の借入を毎月15,000円ずつ返済していった場合、完済までに4年近くかかり利息を20万円程度支払わなければなりません。しかし同じ額を毎月2万円程度支払っていくと、2年半程度で完済でき、支払う利息も合計で13万円ほどで済みます。
家計に余裕があるときにはこまめに繰り上げ返済を行い、返済回数を短縮していきましょう。
一括返済
ボーナスや臨時収入が入り、残金を一括返済できるようなときには、支払う利息を大幅に減らすことができます。今までコツコツと支払ってきたアコムの借金をゼロにでき、他の借金返済や貯金に回せます。
アコムでは、インターネット返済・ATM返済・振込での返済のいずれかの方法で、一括返済が可能です。詳しい返済方法については、アコムのホームページを参考にしましょう。
支払利息を低くする
アコムに支払う利息を減らせれば、借金を早期に完済できます。
利用限度額の増額
アコムの利用限度額を増額できれば、適用金利が下がる可能性があります。上で説明した通り、アコムでは利用限度額に応じた利息が設定されています。限度額が99万円以下と100万円以上とでは、適用金利が変わる可能性が高いでしょう。
アコムを半年以上利用していて、返済に遅れがないような方ならば増額審査に通る可能性があります。まずはアコムに増額できないか相談してみてください。
無利息期間のうちに返済
アコムを一度も利用したことがない人に限って可能なのは、無利息期間のうちに返済すること。アコムでは、初回借入後30日間であれば、利息が0%になるサービスがあるからです。この期間内に返済してしまえば、利息負担はありません。
尚、アコムの無利息期間は借り入れの有無にかかわらず契約日の翌日からスタートします。そのため、30日間無利息サービスを利用したい場合は、借入の予定があるタイミングで契約するようにしましょう。
借り換え
銀行カードローンなど、アコムよりも低い金利のものに借り換えができれば、借りたお金でアコムの借金を完済し、以後はそのカードローンの返済をすることで、利息を下げ返済を早めることができます。
ただし銀行カードローンの審査は、アコムのような消費者金融よりも審査が厳しいといわれています。消費者金融の返済に不安がある人が審査に通るかは、これまでの返済状況によります。アコムやその他の借金を何度も滞納していると、審査に落ちる可能性があります。
借金を借り換えるメリットと借り換え先の選び方については、こちらの記事を参考にしてください。
「借金を借り換えるメリット・目的とは?借り換え先の選び方と注意点を解説」
おまとめローンの利用
アコム以外に複数の消費者金融からも借りている方は、おまとめローンの利用で利息を下げられたり、毎月の返済金額を減らせる可能性があります。おまとめローンとは複数社からの借入を一社にまとめられるローン商品のことで、返済の管理を楽にできるというメリットも。
さらにおまとめローンは貸金業法に基づく総量規制の対象外となっているので、すでに年収の1/3を超える金額でも借入可能です。ただしこちらも審査があります。またおまとめローンは返済専用になっているので追加融資は受けられないので気を付けましょう。
おまとめローンの申込方法やメリットについては、こちらの記事を参考にしましょう。
「借金一本化で返済が楽になる!おまとめローンの申込みから完済までの不安をすべて解消」
繰り上げ返済
支払利息を下げるためにも、繰り上げ返済は有効です。繰り上げ返済は返済をスタートしてからの時期が早ければ早い方が利息の軽減効果が高くなります。家計にゆとりがあるのなら、1カ月でも早く繰り上げ返済をしていきましょう。
アコムで繰り上げ返済する場合、特別な連絡は必要ありません。いずれの返済方法でも、期日までに繰り上げ返済を行うと追加入金扱いになります。ただし提携ATMから振込する場合と銀行振込する場合の手数料は、利用者負担となります。せっかく繰り上げ返済したのに手数料が引かれてしまうのはもったいないという人は、手数料がかからないインターネット返済を利用しましょう。
利息の引き下げ交渉をする
アコムに直接電話やメールをして、「利息を下げられませんか?」という引き下げ交渉をするという方法があります。審査を行いそれに通過すれば、利息の引き下げに応じてもらえる場合も。アコムとしても優良な顧客を他社に奪われることは避けたいので、場合によっては利息が下げられる可能性があります。
ただし増額審査と同様に、半年以上の利用実績や返済に遅れがないことが条件となります。まずは期日を守って半年はきちんと返済を継続しましょう。
どうしても自力返済が難しいときは…任意整理を検討
どうしても自力での返済が難しいときには、債務整理の一種である任意整理を検討しましょう。
任意整理とは
任意整理とは、借金返済が難しい債務者とお金を貸している債権者が直接交渉し、利息などをカットしてもらう手続き。場合によっては3年~5年の返済期間の延長も可能です。任意整理で減額できるのは、次のようなものです。
将来利息 | 現時点で残っている借金に対して発生する、完済まで支払い続ける予定の利息 |
経過利息 | すでに発生しているが未払いとなっている利息
最終返済日から債権者との和解契約が成立するまでに発生した利息のことをいう |
遅延損害金 | 期日までに返済できない場合にその翌日から加算される損害賠償金のようなもの
一定の料率に基づき、延滞期間に比例する方法で計算される |
任意整理で減額できる将来利息については、こちらの記事を参考にしてください。
「任意整理で減額できる『将来利息』とは?カットできる条件や金額、事例を解説
アコムの借金も任意整理できる?
アコムの借金も、合意さえ得られれば任意整理できます。ただし遅延損害金やこれまでに支払った利息のカットに応じてもらうことは難しく、あくまで将来利息を減額したうえで返済期間の延長に応じてもらえる可能性があると考えた方がいいでしょう。
ただしアコムの利用年数が1年程度だと、「利息のカットが難しい」「分割払いは1年まで」など、任意整理の効果はそれほど感じられない場合も。逆に2年以上利用している人であれば、利息のカットや3年の分割払いに応じてもらえる可能性が高いでしょう。
任意整理のメリット・デメリットについて詳しくは、こちらの記事を参考にしましょう。
「任意整理のメリット・デメリット|整理後の生活への影響を最小限にする方法とは?
任意整理後はアコムの借入ができない
アコムに限ったことではありませんが、一度債務整理をするとその後は同じ債権者から借入することができなくなります。というのも金融機関では独自に、過去に債務整理をした情報や遅延情報、強制解約の情報(社内ブラック)などを保管しているため。信用情報機関のブラックリストとは異なる基準で運用されているので、半永久的に消えることはありません。
社内ブラックの情報がどこまでの範囲で共有されているのかは不明ですが、基本的にグループ会社内では共有されていると考えた方がいいでしょう。アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループの連結子会社に当たるので、三菱UFJ銀行をはじめとする金融機関からは、任意整理後借入できないと考えましょう。
任意整理で減額した借金を完済後、いつから借り入れできるかについては、こちらの記事を参考にしましょう。
「任意整理を完済したらいつから借入ができる?任意整理返済後の流れを解説」
任意整理後の滞納はNG
任意整理の手続き後は、債権者と合意した内容通りに3~5年かけて返済していきます。この返済を滞納してしまうと、完済の意思が見られないとみなされて残金を一括で払うように請求される恐れが。最悪の場合、裁判を起こされて財産を差し押さえられることもあります。
任意整理によってせっかく減額できた借金は、滞納することなく返済計画通りに支払っていくようにしましょう。
2回目の任意整理ができるのか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
「2回目の任意整理はできる?失敗しないための注意点、成功のコツを解説」
任意整理を成功させるには
アコムの借金の任意整理を成功させるには、法律の知識や債権者との交渉スキルが欠かせません。そのため借金問題や債務整理に強い弁護士に相談することをおすすめします。弁護士に手続きを依頼すると、次のようなメリットがあります。
- 手続きが終わるまで返済をストップできる
- 債権者からの取り立てを止められる
- 債権者との連絡や交渉を任せられる
- 書類の作成や債権者との書類のやり取りをやってもらえる
- 周囲に任意整理のことがバレにくくなる
任意整理を成功させるには、債権者との交渉をなるべくこちらの有利になるようにまとめなければなりません。弁護士は交渉のプロでもあるため、債権者との交渉を安心して任せられます。
まとめ
アコムの利息は他の消費者金融と比べても決して高い訳ではなく、法律に基づいた適用がなされています。それでもおかしいと感じるのは、収入とのバランスが取れていない場合や最低返済額氏か返済していない場合、リボ払いを選択している場合だと考えられます。
アコムの借金を早期に完済するには、支払期間の短縮や支払利息の圧縮が必須です。繰り上げ返済や一括返済のほか、利用限度額の増額や金利の引き下げ交渉を行いながら、おまとめローンの利用や借り換えを検討しましょう。
どうしても自力での返済が難しいときには、任意整理で利息の減額や支払い期間の延長を求める方法があります。任意整理を成功させるには、借金問題に強い弁護士に依頼するのがベストです。まずは無料相談に行き、借金の金額やその他の状況から、任意整理が可能か判断してもらいましょう。