借金の管理できない人必見!適切な相談先と借金管理の手順とは?返済不能になった借金解決方法も解説

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  • 「返済しなければいけない借金がいくつもあって管理しきれない…」
  • 「自分で借金を適切に管理する手順とは?」

借金をするのは必ずしも悪いことではありませんが、借金を適切に管理できないと困ることが出てきます。こちらの記事では、借金を管理できない人や返済がいつまで経っても終わらない人の特徴を解説。そのような方のために、手順に沿って借金の管理方法も紹介していきます。

自分一人では借金を管理しきれないという人は、適切な機関に早めに相談すべきでしょう。そして返済不能になってしまったという方は、自分に合った債務整理を選択してください。借金問題を解決するには、適切な借金の管理が最優先の課題です。自分の性格や借金の内容をもとにして、借金管理の方法を学んでいきましょう。

 

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なぜ借金を管理できないのか?返済が終わらない人の特徴

借金をキチンと管理できていない人の多くは、借金返済を効率的に終わらせることができません。こちらでは借金返済を終わらせることができない人の特徴について解説していきます。

返済計画を立てていない

借金返済が思うようにいかないという人のほとんどは、返済計画を立てていません。返済計画とは、今返済中の借金ごとの借入額や金利、返済期間や残高を把握したうえで、どの借金から優先的に返済していけばいいかというプランです。

返済計画を立てずにただ漠然と返済していると、完済までの道のりが見えにくく、焦りや不安の気持ちが大きくなりがち。このような不安や精神的負担を軽減するためにも、返済計画を立てて完済の目途を建てましょう。多くの金融機関の公式サイトで、無料で提供している返済シミュレーションがあります。こちらを活用しながら、毎月の返済額や完済時期をチェックしてみましょう。

借金返済の先が見えないという方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「借金返済の先見えない…5つの原因と見通しを立てる手順・解決方法を詳しく解説」

借金返済のために借金している

借金返済のために借金を繰り返している人は、借金を管理できていないのはもちろん、返済が終わらない人の特徴です。初めは数万円程度の借金ですが、元金+利息の返済が必要になるため、次に借りる借金の元金は当初よりも増えてしまいます。

そして借入先が増えれば増えるほど信用力が低下するため、貸し倒れを防ぐために高い金利でしか借りられなくなります。また貸金業者には「総量規制」といって、年収の1/3の金額までしか貸付してはいけないという決まりがあります。借金を返済するために他のところから借金を繰り返すという方法は、遅かれ早かれ破綻するのが目に見えています。

借金を短期で返す方法が知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「借金を短期で返す方法とは?種類別・金額別の返済方法や5つのポイントを紹介」

複数のクレジットカードを使っている

手元に十分な現金がないからといって、複数のクレジットカードを使うのはおすすめできません。支払の先延ばしにしかならず、先延ばしすればするほど手数料や利息が付いて返済総額が大きくなります。翌月一括払いよりも分割払い、分割払いよりもリボ払いの方が支払う手数料が高くなるので気を付けましょう。

また口座に十分な残金がなくクレジットカードの支払日に引き落としができないと、最終的にはカードの利用ができなくなります。それにプラスして支払いが遅れたことに対する遅延損害金も発生することに。クレジットカードは必ず支払える範囲内で計画的に利用しましょう。

クレジットカード会社から一括請求の通知が届いたという方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「クレジットカード会社からの一括請求を無視するとどうなる?主な流れと解決方法を紹介!」

リボ払いを利用している

クレジットカードでのショッピングでリボ払いを選択していると、いつまで経っても返済が終わらないという事態に陥りがちです。リボ払いとは、利用金額にかかわらず毎月一定額を支払うという方法。毎月の支払額を低く抑えられるメリットがある一方で、消費者金融並みに手数料高く(年利15%前後)、返済総額が膨らみがちです。また返済が長期化しやすく、借金をしているという意識が薄れるのもデメリット。

リボ払いは便利で使いやすい分、返済がいつまで経っても終わらないため、「リボ地獄」と呼ばれることもあります。早期に完済を目指すためには、リボ払いは止めるのが原則といえます。

リボ払いの借金が減らずにお困りの方は、こちらの記事を参考にしてください。

「リボ払いの借金が減らない!仕組みと原因を知って残金を効率的に減らしていこう」

最低限の金額しか返済していない

最低限の金額しか毎月返済していないと、返済期間が伸びて支払総額も増えてしまいます。これは借金の元本がなかなか減らないことが原因です。例えば10万円を毎月5,000円のリボ払い(年利15.0%)で支払うとすると、かかる手数料は12,882円で支払総額は112,882円、支払回数は20回となります。初回の支払いを見ると元金5,000円に対して、手数料の金額は1,027円です。

これに対して毎月の支払額を20,000円に増額すると、かかる手数料は3,524円で支払回数は5回で終わります。家計の見直しや節約などで毎月の返済額を増額できるときには、極力増やすのが早期で完済するポイントです。ただし契約によっては毎月の返済額を増額できない場合もあります。そのときにはボーナスなど臨時収入で繰り上げ返済を行うといいでしょう。

自営業で借金返済が苦しいという方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「自営業で借金返済が苦しい。会社の事業継続・廃業それぞれに向けたベストな対処法とは」

安易に借金している

「少ない金額だから」「すぐに返済できるから」と、安易に借金を繰り返していると、気が付いたときには借金総額が増えている場合があります。毎月の返済額が少額のままでは元本を減らせず、いつまで経っても借金が減らないという事態に陥りがちです。

とくにギャンブル好きな人、ストレス発散や高揚感を得るために買い物をしてしまう人は注意が必要です。本当に必要な借金(買い物)か、他の方法でストレス発散できないかなど、一度立ち止まって考えてみましょう。借金問題を解決するには、必要以上の出費を抑え、身の丈に合った生活をすることが大切です。

督促や催促を無視し続ける

すでに借金を滞納していて督促や催促を受けているにもかかわらず、それを無視し続けるのはNGです。そもそも督促や催促を受けているという現状が、借金を管理できていないことの証拠です。それにプラスして連絡を無視し続けていると、遅延損害金が加算されて支払えない程の金額になってしまいます。

最終的には給与や預貯金など財産の差押えといった、法的手続きを取られる可能性も。返済が難しいときには、早めに金融機関に連絡し、返済の猶予や返済計画の見直しができないか相談しましょう。

非正規の貸金業者から借金している

闇金など非正規の貸金業者からも借金していると、いつまで経っても借金返済を終えることができません。闇金とは貸金業の登録を受けていない違法な貸金業者のこと。SNSやネット掲示板での「個人間融資」も、闇金の可能性が高いです。このような業者から一度でもお金を借りてしまうと、年利数千%という法外な金利を請求されたり、恫喝まがいの督促や取り立てを受けたりします。最近ではSNS上に個人情報を晒されるといったリスクも表面化しています。

闇金など非正規の業者の目的は、融資をして金利や手数料を手にすることだけではありません。様々な手段で完済させないような手段を講じて、不当に金銭を支払わせ続けることが本来の目的です。完済できても他の闇金が近づいてきたり、他の詐欺や犯罪に個人情報を利用される可能性が高いため、闇金には手を出さないようにしましょう。

闇金が借金を完済させてくれない理由やその対処法は、こちらの記事を参考にしましょう。

「闇金が借金を完済させてくれない…どうすればいい?その理由と手口、適切な対処方法とは」

借金を管理できないときの対処法

借金を管理できずにいつまでも返済が終わらないときには、次のような方法を試してみましょう。

借金の現状を整理して把握する

まずは自分の借金の現状を把握して、整理するところから始めてください。とくに複数のところから借金している方は、返済に追われて毎月のトータルの返済額や完済の見込み時期が分かりにくくなります。手元に契約書や利用明細書があるときには、そちらをチェックしてください。

または金融機関のホームページからマイページにログインすると、契約内容が分かります。他にも借入先の窓口やコールセンターからも問い合が可能です。どこから借りているかさえ分からないという方は、日本に3つある信用情報機関に情報開示請求するといいでしょう。それぞれの機関の請求方法は以下の通りです。

信用情報機関 請求方法・金額
株式会社シー・アイ・シー(CIC) 窓口:500円

インターネット・郵送:1,000円

株式会社日本信用情報機構(JICC) 窓口:500円

スマートフォン・郵送:1,000円

全国銀行協会(KSC) 1,000円

※別途コンビニ・郵便局で事務手数料が必要

信用情報機関ごとに、加盟している金融機関が異なります。開示請求するときには3か所すべてに請求するようにしましょう。次に借入状況をエクセルなどで一覧表にしてください。記載する内容は以下の通りです。

  • 借入先金融機関名
  • 借入金額
  • 借入年月日
  • 利息
  • 毎月の返済日
  • 毎月の返済額
  • 完済予定日

一覧で作成したら、毎月の返済合計額と完済予定が一目で分かるように整理してください。

収支を把握する

次に自分の収入と支出を把握します。こちらもエクセルなどで作成しましょう。毎月の収入と、借金返済分を含めた支出(家賃・光熱費・食費・日用品費・交際費)などを大まかに計算してください。冠婚葬祭費など特別な出費が発生する場合もあるので、3カ月~6カ月程度の平均を取るといいでしょう。

最近ではレシートをスマホカメラで撮影するだけで、自動的に金額が入力される家計簿アプリもあります。あまり負担にならない方法で、無駄な支出がないかや節約できる項目がないか確認してください。

支出を見直す

支出を見直すときには、変動が大きい食費などの変動費よりも毎月かかる固定費を見直すのがおすすめ。見直し当初は手間がかかるものの、一度見直せば確実に一定額を節約できます。具体的な固定費の種類と、節約方法は以下の通りです。

固定費の種類 節約方法
家賃
  • より安い家賃のところに引っ越す
  • 職場までの交通費のかからないところに引っ越す
  • 可能であれば実家に戻る
光熱費(電気代・ガス代・水道代)
  • ガス会社や電力会社を切り替える
  • お風呂の入り方を見直す
  • 使わない場所の照明や家電の電源を切る
  • エアコンの設定温度に気を付ける
通信費

スマホ・携帯電話本体料金

スマホ・携帯電話使用料

プロバイダー料

インターネット料金

  • インターネット回線・プロバイダー・固定電話の見直し
  • 携帯電話のプラン変更
  • 携帯電話を格安SIM
保険料(生命保険・損害保険・学資保険・火災保険料)
  • 契約内容の見直し
  • 複数の保険に入っている場合は、内容が重複していないかチェック
  • 若い人は最低限の保険に変更
車両関係費(ガソリン代・保険料・税金・車検代・駐車場代・高速料金・修理代など)
  • 他の交通機関で代替可能であれば車を手放す
  • 近距離は車を使わない
  • 車のサイズを変更する

返済計画を立て直す

借金の現状を把握できたら、返済計画を立て直しましょう。家計の状況や返済に回せるお金を把握して、無理のない範囲でなるべく早期に完済を目指すと、トータルの返済金額も抑えられます。具体的には次のような方法があります。

おまとめローンを利用する

複数のところから借入している方は、おまとめローンの利用を検討してください。おまとめローンとは、複数の金融機関からの借金を、一か所にまとめるという返済方法。例えば、A社から10万円、B社から20万円、C社から15万円借りているとしましょう。おまとめローンの利用で新たにC社から45万円を借り入れ、A・B・C社の借金を完済します。その後はC社にのみ返済していくという方法です。おまとめローンには次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット デメリット
  • 毎月の返済の管理がしやすくなる
  • 利息を下げられれば、トータルの返済金額を抑えられる
  • 利息が高くなる可能性がある
  • 毎月の返済額を減らすと、支払総額が増える
  • 審査に通らない可能性がある
  • 場合によっては追加の借入ができない

借金の一本化をするメリットや手続き方法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「借金一本化で返済が楽になる!おまとめローンの申込みから完済までの不安をすべて解消」

毎月の返済額を増やす

早期に完済を目指すには、毎月の返済額を増やすようにしましょう。毎月の返済額を増やすと返済期間を短縮できます。利息分の負担が軽くなり、返済総額を抑えられるというメリットも。とくにリボ払いの支払いなど毎月の返済額が低く設定されていると、いくら返済を続けていても元金が減っていきません。

借金を効率的に減らすには、借金の元金を意識して減らす必要があります。節約や支出の見直しで借金返済に回せる額を増やし、無理のない範囲で返済計画を立て直しましょう。

利息の高い借金から返済する

利息の高い借金から優先的に返済するという方法があります。借金の種類ごとの利息の年利は以下の通りです。

消費者金融のカードローン 10万円まで:20%

10万円~100万円:18%

100万円以上:20%

銀行系カードローン 1.5~15.0%
クレジットカードのリボ払い 15.0~18.0%
カーローン 銀行系:1.0~5.0%

ディーラー:3.0~10.0%

住宅ローン 固定金利:1.5~1.6%(フラット35)

変動金利:0.5%前後

奨学金(日本学生支援機構) 0.002~0.4%

借入先の金利を確認したうえで、金利の高い借金から優先的に繰り上げ返済をしていくと、効率的に借金を減らせます。

リボ払いがやばい理由や払えなくなったときの対処法は、こちらの記事を参考にしてください。

「リボ払いがヤバイ理由と仕組みを分かりやすく解説!安全に使う方法や払えなくなったときの対処法とは」

繰り上げ返済を活用する

ボーナスなど臨時収入があったときには、繰り上げ返済を活用して効率的に元金を減らしていきましょう。というのも借金の一部または全部を繰り上げ返済した場合、全て元金に充当されるためです。元金を減らすことで、将来的に支払うはずの利息をカットできます。繰り上げ返済する場合には、金利の高い借金から優先的に返済していくとより効果的です。

借金の元金が減らずにお困りの方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「借金の元金が減らない!7つの原因の解決法&種類別の減らし方」

リボ払いはやめる

クレジットカードのリボ払いを利用している方は、すぐにリボ払いを止めるようにしましょう。リボ払いを続けていると、残高を減らせるどころか逆に増やしてしまう可能性も。クレジットカードを使うときには、金利や手数料がかからない翌月一括払いにしましょう。

どうしても一括払いが難しいときには、回数の少ない分割払いやボーナス一括払いにするのがおすすめです。カード会社によっては、支払い方法が自動的にリボ払いに設定されている場合があります。また知らない間にリボ専用カードを契約している場合も。不明な点や心当たりのない手数料が引かれているときには、すぐにカード会社に確認してください。

リボ払いの借金に過払い金が発生するか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

「リボ払いの借金に過払い金は発生する?発生する条件と請求できないケース、請求時の注意点を解説」

金融機関に相談する

契約した返済日に支払ができないときには、すぐに金融機関に連絡してください。返済できない理由を説明して、返済の猶予や延期の対応をしてもらえないか相談しましょう。金融機関によっては、専用の窓口を設けている会社もあります。事前に相談することで、遅延損害金の発生を避けられる可能性があります。

遅延損害金が発生してからでは、個人の信用情報に延滞の情報を登録されるリスクがあります。いわゆるブラックリスト状態のことで、今後のローン審査に落ちたり、新規でクレジットカードを作成できないなどの影響がでます。一括請求や財産の差押え等、最悪の事態を回避するためにも、返済できそうもないと思ったら早めに相談しましょう。

借金相談ができる窓口について詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

「借金相談が怖くてできない…借金を放置する危険性と無料で相談できる窓口を知り、借金問題を早期に解決」

貸付自粛制度を利用する

自分だけではどうしても借金を管理できない、借金するのを止められないという方は、日本貸金業協会が提供している「貸付自粛制度」を利用してはいかがでしょうか。貸付自粛制度とは、ギャンブル依存や浪費癖など生活に支障をきたす恐れがある当事者やその家族が、貸金業者からの借入を5年間制限してもらう制度。

貸付自粛の申告があった場合、その情報を個人信用情報機関に登録し、加盟金融機関に提供します。無料で利用でき、インターネット上や郵送、直接来協で申告できます。

競馬で増えた借金が返せないときの対処法は、こちらの記事を参考にしましょう。

「競馬で増えた借金が返せない!支払えない時の対処法や解決方法」

家族に協力してもらう

自分一人で借金を管理できない方は、家族に協力してもらう方法もあります。借金の把握や収支の確認の段階から家族に見てもらい、返済計画を一緒に立て、毎月の返済が確実に行われているかチェックしてもらってください。

場合によっては返済をすべて口座振替にし、返済専用口座を家族に管理してもらうのもいいでしょう。専門機関や第三者団体に借金相談をするときには、家族にもついてきてもらいましょう。

借金が親にバレる原因については、こちらの記事を参考にしましょう。

「借金が親バレする原因は?対処法やバレたときの言い訳について解説」

公的融資制度を利用する

自分の収入だけでどうしても借金を返済できないときには、公的融資制度の利用を検討してください。直接借金返済に充てることはできませんが、家賃や子どもの学費、失業中の資金にすることで、間接的に借金返済を助けられます。

制度の種類 内容
生活福祉資金貸付制度 低所得世帯・障害者世帯・高齢者世帯を対象にして学費支援や福祉に関する資金、生活困窮時の資金を借りられる制度

貸付上限額:(2人以上世帯)月20万円以内

(単身世帯)月15万円以内

緊急小口資金 休業中や失業中の人を対象に、緊急かつ一時的に少額の費用を貸し付ける制度

貸付上限額:20万円以内

母子父子寡婦福祉資金貸付金 20歳未満の児童を扶養している配偶者のいないひとり親に生活資金を貸し付ける制度
求職者支援資金融資制度 職業訓練受講給付金を受給する予定の人で、職業訓練中の生活費が不足する人が対象

給付額:上限月額10万円+交通費

それぞれ対象者や要件、申請先が異なります。詳しくは各HPをご確認ください。

借金を管理できない人の相談先

借金を管理できない人は、第三者機関や専門機関に相談することを検討してください。

依存症の専門機関

借金の原因がギャンブルやアルコール、浪費癖や買い物依存にある場合には依存症の専門機関に相談し、問題の根本原因から解決する必要があります。厚生労働省のHPに、各種相談先を紹介した「依存症対策」のページがあるので、こちらを参考にして相談先を探してください。

またそれぞれの依存症経験者、家族が運営する自助グループや回復支援施設の情報もあります。同じ悩みを抱えている人同士の体験を共有することで、問題を解決できる糸口が見つかるかもしれません。まずは行動してみて、依存症や借金問題を解決していきましょう。

自治体の法律相談

お住いの自治体で実施している無料の法律相談で、借金相談ができます。常時相談できないところもありますが、定期的に弁護士・司法書士による法律相談や、借金相談を実施しています。自治体の法律相談は基本事前予約制で、相談時間は30分前後。「お住いの自治体名 法律相談」で検索すると、法律相談の詳細を確認できます。

無料で借金相談ができる窓口については、こちらの記事を参考にしてください。

「借金の相談はどこがいい?無料で相談ができる窓口を紹介します」

その他の機関による借金相談

自治体の無料相談以外にも、無料で法律相談できる機関があります。相談料はかからないので、気軽に借金問題を相談できるのがメリット。一方で、相談できる内容が限定されている場合があるので注意が必要です。

日本貸金業協会

「貸金業相談・紛争解決センター」

消費者金融・信販会社・クレジットカード会社の債務者に対する家計管理や借金問題相談を受け付けている
日本クレジットカウンセリング協会 クレジットや消費者ローンの返済に関する無料相談を受けられる

債務整理や家計カウンセリングのアドバイスも実施

全国銀行協会相談室 銀行のカードローンや住宅ローンなど、銀行から借りている借金の返済が難しい方向け

電話や面談での相談が可能

消費生活センター(国民生活センター) 借り入れしている金融機関とトラブルが発生している場合や、多重債務の相談、闇金問題の相談を受け付けている
法テラス(日本司法支援センター) 多重債務・闇金問題・過払い金請求など、借金に関する法律相談、弁護士の紹介、弁護士費用の立て替えを相談できる

収入や資産が一定基準以下などの要件がある

日本弁護士連合会 専用ダイヤル「ひまわり110番」、インターネットの「ひまわり相談ネットで相談可

電話での無料相談んは15分程度、面談での相談は30分5,500円の相談料がかかる

日本司法書士連合会 全国150か所ある相談窓口で、借金問題や債務整理に関する相談ができる

各都道府県の司法書士会では、定期的に無料相談も実施

弁護士の法律相談

お近くの弁護士事務所でも、借金問題の相談ができます。初回の相談を無料で行っている事務所も多いので、多重債務でお困りの方や闇金からうっかり借金してしまった方、債務整理をご検討の方は相談してみましょう。とくに債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があり、それぞれで手続き方法や適してる人、減免割合などが異なります。

自分に一番適した方法が分からないという方は、借金問題に詳しい弁護士に相談してください。

お住いの地域で、借金問題に強い弁護士を見つける>>

返済できない借金があるときには…債務整理を検討

借金を管理できないばかりか、すでに返済が不可能と感じている方は、債務整理を検討すべきでしょう。債務整理の種類ごとの手続き方法や、メリット・デメリットは以下の通りです。

任意整理

任意整理とは、債権者と直接交渉して借金の減額を目指す手続き。減額が可能なのは、返済が遅れたことによる遅延損害金、和解までの経過利息、和解後完済までの将来利息です。交渉する相手を選べるので、保証人がいる借金や、手放したくない車や住宅のローンを対象から外して、それ以外の借金を手続きできます。

ただし大幅な借金の減額は難しく、手続き後も返済義務は残ります。任意整理のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 整理対象の債権者を選べる
  • 周囲に知られる可能性が低い
  • 財産を処分せずに手続きできる
  • 過払い金がある場合は返済に充当できる
  • 債権者からの取り立てをストップできる
  • 手続き後も返済すべき借金が残る
  • 大幅減額は難しい
  • ブラックリストに登録される
  • 債権者によっては交渉に応じてもらえない

任意整理でどのくらいの借金が減るか知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「任意整理で借金どれくらい減る?減額できる仕組みと向いている人、減額割合をシミュレーション」

個人再生

個人再生とは、裁判所に申し立てて借金を1/5~1/10に減額できる手続きです。ローンを継続して支払いながらマイホームに住み続けられる「住宅ローン特則」があるのが特徴。ただし借金は残るので、安定した継続的な収入が必要です。

個人再生は債務整理の中でも手続きが複雑なので、実績が豊富な弁護士に依頼するようにしましょう。個人再生のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 借金を大幅に減額できる
  • 住宅ローン特則を利用できる
  • 借金の原因を問わない
  • 視覚や職業に制限がかからない
  • 債権者からの取り立てをストップできる
  • 返済しなければならない借金が残る
  • 収入等に条件がある
  • 手続きに費用や時間がかかる
  • 連帯保証人に返済義務が移る
  • 官報に公告される
  • ブラックリストに登録される

個人再生の成功率について詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

「個人再生の成功率はどのくらい?失敗する理由と成功の秘訣、失敗したときの対処法を解説」

自己破産

自己破産とは、裁判所に申し立てて借金が返済不能状態だと認めてもらうことで、借金の返済義務を免除できる手続きです。どれだけ多額の借金があっても、免責が認められれば返済義務がなくなります。破産法という法律で認められた手続きで、生活を早期に再建することを目的にしています。

ただし次のようなデメリットもあるので、自己破産を選択するときには慎重に検討しましょう。

メリット デメリット
  • すべての借金の返済義務がなくなる
  • 債権者からの取り立てをストップできる
  • 最低限の生活に必要な財産は残しておける
  • 住宅や車など一定以上の価値がある財産は処分される
  • 税金や健康保険料などの非免責債権は免責できない
  • 財産隠しなど免責不許可事由に該当すると免責が認められない
  • 手続き期間中は一定の職業・資格に制限がかかる
  • 連帯保証人に返済義務が移る
  • 官報に公告される
  • ブラックリストに登録される

債務整理をすると、どの手続き方法を選択してもブラックリストに登録されてしまいます。登録される期間は5年から10年間で、自分で削除することはできません。とはいえ、返済を滞納していると遅かれ早かれブラックリストに登録されます。債務整理後のブラックリストに登録されている期間は、手元のお金で生活するための練習期間と考え、ポジティブにとらえましょう。

自己破産は自分でできるか知りたい方は、こちらの記事を参考にしましょう。

「自己破産は自分でできる?手順と注意点、弁護士に依頼しないときのデメリットとは」

まとめ

借金を管理できないと借金返済が終わらないばかりか、返済が遅れたり滞って最終的には給与や預貯金を差し押さえられてしまいます。返済計画を立てていない方、最低限の金額しか返済していない方、返済のための借金をしている方は注意が必要です。

借金を早期で返済するには、借金の詳細や収支を見直し、返済計画を立て直しましょう。おまとめローンへの借り換えや毎月の返済額の増額、金利の高い借金から優先的に返済するなどの工夫をしてください。依存症治療ができる医療機関や無料でできる借金相談も有効です。

もし返済できない程の借金があるときには、債務整理を検討してください。それぞれの方法ごとに減免割合や手続き方法などが異なります。債務整理に詳しい弁護士に相談したうえで、自分に一番適した方法で借金問題を解決していきましょう。

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