借金があること親に言えない…打ち明けるべきかの判断基準とやってはいけないNG行為

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  • 「借金があること親に言うべきか迷っている」
  • 「借金のことが親にバレるのはどんなとき?」

親に借金があることを打ち明けるべきか悩んでいる方はいませんか?確かに成人にもなれば、親に内緒で借金しても何ら問題はありません。しかし様々な状況で親に迷惑がかかる可能性がある場合は、親に借金のことをいった方がいいことも。

こちらの記事では親に借金のことを言えないという人向けに、言えない理由や知られてしまう可能性があるケース、相談すべきか迷ったときの判断基準について詳しく解説。さらに、親以外に無料で借金問題を相談できる場所についても紹介していくので参考にしましょう。

 

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目次

借金を親に言えない3つの理由と知られる可能性があるケース

借金のことを親に言った方がいいと思っているのだが何となく腰が重い、自分の口以外から借金のことを親に知られる可能性がある?という疑問をお持ちの方はいませんか?こちらでは親に言えない理由や、知られる可能性があるケースについて解説していきます。

借金を親に言えない3つの理由

借金のことを親に言えないのは、次の3つの理由があると考えられます。

迷惑をかけたくない

親に言えない理由の第一は、親に迷惑をかけたくないからです。いくつになっても親は子どものことを心配するもの。また高齢になった親に心配をかけたくないという人もいるでしょう。年金生活で親自身の生活に余裕が無かったり親にも借金があったりすると、子どものことを助けたくても助けられません。

また子どもの側も親に借金返済の協力をお願いすることは難しいため、親に借金があることをいいだしにくくなります。

後ろめたい気持ちから

借金そのものが後ろめたく感じられ、親に言いだしにくいという人もいるでしょう。厳格な親に育てられた人の中には、借金すること自体に罪の意識を感じてしまい、親に言い出しにくくなります。

また裕福な家庭で育ち、借金とは縁のない生活を送ってきた人もまた、親に借金のことを知られると軽蔑されるのではと思ってしまいます。このような人は、お金を借りることに罪の意識を感じており、家族に知られると軽蔑されるのではと感じて、借金のことを隠してしまいがちです。

本当のことをいいたくない

借金を作ってしまった原因が、浪費やギャンブル、ホストクラブ通いなどのネガティブな理由の場合は、親に本当のことをいいたくないために借金のことを伝えづらくなるでしょう。他にも趣味のグッズを買うためや慰謝料の支払いのため、投資の失敗などの理由でも親に打ち明けることができずに一人で抱え込んでしまいがちです。

借金のことが親に知られてしまうケース

借金のことを親に知られたくなくても、次のようなケースでは意図せずバレてしまう可能性があります。

返済を長期滞納している

借金の返済を長期間滞納していると、親に借金のことがバレる可能性があります。借金を滞納し続けていると、消費者金融やカード会社などから郵便による「督促状」が届きます。郵便受けに入っている通知の中身を親が見てしまうと、借金のことがバレてしまうでしょう。

郵便に気を付けていても、自宅に督促の電話がかかってくることがあります。個人名を名乗るケースがほとんどですが、頻繁に電話がかかってきたりすると親が不審に思う可能性も。親と同居している方は、借金返済を滞納しないように気を付けましょう。

親が借金の(連帯)保証人になっている

親があなたの借金の保証人や連帯保証人になっている場合、滞納すると親あてに督促の電話がかかってきたり督促状が届くようになります。保証人になっている時点で親は借金のことを把握しているものの、直接督促が行くことで滞納がバレてしまいます。

長期間滞納している場合は、保証人である親に残債の一括返済を請求される可能性が。親には心理的負担だけでなく、経済的な負担までもかけてしまうでしょう。親が保証人や連帯保証人になっている場合には、早めに滞納を解消するようにしたり、任意整理を検討すべきでしょう。

個人再生や自己破産などの債務整理をした

個人再生や自己破産などの債務整理をすると、親に知られる可能性が高まります。というのも次のような理由から、親に知られる恐れがあるためです。

家計全体の収支を報告しなければならない

個人再生や自己破産は、家庭裁判所に申し立てて手続きを行います。裁判所には借金の内容や金額のほか、返済可能かどうかを見るために世帯全体の「家計収支表」を提出しなければなりません。親と同居している場合には、親の収入や家計が分かる資料も提出しなければならないため、借金があり債務整理しようとしていることを知られる恐れがあります。

財産が処分される

自己破産では、本人名義の高額な財産は裁判所に処分され、債権者への返済に充てられます。本人名義の家に親と同居している場合には、家は財産とみなされて処分(売却)されてしまうでしょう。また車やバイクの名義が本人の場合にも、同様に処分される可能性があります。

ただし家の名義が親との共同名義の場合には共同持分には影響しませんが、親の了承を得て(任意)売却したり、親に自分の持分を買い取ってもらう必要が出てきます。いずれにしろ借金があることはバレてしまうでしょう。

官報に掲載される

個人再生や自己破産すると、その事実が「官報」に掲載されます。その官報を親や周囲の人が見て、借金があることがバレる可能性があります。官報とは国の機関誌で、法律の制定や改正などを国民に知らせる目的で発行されています。そして「裁判所公告」として、家庭裁判所を通じて行う個人再生や自己破産の情報も掲載されます。

掲載される内容は、申立人の住所や氏名、決定した年月日時や裁判所名などです。官報は紙媒体のほか、インターネット版の閲覧も可能ですが、日常的に見る人は限られているので、官報から親に知られる可能性は低いといえます。しかし親が次のような業界や部署にいる場合には、知られる恐れがあります。

  • 弁護士や司法書士
  • 市区町村役場の税務担当
  • 金融業者
  • 保険会社
  • 警備会社
  • 貸金業者

借金が親バレする原因や対処法は、こちらの記事を参考にしましょう。

「借金が親バレする原因は?対処法やバレたときの言い訳について解説」

親以外に借金相談ができる窓口

親に借金のことを相談できない場合、借金問題をどう解決したらいいか分からないという人もいるでしょう。そのような方は、借金相談できる窓口に相談してみましょう。

法テラス

法テラスは正式名称を「日本司法支援センター」といい、国が設立した法律の相談窓口です。もちろん借金に関しても無料で3回まで相談でき、債務整理についてや過払い金の請求方法、闇金への対応などのアドバイスを受けられます。

また経済的に困っている方を対象に、弁護士・司法書士への無料相談や、依頼費用の立て替え・扶助も行っています。収入や資産などの条件があるので、費用面で心配の方は一度チェックしてみましょう。法テラスには電話での問い合わせのほか、24時間チャットでも受け付けています。

日本弁護士連合会

日本弁護士連合会(日弁連)は、全国の弁護士が会員となっており、市民向けの法律相談や弁護士の紹介などを行っている組織です。全国約300か所で弁護士による法律相談を行っており、電話での予約のほかネットによる24時間の相談申し込みが可能。相談時間は30分で5,500円前後です。

日本貸金業協会

貸金業法に基づいて設立された「日本貸金業協会」では、独自に「貸金業相談・紛争解決センター」を設置しています。こちらでは貸金業者に対する苦情や相談を受け付けているほか、多重債務をはじめとする借金問題の解決を図るための相談も行っています。

また「ギャンブルがやめられない」などの悩みを持つ方を対象とした「生活再建支援カウンセリング」を実施。依存症等があり借金により生活の支障をきたす恐れがある場合には「貸付自粛制度」を通じて、これ以上借金を増やさないようにすることもできます。適用期間は最大で5年間です。

日本クレジットカウンセリング協会

本クレジットカウンセリング協会」は、クレジットや消費者金融などの利用により多重債務になった方を対象に、無料のカウンセリングを行っています(多重債務ほっとライン)。カウンセリングでは、家計債権の手助けのほか、弁護士費用が不要な無料の任意整理も実施。

カウンセリングは弁護士会からの推薦がある弁護士カウンセラーと、消費生活アドバイザーの2名体制により、家計のアドバイスや相談機関の紹介などを行ってくれます。電話だけでは解決できない場合には、面談によるカウンセリングも可能です。

市区町村役場などの公共機関

お住いの市区町村役場などの公共機関でも、借金問題を相談できます。相談者の経済状況を踏まえて、無利子や返済義務のない公的支援制度を紹介してもらえます。また一部の自治体では、不定期で弁護士による法律相談会を開いているところも。法律の専門家である弁護士と対面して、借金や債務整理の相談ができます。

借金の相談ができる公共機関は、次のようなところです。

  • 役場の「生活福祉課」「生活支援課」「自立相談窓口」など
  • 生活支援センター
  • 自立相談センター

借金相談は市役所でできるかについては、こちらの記事を参考にしましょう。

「借金相談は市役所でできる?相談の方法やメリット・デメリット、その他の相談窓口一覧」

社会福祉協議会

全国社会福祉協議会」は、各都道府県に事務所を構える社会福祉活動の推進を目的とした民間組織。福祉サービスの利用や契約の支援、日常の金銭管理のほか利用者と事情社との苦情解決も行っています。

社会福祉協議会では、生活困窮者向けに資金の貸し付けも行っています。ケガや病気などで働くことができなくなり、収入が途絶えてしまったという方は相談してみましょう。

無料で借金の相談ができる窓口については、こちらの記事を参考にしてください。

「借金の相談はどこがいい?無料で相談ができる窓口を紹介します」

弁護士の無料相談

多くの弁護士事務所でも、無料の借金相談を実施しています。借金していることを親に言えない、親に内緒で借金問題を解決したいと考えている方は、法律の専門家である弁護士に相談するのがベストです。借金問題の解決だけでなく、その後の生活に関するアドバイスも受けられます。

ただし弁護士にはそれぞれ得意分野があるため、借金問題や債務整理に強い弁護士に相談する必要があります。借金問題を扱う弁護士事務所では、初回の相談料を無料にしているところも多いため、費用が捻出できない場合でも安心して相談できます。

また弁護士には守秘義務があるため、相談の内容や相談の過程で出た情報を他の目的で使用したり、家族や勤務先に漏らす心配もありません。

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借金のことを親に相談すべきか迷ったら…

借金のことを親に相談すべきか迷っている方は、次のような判断基準のもとで決めるといいでしょう。

打ち明けた方がいいケース

次のようなケースでは、親に余計な心配をかけないためにも借金のことを打ち明けた方がいいでしょう。

借金について聞かれた

親から「借金をしていないか」「最近悩んでいることはないか」などと聞かれたときには、親が借金について疑っている可能性が高いです。またすでに親が借金に勘づいている場合も。まだ隠し通せると考えているかもしれませんが、より早い段階で打ち明けた方が相手を怒らせずに済むかもしれません。

またすでに借金があることを知っているものの、子どもから打ち明けてくれるのを待っている可能性があります。親が借金について気づいていそう、実際に聞かれたというときには、これ以上嘘や隠し事はすべきでないでしょう。思い切って打ち明けてください。

経済的に余裕がある

親に金銭的な余裕がある方は、親に打ち明けてもいいかもしれません。親が借金の肩代わりをしてくれる可能性があります。とくに銀行や消費者金融のカードローンなどは、利息がどんどん増えていってしまいます。親自身お金に余裕があるなら、子どものために借金を肩代わりしたいと思っている親は多いでしょう。

ただし親から肩代わりしてもらった後で、借りっぱなしはいけません。いったんは肩代わりしてもらったとしても、生活に余裕が出たら親に返済するようにしましょう。

関係が良好で話を聞いてくれそう

親との関係が良好で、些細なことでも来てくれそうなら、借金のことを打ち明けてもいいでしょう。金銭的な援助が望めなくても、その他の援助が受けられるかもしれません。また悩みを聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になるはずです。あなたのお金の使い方を客観的に指摘してくれたり、返済についての助言をくれる可能性も。

親に相談する前にすべきことと相談時のポイント

親に借金について打ち明ける前には、次のような点について把握しておくべきでしょう。また相談時のポイントも併せて紹介していきます。

借金について把握しておく

借金のことを親に伝える前に、自分の借金についてきちんと把握しておきましょう。具体的には次のような内容です。

  • 借金総額
  • 借入先(件数)
  • 毎月の返済額
  • 完済までにかかる期間
  • 滞納の有無

その上でどの程度困っているかや、あとどのくらい必要なのかなど、具体的な相談内容を明確にしておきましょう。自力返済が難しく債務整理を検討している場合は、事前に弁護士に相談し、手続きに必要な期間や費用について把握しておくといいでしょう。

大学生におすすめの借金解決方法は、こちらの記事を参考にしてください。

「大学生におすすめ借金解決方法を解説|目的別の返済のコツと親にバレない注意点とは」

借金の理由は正直に

親に借金のことをいうときには、借金した理由は正直に話すべきでしょう。ギャンブルや浪費が理由だと話しにくいでしょうが、ここで嘘をついたりごまかしてしまうと、親の協力を得るのが難しくなります。また親に話すときには、どのような経緯で借りてしまったのかもしっかりと説明してください。

とくに親と同居している方は、嘘をついても日ごろの行動などからバレる可能性が高いです。親には正直に打ち明けるようにしましょう。

責任転嫁せず反省の態度を示す

借金を打ち明けるときには、責任転嫁せず反省の態度を示すことが重要。借金した事情は人それぞれですが、最終的にお金を借りたのはすべて自分の責任です。仮に借金の原因が他人や家族にあると言ってしまうと、なぜもっと早く相談してくれなかったのかと問い詰められる可能性もあります。

借金に理由や事情がある場合でも、言い訳したり逆切れしたりせずに、全て自分の責任だということを伝え、反省の態度を示してください。

隠していたことを謝罪する

親に借金のことを打ち明けるときには、今まで隠していたことを謝罪しましょう。親に心配や迷惑をかけたくないという想いから借金したことを黙っていたのかもしれませんが、内緒で借金したことで家族に迷惑がかかってしまうことも。まずは隠れて借金していたことを謝罪して、その上でどうする(したい)かを伝えてください。

自分の意思を伝える

借金があることを伝えた後は、この先どうするつもりなのかも併せて説明しましょう。例えばギャンブルが原因の借金ならギャンブルをキッパリとやめる、親に肩代わりして欲しいなら毎月幾ら返済するなどを約束してください。また具体的な返済計画があるときには、どのように返していくか詳しく説明すべきでしょう。

そうすれば親の怒りは少しは収まり、手助けできることはないかと前向きに考えてくれるはずです。

借金問題解決のために協力して欲しいと伝える

次に借金問題を解決するために、親に協力して欲しいことを伝えください。返済に必要なお金が不足しているときには具体的にいくら必要なのかをいいましょう。債務整理を検討している方は、必要書類の準備などを依頼する必要があるかもしれません。

また自己破産する場合には、持ち家などの財産を失う可能性も。債務整理後の生活について具体的に説明し、どのようなことが起きるのかあらかじめ親に伝えておきましょう。

打ち明けるのは慎重になるべきケース

次のようなケースでは、親に借金について打ち明けるのは慎重になるべきでしょう。親に相談してトラブルになるよりは、弁護士などの専門家に相談して借金問題を解決した方が良いです。

折り合いが悪い

元々親と折り合いが悪い方は、借金があることを打ち明けたせいで余計に関係が悪くなる可能性が高いでしょう。親に打ち明けるときには怒られるのも覚悟の上でしょうが、折り合いが悪い相手だと自分自身もカッとなって反発してしまう恐れがあります。より大きなトラブルに発展する可能性があるので、注意が必要です。

経済的に余裕がない

経済的な余裕がない親には、たとえ関係性が良好であっても借金のことを打ち明けるのは慎重になった方がいいでしょう。手助けを求めていない場合でも、親自身が何もしてあげられないことに思い悩む可能性があるからです。親に精神的な負担をかけないためには、相談すべきか慎重に検討してください。

以前も協力してもらったことがある

以前も親に借金を肩代わりしてもらったことがある方は、また借金があることを打ち明けると関係性が悪化する可能性が高いです。以前は肩代わりしてくれたとしても、さすがに何回もとなると親から見放される恐れも。

借金を何度も繰り返すということは、もはや自分に「借金癖」があると認識すべきです。借金癖を治すためにも、親に頼らず自分で対処すべきでしょう。

親に借金のことがバレる前にすべきこととNG行為

こちらでは親にバレる前に借金問題を解決する方法や、債務整理が親にバレないためのポイントについて解説していきます。親に借金のことをどうしても言えない、バレたくないという方は参考にしましょう。

親にバレる前にすべきこと

親にバレる前に借金問題を解決するには、次のような方法があります。

収支のバランスを見直す

まずは収支のバランスを見直してみましょう。収入をアップさせるには転職や副業ができないか検討しましょう。いらない物を売って借金返済に充てるのもおすすめ。今までギャンブルや衝動買いなど浪費に使っていたお金があるという方は、浪費を止めて借金返済に回しましょう。

家計簿をつけて毎月の支出をチェックするのも有効です。買い食いや外食を止めて自炊をする、スマホを格安SIMに変える、必要ないサブスクサービスを解約するなどして出費をおさえましょう。

返済方法を変更する

収支のバランスを整えて返済に回せるお金ができたら、繰り上げ返済や一括返済を検討してください。また複数の借金がある方は、金利の高い借金から返済したり、残債が少ないものから優先的に返済していくと、効率的に借金を減らせます。さらに借金を一本化する「おまとめローン」という方法も。

借金生活から抜け出したいフリーターの方は、こちらの記事を参考にしてください。

「借金生活から抜け出したいフリーター必見!3つの方法・相談先・回避術をくわしく解説」

債務整理を検討する

自力での返済が難しいときには、債務整理を検討すべきでしょう。債務整理は国が認めている借金問題の解決方法で、今ある借金を減額したり免除することで、生活の再建を図る方法。債務整理は弁護士などの専門家に依頼するのがベストで、弁護士に依頼すると債権者からの督促をストップできます。

債務整理には次の3つの方法があり、それぞれで効果や適した人、デメリットが異なります。

任意整理

任意整理とは、債権者と交渉することで、手続き後に支払う予定の将来利息や延滞で生じる遅延損害金をカットする手続き。交渉成立後は3~5年かけて返済を継続していきます。また手続きの過程で行う引き直し計算によって、払い過ぎた利息(過払い金)が発生しているかどうかも分かります。過払い金があった場合は、元金の返済に充てられます。

任意整理に向いているのは、次のような人です。

  • 借金総額が比較的少ない
  • 安定した収入がある
  • 保証人に迷惑をかけたくない
  • 周囲に内緒で手続きしたい
  • 手続きに費用や時間をかけたくない

任意整理には次のようなデメリットがあります。

  • 個人信用情報に事故情報が登録される
  • 返済すべき借金が残る
  • 債権者が合意しないと減額できない

任意整理に限らず債務整理のデメリットとして大きいのが、個人信用情報に事故情報が登録されるということ。いわゆるブラックリスト状態になるため、新規でクレジットカードを作成したりローンを組むことができなくなります。また保証人になれない、契約できない賃貸物件があるなどのデメリットも生じます。

任意整理のメリットとデメリットは、こちらの記事を参考にしてください。

「任意整理のメリット・デメリット|整理後の生活への影響を最小限にする方法とは?」

個人再生

個人再生は家庭裁判所に申し立てて、借金を最大で1/10まで減額できる手続き。残った借金は、任意整理と同様に3~5年かけて返済していきます。「住宅ローン特則」を利用すると、住宅ローンを返済し続けることでマイホームを手元に残しておけます。個人再生に向いているのは次のような人です。

  • 借金総額が100万円以上5,000万円以下
  • 一定以上の安定した収入がある
  • 過半数の債権者の反対がない

一方で個人再生には、次のようなデメリットがあります。

  • ブラックリスト状態になる
  • 費用や時間がかかる
  • 収入などに条件がある
  • 連帯保証人に返済義務が移る
  • 残す財産が多いほど弁済金額が多くなる
  • 官報に公告される

個人再生の手続きにかかる期間は、半年~1年前後。費用は50~60万円ほどかかります。債務整理の中でも特に手続きが複雑なので、弁護士などに依頼するのが原則です。

個人再生の流れや必要書類については、こちらの記事を参考にしましょう。

「個人再生の流れと必要書類とは?手続きにかかる期間と書類の入手方法も解説!」

自己破産

自己破産は裁判所の手続きを通して、残っている借金の返済義務をすべて免除できる手続きです。100万円以下から1億円以上の借金があっても、金額にかかわらずゼロにできます。手続きにかかる期間は3カ月程度から1年以上までと種類によってまちまちです。自己破産に向いているのは次のような人です。

  • 借金を減額しても返済の見通しが立たない
  • 無職あるいは生活保護を受給している
  • 借金総額が5000万円以下
  • 財産を手放しても借金が残る

自己破産では、現金及びその価値が20万円以上の財産はすべて処分されます。一方で20万円以下の現金や生活に最低限必要な物は手元に残しておけます。自己破産効果が大きい分、他の方法に比べてデメリットが多くなります。

  • 一定以上の財産は処分しなければならない
  • 借金の返済義務が連帯保証人に移る
  • 手続きが管廊するまで、特定の資格や職業が制限される
  • 10年間は個人信用情報に事故情報が登録される
  • 免責できない借金(税金・年金保険料・養育費・慰謝料など)がある
  • 手続き(管財事件)によっては、移動(引っ越し・海外旅行)の制限や郵便の制限がある

自己破産のデメリットについて詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

「自己破産のデメリットを状況別に解説!誤解や嘘を解決して最適な選択へ」

債務整理のことが親にバレないポイント

債務整理を検討している方は、債務整理のことも親にバレないよう気を付ける必要があります。

親が連帯保証人になっている場合は任意整理を選択

親が借金の連帯保証人になっている場合には、任意整理を選択するようにしましょう。個人再生や自己破産は、全ての借金を対象に手続きを行わなければならず、連帯保証人がいる借金を対象にすると返済義務が移り、債務整理したことがバレてしまうからです。

これに対して任意整理は、手続きする対象を選ぶことができるので、親が連帯保証人になっている借金を対象から外せます。

自己破産すると連帯保証人はどうなるかについては、こちらの記事を参考にしましょう。

「自己破産すると連帯保証人はどうなる?借金の前と後&パターン別の対処法」

弁護士に事前に相談

どうしても親に債務整理のことを知られたくないときには、事前に手続きを依頼する弁護士に相談してください。弁護士事務所から送る書類の送り主を弁護士の個人名にする、送付先を勤務先や郵便局留めにしてもらうなどの方法を取れるようになるからです。

ブラックリストの影響は本人のみ

債務整理すると、親や家族もブラックリストに登録されるのでは?と心配される方がいるかもしれませんが、ブラックリストの影響は本人のみに限定されます。本人のクレジットカードの家族カードを親が使っているという場合以外は、親に影響はありません。同様に親が申し込んだクレジットカードの家族カードを自分が使っている場合も、親には影響がありません。

ブラックリストになるとクレジットカードはどのくらいの期間使えなくなるかについては、こちらの記事を参考にしましょう。

「自己破産すると5年以内はクレジットカードが使えない?解約時の注意点や回復後に作成するときのポイント」

自己破産の影響も本人のみ

自己破産には、職業制限や異動の制限など様々なデメリットがありますが、こちらの影響も申し立てた本人のみで、親には影響しないので安心してください。また財産の処分が必要なのは本人名義の財産に限られるので、親の持ち家が処分される心配もありません。

自己破産で家族はどうなるかについては、こちらの記事を参考にしてください。

「自己破産すると家族はどうなる?影響が出ること・出ないことと迷惑をかけないポイントとは」

いくら返済に困っても…やってはいけないNG行為

いくら借金返済に困っているからといって、次のようなことは絶対にしないようにしましょう。借金がなくなるどころか、借金よりもっと親に心配をかけたり苦しめることになってしまうからです。

闇金からの借入

借金問題を親に相談できない場合でも、他に借金するところがなくなっても、闇金からは借金しないように注意しましょう。闇金とは貸金業者の登録を受けずに、貸金業を営む業者の俗称。犯罪集団や反社会的組織が背後にいるケースも多く、いくつもの法律に違反した貸し付けを行っています。闇金の特徴は以下の通りです。

  • 年利200~1,000%といった違法な高金利
  • 違法な取り立て
  • 個人情報の悪用
  • 「審査なしで借入可能」「ブラック歓迎」などの宣伝文句

闇金に提出したはずの個人情報が、詐欺などの犯罪に悪用されることも。違法な高金利で貸し付けを行い、悪質な取り立てを行うのが特徴。たとえ闇金からの借金を完済できても、リスクは半永久的に残り続けます。

闇金かどうか判断がつかない場合には、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で調べたうえで借入することをおすすめします。

闇金の取り立てをストップする方法については、こちらの記事を参考にしましょう。

「闇金の取り立てをやめさせる方法|最適な相談先や対処法を知ってトラブルを解決!」

闇バイトなどの違法行為

借金返済のお金がないからといって、闇バイトなどの違法行為や犯罪行為に手を染めないようにしましょう。求人サイトやSNSでは、短期間で高額報酬を得られるとうたった投稿が見受けられます。しかしその実態は、犯罪行為に加担する闇バイトの可能性が高いです。闇バイトの募集に関する特徴はこちらです。

  • 「誰でも大金が稼げる」「ホワイト案件」「すぐに高額報酬」などの宣伝文句
  • 仕事内容や拘束時間に見合わない高額な報酬が提示されている
  • 「口座買取」「マネーロンダリング」などの違法行為が提示されている
  • 「受け子」「出し子」「UD(受け子と出し子のこと)」「叩き(強盗のこと)」などの隠語が書かれている
  • 匿名性の高い「Telegram」「Signal」などのアプリでの連絡を要求される

一度闇バイトに加わってしまうと、あらかじめ提出した個人情報などを盾にして、逮捕されるまで抜け出せなくなる例も。もしすでに闇バイトに関わってしまっている方は、すぐに警察に相談してください。

まとめ

借金のことを親に言えないという人は少なくありません。親との仲や親自身の経済状況、借金について気が付いていそうかで話すべきか判断してください。親に知られたくなくても、債権者から届く督促状や差し押さえ、債務整理などにより親にバレてしまう可能性があります。

親に借金のことを知られたくないときには、収支のバランスを正したり返済方法を工夫したりして、効率的に借金を減らしていきましょう。それでもダメなときは、債務整理を検討してください。債務整理にはいくつかの種類があり、減免割合や適した人、デメリットが異なります。

自分にあった方法を知るには、債務整理に詳しい弁護士に相談するのがベストです。そのまま手続きを依頼できれば、債権者からの督促をストップできます。親に債務整理のことを知られたくないときには、郵便物などに配慮してもらえるよう、弁護士に相談してください。

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