- 「競馬をやめたいけどやめられない…どうしたら?」
- 「夫のギャンブルでできた借金の解決方法が知りたい」
競馬は公営ギャンブルとして、圧倒的な人気があります。身近な人の中にも競馬を楽しんでいるという人もいるのではないでしょうか。しかし一方では、競馬をやめたくてもやめられないという人もいます。こちらの記事では、競馬がやめられない理由について詳しく解説。
さらに自分自身や家族、恋人が競馬をやめたいというときの適切な対処法も紹介していきます。自分の小遣いの範囲内で楽しんでいれば問題ありませんが、生活費を使い込んだり借金してまで競馬にのめり込んでしまうと、様々なリスクが。ギャンブル依存症の問題と同時に、借金問題についても解決していく必要があります。
競馬がやめられない7の理由
ではなぜ多くの人が競馬をやめたくてもやめられないのでしょうか。こちらではよくある理由について解説していきます。
負けた金額を取り返したい
競馬がやめられない理由の一つ目は、負けた金額を取り返したいから。競馬はギャンブルの一種です。勝つこともあれば当然負けることもあります。とくに競馬はどの馬が勝つか自分で予想するという楽しみがあります。負けた金額を取り返したいという思いと、自分の予想が外れたという悔しさから、競馬をやめられない人も少なくありません。
冷静になれば生活に影響が出ない範囲内で競馬を楽しめるのかもしれないのですが、あまりに熱中してしまうと負けた分を取り返したいという一心からのめり込んでしまいます。また人間には損をするのを回避したいという「損失回避性」という心理があります。これもギャンブルが簡単にやめられない一因です。
胴元(運営)が存在するギャンブルは、どうしても胴元が儲かるような仕組みになっています。負けを取り返そうとするあまりに、ギャンブル地獄から抜け出せなくなってしまう人もいます。
一攫千金を狙って
一攫千金を狙って競馬をしているという人もいます。公営ギャンブル4種類(競馬・競艇・競輪・オートレース)の的中率と平均払戻金の平均は以下の通りです。
| ギャンブル名 | 的中率(三連単) | 平均払戻金 |
|---|---|---|
| 競馬 | 0.020%(1/4896) | 132,000円 |
| 競艇 | 0.833%(1/120) | 7,300円 |
| 競輪 | 0.198%(1/504) | 31,200円 |
| オートレース | 0.298%(1/336) | 14,000円 |
上の表でも分かる通り、競馬の的中率が突出して低く、それに比例して払い戻し金額も高額になっています。つまり当たる確率は低いものの、当たれば大金を手に入れられるのが競馬という訳です。このようなことから、一攫千金を狙って競馬をやめられない人が少なくありません。
とくに仕事や生活で行き詰まりを感じている人ほど、競馬にハマりやすいです。同時に自分の予想が当たれば達成感も得られるため、スリルと期待感も相まって競馬にハマってしまいます。
参考:公営競技の予想モデルに関する研究|一般社団法人共同通信社
長年の習慣で
長年の習慣で競馬をやめられないという人もいるでしょう。休みの日の度に競馬場や場外馬券売り場に行っていた人は、もはやそれが習慣になっています。今さら競馬をやめろと言われても、競馬をしていた時間を今度は何に充てればいいか分からなくなります。
大当たりの経験がある
大当たりの経験がある人ほど、競馬をやめられなくなります。とくに初心者がビギナーズラックで大当たりしてしまうと、その成功体験が強烈な印象となり「また勝てるかもしれない」という期待感を持つきっかけに。しかしこの期待感を過剰に持ち続けると、その後の負けを取り返そうとして深みにはまって抜け出せなくなります。
スリルや非日常を楽しみたい
競馬がやめられない理由に、スリルや非日常を楽しみたいという人もいます。とくに注目度の高いレースともなれば、多くの競馬ファンが競馬場に詰め掛けて競馬場は熱気でいっぱいに。そのような場所で行くことで、普段の生活では味わえない非日常を楽しみたいと考えるようです。
また自分が選んだ馬が一位争いをする場面では、その結果に一喜一憂するスリルを味わえます。これもまた日常では味わえない刺激となり、競馬がやめられなくなります。
競馬仲間がいる
競馬場や場外馬券売り場に長年通っていると、競馬仲間や友人ができるようになります。そのような仲間との交流が楽しくて、競馬がやめられない人もいるでしょう。レース前に自分の予想や好きな馬のことを語り合ったり、当たる喜びを分かち合えれば競馬の楽しさが倍増します。このように競馬仲間がいることが、競馬への興味を長引かせる原因になりがちです。
ギャンブル依存症の可能性
競馬がやめられないのは、ギャンブル依存症の可能性があります。ギャンブル依存症とは「ギャンブル障害」とも言われ、賭け事にのめり込むあまりに金銭面や日常生活に深刻な影響を与える精神疾患です。自分の意思ではコントロールが難しく、家族や身近な人に嘘をついてまでギャンブルを続けようとします。
ギャンブル依存症を克服するには、専門の医療機関への受診や自助グループへの参加が不可欠です。もし自分や身近な人が「ギャンブル依存症かも?」と思ったら、専門家の力を借りることをおすすめします。
競馬がやめられないのはギャンブル依存症?
競馬がやめられないのはギャンブル依存症かも?と感じた方は、ギャンブル依存症になる原因やギャンブル依存症かの判断基準についての理解を深めていきましょう。
ギャンブル依存症とは
ギャンブル依存症は、1970年代後半に世界保健機構(WHO)によって「病的賭博」という病名で正式に精神疾患と認められています。ギャンブルがやめられないのは薬物依存やアルコール依存と似ていて、これらの依存層と同じ疾病分類(物質使用障害および行動嗜癖)として位置づけられています。
ギャンブルをする人は誰でもギャンブル依存になる可能性があるものの、次のような人がギャンブル依存になりやすいとされています。
- 若い人
- 男性
- ストレスへの対処が上手でない人
- ギャンブルが身近にある人
パチンコの借金が返せないという方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「パチンコの借金が返せない…増える原因と解決法を知って負のループから抜け出そう!」
ギャンブル依存の原因
ギャンブル依存になる原因は、様々な要因が絡み合っているケースがほとんどです。こちらではギャンブル依存症の原因として考えられる仮説について解説していきます。
| 医学的要因 |
|
| 臨床心理学的要因 |
|
| 社会・人間関係的要因 |
|
ギャンブル依存症の治療方法
ギャンブル依存は、本人が一人で治そうと思っても難しい精神疾患です。依存症専門の医療機関を受診して、次のような治療を行っていきます。お近くの依存症専門機関を探す際には依存症対策全国センターの「全国の相談窓口・医療機関を探す」をご参照ください。
- 薬物療法
- 行動療法
- 損得認知両方
- 欲望充足法
- カウンセリング(個人・集団)
- 環境遮断・生活訓練
- 人格修養および宗教的諦念
いずれの方法も決定的な治療法とは言えないのが現状です。そのためいくつかの治療方法を組み合わせて、息の長い治療を継続するのがポイント。個々で異なる状況や個人の性格などを考慮して、様々な治療法順番に試していくのが一般的です。
ギャンブル依存症チェックリスト
自分や身近な人がギャンブル依存症かもと思った方は、こちらのチェックリストで診断が可能です。いくつ項目に当てはまるかによって、ギャンブル依存症の疑いがあるかが分かります。
- 競馬をやめようと思っても、またやってしまうことがある
- 手元にお金がなくても、借金をして競馬をしたことがある
- 周囲の人に競馬で失った金額や掛け金を隠したことがある
- 競馬に夢中になり、仕事や家庭に支障が出たことがある
- 負けた後、「次こそ当てて取り返そう」と考えたことがある
- 収入や生活費よりも多額のお金を競馬に使ったことがある
- イライラやストレスを感じたときに、競馬で気を紛らわせたことがある
- 家族や友人から「競馬をやめたほうがいい」と言われたことがある
- 競馬のことばかり考え、日常生活に集中できなくなることがある
- 競馬以外の趣味や楽しみが思いつかない、または見つける気になれないことがある
- 特に理由がないけれどなんとなく競馬を続けている
- 競馬が原因で家族や恋人とケンカをしたことがある
- 競馬が理由で周りに八つ当たりすることがある
| 0~2点 | 依存のリスクは低い:ギャンブル依存の兆候はほとんどない |
| 3~5点 | 軽度の依存リスクあり:支出を見直し、競馬以外の趣味を見つけるようにする |
| 6~8点 | 中程度の依存症の可能性あり:家計や人間関係に影響が出ている場合は早急に対処が必要 |
| 9点以上 | 重度の依存症が疑われる:専門的な治療やサポートを受けることをおすすめする |
当てはまる項目が多いほど、ギャンブル依存症のリスクが高いです。
ギャンブル依存症になりやすい人の特徴は、こちらの記事を参考にしてください。
「ギャンブル依存症になりやすい人とは|傾向や特徴を知り、借金問題解決に有効な対策を取ろう」
家族や恋人に競馬をやめさせる方法
家族や恋人といった身近な人に競馬をやめて欲しい方は、こちらの方法を実践していきましょう。
相手が依存症であることを自覚する
まずは隣にいるあなたが、家族が依存症(に近い状態)にあることを自覚してください。上で紹介したチェックリストを使って、依存の状態がどの程度なのかを判断するのも重要。ギャンブル依存症は「否認の病」と呼ばれることもあり、本人が依存状態にあることを認めないもしくは隠すようになるのが特徴です。
本人に自覚させるのは難しい可能性が高いですが、本人が認めなくても今の状態が病的であることを認識すべきでしょう。そのうえでまずはあなたが専門機関と繋がって対応方法を学ぶことで、結果的に本人の治療につながります。
無理にやめさせようとしない
ギャンブルは無理に止めさせようとするのはおすすめできません。無理やりやめさせようとしても、相手に反発されたり逆にのめり込ませる原因となってしまうため。競馬自体は適度に趣味や娯楽として楽しむ分には問題ないため、まずは相手の気持ちを尊重する姿勢を保つことが重要です。
その上で、過度にお金を使い込んでいたり暇さえあれば競馬に行っていないか冷静に話し合ってください。
一緒にできる趣味を見つける
競馬以外に一緒に楽しめる趣味を見つけるのもポイントです。他に楽しめるものが見つけられれば、自然と競馬への執着が薄れる可能性があります。旅行や食べ歩き、スポーツ観戦やアウトドアなど、相手が興味を持ちそうな分野に楽しみながら取り組むことで、競馬以外の新しい時間の使い方を提案できます。
新しい趣味に導くときには競馬をやめさせることを強調せず、自分の一緒に楽しむことで相手も前向きに受け入れてくれるようになるでしょう。
自助グループに参加する
依存症の相手と一緒に自助グループに参加するのも、ギャンブル依存症を治すのに有効です。自助グループとは、依存症の本人やその影響下にある家族が集まり、自分の経験や悩みを共有することで解決策を見つけられるかもしれません。本人も家族や恋人が一緒ということで、「自分は支えられている」という安心感も持てるように。
ギャンブル依存症対象とした自助グループには、次のようなものがあります。
| グループ名 | カウンセリング方法 | 連絡先 |
|---|---|---|
| NPO法人全国ギャンブル依存症家族の会 | 電話・セミナー | 090-1404-3327 |
| GA 日本インフォメーションセンター | 電話・メール・FAX | 代表電話:046-240-7279
FAX:050-3737-8704 Eメール:gajapan.rj9.so-net.ne.jp |
| 一般社団法人 ギャマノン日本サービスオフィス | 電話・メール・FAX | 代表電話:03-6659-4879
FAX:050-3737-8704 Eメール:info@gam-anon.jp |
GA(ギャンブラーズ・アノニマス)は、全国46都道府県で197のグループがあります。アノニミティ(無名性)を大切にしたミーティングを開催しています。女性のみのミーティング日もあり、誰もが参加しやすい仕組み作りが充実しています。
自分で競馬をやめる効果的な方法
自分にギャンブル依存症の自覚があり、競馬をどうしてもやめたいと思ったときには、次のようなことを実践してみましょう。
負けたときのことを考える
競馬で負けたときのことをあえて考えるのも、ギャンブルをやめる効果的な方法です。上で説明した通り、競馬は他の公営ギャンブルと比べると的中率が低いギャンブルです。リターンこそ多いものの、いかに競馬で当てるのが難しいか分かるのではないでしょうか。
負けることが多い競馬に今までいくらつぎ込んできたか考えれば、競馬から距離を置くきっかけになるかもしれません。
その他のリスクを認識する
競馬で負ける以外にも、競馬をやめられないでいると次のようなリスクがあります。
- 借金が増えるリスク
- ブラックリスト状態になるリスク
- 家族が離れていくリスク
- 仕事を失うリスク
- 社会的信用を失うリスク
競馬で負け続けると手持ちのお金だけで足りなくなり、一発逆転を狙って借金してまで競馬につぎ込んでしまいます。借金が返済できないでいると、信用情報機関に事故情報が掲載され、いわゆるブラックリスト状態に。クレジットカードの新規作成やローンが利用できなくなります。
競馬で作った借金が返済できないだけでなく全ての時間を競馬に充てていると、家族があなたから離れていくのは時間の問題です。また返済ができずに給料が差し押さえられると、会社での居場所もなくなります。会社の人からの社会的信用も失ってしまうリスクがあります。
借金の管理ができないという方は、こちらの記事を参考にしましょう。
「借金の管理できない人必見!適切な相談先と借金管理の手順とは?返済不能になった借金解決方法も解説」
期限を区切ってやめてみる
いきなり一切のギャンブルをやめるのは難しいという方は、期限を区切ってやめてみるという方法がおすすめ。まずは「一カ月やめてみる」「半年やめてみる」など区切って、競馬を含むギャンブルから距離を置いてみましょう。
このとき、自分が競馬をしたくなるきっかけ(トリガー)をメモに書き出してみましょう。例えば週末やテレビを見たとき、SNSの情報を目にしたときなど。これらのきっかけを把握することで、ギャンブルの再開を防げるようになります。
競馬に関する情報を遮断する
競馬をやめようと決意したら、競馬に関する情報を意識的に遮断していきましょう。具体的には次のような方法が有効です。
- 予想アプリの通知をオフにする・アプリ自体を削除する
- 競馬関連のSNSのフォローを外す
- YouTubeの競馬関連の動画を非表示にする
- 競馬のメルマガ・ファンクラブサイト・ポイントサービスを停止する
- 競馬に関連するメールを削除する
- ニュースサイトのおすすめ表示を非表示にする
まずは自分のスマホから、競馬に関するサイトやアプリを削除しましょう。つい情報を追いたくなる競馬関連のメールやYouTubeの関連動画も削除するようにしてください。
馬券を買えないようにする
物理的に馬券を買えないようにする工夫も忘れずに。すぐに馬券を買えるような環境にあると、競馬を再開するきっかけになってしまうためです。次のような方法で馬券を買えないようにしていきましょう。
競馬場・ウインズに入れなくする
JRAに本人が事前申請することで、競馬場やウインズへの入場制限がかけられます。最寄りの競馬場もしくはウインズのインフォメーションに来て入場制限申請書を作成し、写真撮影することで受理され、翌営業日から入場できなくなります。有効期限は性毛開始日の翌年末までです。
詳しくはJRAの「競馬場・ウインズへの入場制限の概要(ご本人による申請)」をご参照ください。
JRAへのネット投票利用停止申請
JRAのネット投票を利用している方は、利用停止申請をすることで意図的に電話及びインターネット投票(A-PAT・即PAT)を利用出来なくするという方法があります。JRAのサイトにある「電話・インターネット投票の利用停止について(ご本人による申請)」によると、PATサービスセンターに電話で相談後、郵送されてくる「利用停止申請書」を返信することで、受理翌日以降からの利用を停止できるサービスです。
利用再開も自分の意思でできるので、やめる意思を維持しやすい仕組みとなっています。
オンライン投票サービスの解約
PAT・即PAT以外にも、提携口座を利用したオンライン投票サービスがあります。これらを利用している方は、サービス停止の連絡も忘れずに行いましょう。よく利用されているオンライン投票サービスは以下の通りです。
- オッズパーク競馬
- 楽天競馬
- グリーンチャンネル
- SPAT4インターネット投票
- 地方競馬ネット投票
解約の方法は、利用しているサービスによって異なります。別途解約届けの提出が必要なケースもありますが、本当に競馬をやめたいという意思を持っているのであれば、必要書類も準備するようにしてください。
ギャンブルサイトブロッカーを入れる
スマホやパソコンからオンラインで馬券を買えないようにするために、ギャンブルサイトブロッカーをインストールするという方法があります。あらかじめブロッカーアプリをインストールすることで、競馬アプリを含むギャンブルサイトにアクセスできなくなります。
これまで利用していたアプリはもちろんのこと、新規で登録してしまうことも防げます。海外製のアプリが有名ですが、インストール後は初期設定だけすればあとは放置でOKです。自分で「時間が経ったらまた競馬をやりたくなるかも」と思ったときには、事前にこのようなアプリをインストールしておきましょう。
口座連携やクレジットカード登録解除
馬券購入のために銀行口座を連携していた方は、口座連携の解除やクレジットカードの登録解除を忘れずに行いましょう。同じようにプリペイドカードや電子マネーのチャージ履歴を見直して、馬券購入を目的として入金手段を遮断してください。
競馬に使っていた時間を他のことに充てる
休日はもっぱら競馬をしていたという方は、その時間を別のことに使うように心がけましょう。あらかじめ散歩や映画、スポーツ観戦など、競馬以外に楽しめる活動の予定を入れておくといいでしょう。予定があるだけで、競馬への衝動的な行動をおさえられやすくなります。
競馬仲間との交流をやめる
競馬がやめられない理由に競馬仲間との交流もあるという方は、極力付き合いを減らす努力をしましょう。競馬をやめたとしても仲間との交流を続けていては、いつまた競馬を再開したくなってもおかしくありません。この際、競馬仲間との関係はすっぱりと切り、共通の趣味や地域のイベントなど、競馬以外の場所で新たな人間関係を作っていきましょう。
周囲に協力を求める
本気で競馬をやめたい、やめなければと思っているのなら、家族や恋人など身近な人に協力を求めてください。一人だけで抱え込んでしまうと、孤独になりがちです。信頼できる人に「競馬をやめようと思っている」と伝えるだけでも、サポートを得られるでしょう。さらに言葉に出すだけでも自分の意識が変わり、それが継続の力になることも。
再発を防ぐための生活環境の整え方
競馬をやめた直後は「一生やらなくても大丈夫」と思っていても、時間が経つにつれてまた競馬をやりたいという気持ちが出てきます。再発を防ぐためには、衝動を抑えられるような環境作りがポイントです。
気分転換の方法を見つける
競馬をやめた直後はとくに、不安感を持ったり時間を持て余しがちに。そのようなときに気分転換できる方法を見つけておきましょう。例えば深呼吸や散歩、日記を書くなどです。感情を抑えようとするのではなく、客観的に自分を観察する視点を持つと、再発を防ぐ手助けになるでしょう。
競馬をやりたくなったとしても、自分を責めるのはおすすめできません。やりたくなったという感情を受け入れながら、気分転換の方法を実践しながら少しづつ競馬のことを考える時間を減らしていきましょう。
余分な現金を持たない
普段から余分な現金を持たないのも、衝動的に競馬を再開しないためのポイントです。とくに給料が入った直後や大型レース前は、再発しやすいタイミングです。様々な方法を駆使して、手元に余分な現金を置かないようにしてください。
- デビットカードを作る
- スマホのキャッシュレス決済を利用する
- キャッシング機能がないクレジットカードを使う
競馬以外にもギャンブルができる場所はそこかしこにあります。パチンコや競輪、ボートレースなどは気軽に行けてしまうので、なるべく現金を持ち歩かないようにしましょう。
貸付自粛制度の利用
消費者金融のカードローンは、審査に時間もかからずその場で現金が手に入るので、競馬にハマっていた間に利用していたという人もいるのではないでしょうか。消費者金融の無人受付機が目に入って、競馬を再開したくなってしまわないためにも、事前に「貸付自粛制度」を申請してはいかがでしょうか。
貸付自粛制度とは、日本貸金業協会や全国銀行個人信用情報センターが無料で実施しているサービスで、ギャンブル依存症対策や多重債務の防止を目的とした制度。本人があらかじめ「自分に融資しないで欲しい」と申告しておくと、登録日から5年間は貸金業者からの新規借り入れが制限されます。
詳しくは、日本貸金業協会(貸付自粛制度について)、全国銀行協会(貸付自粛制度のご案内)のHPをご参照ください。
競馬で増えた借金が返せないとお悩みの方は、こちらの記事を参考にしてください。
「競馬で増えた借金が返せない!支払えない時の対処法や解決方法」
自助グループへの参加
ギャンブル依存症の問題解決を目的とした自助グループへの参加も、あなたの大きな力になるでしょう。とくにギャンブル依存症では、孤立が再発の要因になりやすいです。同じ悩みを持つ人が集まり、互いに話すことで経験の共有や共感の気持ちが生まれます。それが再発防止の支えになるはずです。
ミーティングに参加するには事前の申し込みが必要です。開催日時と場所を確認した上で、電話やメール、FAXなどで申し込みましょう。参加は基本的に無料で、匿名での参加もOKです。
専門機関への相談
ギャンブル依存症については、JRAが運営している相談窓口や公的な窓口もあります。あらかじめ近くの相談窓口を知っておくと、衝動が出たときにでもすぐに相談できます。
| 相談窓口 | カウンセリング方法 | 連絡先 |
| 公営競技ギャンブル依存症カウンセリングセンター | 電話・メール | 電話:0120-321-153
メール:https://tms-soudan.com/gamble/ |
| JRAインフォメーションデスク | 電話 | 電話:050-3536-0066 |
| 公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 | 電話 | 電話:070-4501-9625 |
| 一般財団法人ギャンブル依存症予防回復支援センター | 電話 | 電話:0120-683-705 |
上記以外でも、お住まいの地域の精神保健福祉センターや保健所などで相談を受け付けています。依存症に関する自助グループや専門医療機関は、自治体のHPでも紹介しているので参考にしましょう。
医療プログラムを受ける
ギャンブル依存症の疑いが強いときには、専門の医療機関で医療プログラムを受けてください。上で紹介したように、ギャンブル依存症の治療はカウンセリングや認知行動療法、薬物療法等が用いられます。症状の重さに応じて通院頻度を設定できる場合もあります。
ギャンブル依存症は国際基準でも認められている精神疾患です。早めに治療を受けることで、借金を重ねたり家族が崩壊してしまうほどの症状が改善できるかもしれません。
競馬で作った借金問題を解決する方法
競馬にハマって借金まで作ってしまったという方は、借金問題も同時に解決していきましょう。
借金の総額を把握する
借金問題を解決するには、まずは借金の総額を把握するところから始めてください。そのためにはどこからいくら借りていて、返済期間や金利はいくらなのかを明確にします。利用明細書や契約書をチェックして、以下の項目について一覧にしていきましょう。
- 借入先の名称
- 借入の種類(ローン・キャッシング・カードのリボ払いなど)
- 借入総額
- 借入期間(いつからか)
- 滞納の有無(いつからか)
- 金利
- 現在までの返済額と残債額
- 担保・抵当権の有無
- 保証人の有無
返済の可否を判断する
借金の総額が分かったら、残りの借金を自分の力だけで返済できるのか判断していきます。判断の目安は借金総額が年収の1/3を超えているかどうかです。この基準は「総量規制」といい、過剰な借金や多重債務から消費者を守るために設けられています。
このラインを超えてしまっていると、すでに返済能力を超えていると判断されて他の貸金業者からは新たな借入ができなくなります。もし年収の1/3を超えているもしくは近づいている場合には、早めに専門家に相談するようにしましょう。
借金の種類別・解決方法については、こちらの記事を参考にしましょう。
「借金地獄から抜け出したい!借金の原因別・種類別10の解決方法」
専門家に相談する
借金総額が年収の1/3を超えている方は、借金問題に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。その際には、借金の総額を把握するのに作成した一覧表を持参するといいでしょう。あなたの収入や生活状況を確認した上で自力返済ができそうか、それとも債務整理をした方が良いかのアドバイスを受けられます。
弁護士に債務整理を依頼すると、次のようなメリットを得られます。
- 家族や勤務先に知られずに手続きが可能
- 自分にあった債務整理方法が分かる
- 過払い金の有無が分かる
- 受任通知送付後は、督促や返済の義務がなくなる
- 債権者との交渉を任せられる
- 裁判所に提出する書類の作成・収集を任せられる
- 債務整理後の無理のない返済計画を立てられる
- 手続きに必要な時間や手間がかからない
- 債務整理が成功する確率が高まる
債務整理を検討する
今のままでは借金の返済が難しいという場合は、債務整理を検討してください。債務整理には主に、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。弁護士に手続きを依頼する場合でも、手続きに関するおおよそのアウトラインは理解しておいた方がいいでしょう。
任意整理
任意整理の減免割合や手続き方法、向いている人などは以下の通りです。
| 減免割合 | 経過利息・将来利息・遅延損害金の減額 |
| 手続き方法 |
|
| 向いている人 |
|
| 向いている借金 |
|
全ての債務整理に共通するのですが、デメリットとして信用情報機関に事故情報が登録される点に注意が必要です。完済後5~10年は、次のような制限が考えられます。
- クレジットカードの利用・新規申し込みができない
- ローンが通らない
- キャッシングができない
- 保証人になることができない
- スマホの分割払いができない
- 賃貸物件の契約ができないことがある
利息や遅延損害金を減額して返済期間を3~5年に延長しても返済が難しいときには、任意整理以外の方法を検討した方がいいでしょう。
任意整理しても効果が得られないケースについては、こちらの記事を参考にしましょう。
「任意整理をしても意味がない?効果が得られない7つのケースとその他の対処法とは」
個人再生
個人再生は、借金総額に応じて大幅に減額できる手続きです。
| 減免割合 | 100万円~借金総額の1/10にまで減額 |
| 手続き方法 |
|
| 向いている人 |
|
| 向いている借金 |
|
借金総額に応じた手続き後の返済金額は以下の通りです。
| 借金総額 | 返済金額 |
|---|---|
| 100万円以下 | 借金総額と同じ |
| 100万円~500万円 | 100万円 |
| ~1500万円 | 借金総額の1/5 |
| ~3000万円 | 300万円 |
| ~5000万円 | 借金総額の1/10 |
個人再生は裁判所を通す手続きのため、任意整理より手続きに時間がかかり複雑です。とはいえ、利息を減額しても返済しきれないほどの借金がある方や、ギャンブルが理由の借金を抱えている方でも、個人再生によって大幅に減額できます。
個人再生にかかる期間に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
「個人再生にかかる期間はどれくらい?申立から再生手続開始決定、返済までの流れと注意点」
自己破産
自己破産は裁判所に返済不能状態が認められれば、全ての借金の返済義務を免除できる手続き。手続き方法や向いている人は以下の通りです。
| 減免割合 | すべての借金の返済義務を免除(免責) |
| 手続き方法 |
|
| 向いている人 |
|
| 向いている借金 |
|
自己破産はすべての返済義務から逃れられるという大きなメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。
- 一定以上の財産を処分される
- ブラックリスト状態になる
- 官報に公告される
- 手続き期間中は特定の資格・職業に制限がかかる
- 免責不許可事由がある
- 返済義務が保証人に移る
借金の原因が浪費やギャンブルの場合、免責不許可事由に該当する可能性が高いです。しかし反省の態度や今後の生活状況の改善の態度が認められれば、裁判所の判断で免責が認められるケースが少なくありません。これを「裁量免責」といいます。ギャンブルが理由の借金を自己破産したいときには、弁護士に相談したうえで、裁量免責を受けるためのアドバイスをもらってください。
ギャンブルによる自己破産で裁量免責を受けるポイントについて詳しくは、こちらの記事を参考にしましょう。
「オンラインカジノによる破産|自己破産での免責不許可事由の扱いと裁量免責を受けるポイントとは」
まとめ
競馬がやめられないのはいくつか理由がありますが、ギャンブル依存症の可能性が高いです。ギャンブル依存症は「否認の病」と言われるとおり、本人が認めたがらない傾向があります。そのようなときは周りの家族が率先して、共通の趣味を見つけたり自助グループに一緒に参加していきましょう。
自分で競馬をやめたいと思っている方は、なるべく競馬に触れない生活を心がけ、現金も必要最小限だけ持つようにしましょう。競馬を続けることで生じるリスクを認識し、競馬をやりたくなってしまう自分を客観的に見つめる姿勢も大切です。
返済しきれない程に膨らんだ競馬でできた借金は、専門家に相談したうえで債務整理を検討してください。多くの弁護士事務所では、初回の相談を無料で行っています。借金の詳細や収入が分かるもの、家計の状況を示す書類を準備できれば、あなたに最も適した借金解決方法をアドバイスしてくれるでしょう。